アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE SEA OF TRAGIC BEASTS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「我々は限りある身ではあるけれども、誰でも限りないものに挑戦する自由を持っている。それを自ら放棄してはいけない」
By 野村克也

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*昔は良くなかった
 よく「昔は良かった」って言うヤツが居るけど、ソレに対しワタクシは「今の方がもっと良い」と答える次第である。趣味にしろ仕事にしろ社会にしろ、ワタクシ的には昔よりも今の方が断然楽しいし、且つやり易いと感じてる次第である。単純に趣味に関しても:

  • サブスクで昔血眼で探しても見つからなかった音源や画像が簡単に手に入る上に定額でゲットし放題
  • DL販売でゲーム屋に並ぶ必要も無ければ、中古屋を転々として探す必要も無い
  • 有料サバゲーフィールドが物凄い数あって、鉄砲や装備も簡単に手に入る
  • アマゾン及びその他ECサイトで欲しいモンが簡単に見つかる
  • 国産車輸入車共にディーラー網が充実してて、右ハンドルも安心して乗れる。

どれ一つ取っても、昔が良かったなんて言えるモンが一つも無いのである。もし言えるとしたらソイツは了見の狭い偏屈人間か、不便を我慢して本質を得てるつもりのテメェに酔ってるか、或いはその双方である。確かに現代ならではのデメリットもあるだろうけど、メリットがソレを圧倒的に上回ってるのである。

 でもって仕事や社会に関しても、今の方が断然良いのである。今はもう下火になっちゃったけど、発達障害ブームが起こったお陰で、ワタクシの肩身も広くなったモンである。友人知人にも話し易くなったし、何より仕事においてもマイナスじゃなくなったのである。こうやって認知が広がったお陰で発達障害である事に苦痛を感じなくて済むんだから、そりゃ今のが断然良いに決まってるのである:
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ワタクシは広く認知される前の時代を生きてたから分かるのであるが、マジであの時代は苦痛だったのである(-_-;)詳しく書くと長くなる&ワタクシのSAN値ガリガリ削られていくので割愛させてもらうが(笑)兎に角もう二度とあの時代に戻るのは御免だと言っとく次第である。もしもワタクシがあと20年ばかし早く生まれてたら、ワタクシは今頃8050の真っ只中だったであろう。

*自由の高騰化
 でも何故だか知らんが今時の人、特に若い子は、この自由を満喫してるように見えないのである( ̄~ ̄)ワタクシが若い頃以上に流行の動向に過敏になってて、昔以上に他人や世間を気にするようになってて、情報の氾濫に溺れてるように見えるのである。動画の二倍速視聴なんかが正にソレで、何をそんなに急いでるんだってワタクシは思うワケである:
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まぁ察するに「誰が何と言おうと俺/私はコレが好きなんだッ!」って断固として言えるモンが無いのであろう。だから話題が合わなくて仲間外れにならないよう概要だけで良いから吸収しといて、集団の中に身を置く事で安心を得ようって事であろう。テメェに確固とした芯が無いヤツは所属にしかアイデンティティーを見出せず、孤立すると一気に崩れてしまうのである。

 アメリカの諺に「自由はタダじゃない(Freedom is not free)」ってのがあるが、ワタクシが思うにココ最近はその自由が高騰化してしまってるのである。初代は安かったクルマが名車と呼ばれるようになってフルモデルチェンジする度に高くなっていくのと同じように、ネットがもたらした自由も時が経てば経つ程に美味しいトコを得るために対価が高くなっていく&リスクもデカくなってくるのである:

  • 大概のネットビジネスは一通り試されてるため、昔みたいな大儲けのチャンスはほぼ使い尽くされている
  • 世界中の大企業や著名人やエリート達も続々ネットに参戦してるため、素人のチャンスは非常に低くなっている
  • ウケ狙いの一発ネタも散々やり尽くされて観る側の閾値が上がりまくってて、単に奇を衒っただけではウケなくなる
  • そのくせ失言や失態に対しての目はポリコレ云々もあって厳しくなり、些細な事で炎上するようになってしまう
  • ネット世界にも犯罪者が増えてきて、用心してないと簡単に喰いモンにされるようになった

90年代半ばのネット創成期と比べ、今はネットで富と名声を得るのが非常に難しくなり、且つ各種リスクがデカくなってしまってるのである。テメェに確固とした芯があるヤツか、ネットリテラシーが高いヤツか、何らかの優れた才能のあるヤツでない限り、自由をモノにする事が困難になってしまってるのである。そうすると当然、持つヤツと持たざるヤツの格差は更に拡大していくのである。

 そう、ワタクシが前々から言ってきた事であるが、格差ってのは自由や平等が無いから生じるのではなく、自由で平等な競争が行われるからこそ生じるのである。そうすると当然、自由をモノにできなかった多数は自由や平等を憎むようになり、ソレを”道徳”だとか”社会正義”だとか”人権”だとか”弱者保護”という大義名分で正当化するようになり、ソコから今のポリコレブームが生まれたのである:
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自由をモノにできなくて自由に振り回されるヤツからすれば、そりゃ「昔は良かったッ!」ってなるだろうし、突き詰めれば「弱者に厳しいだけの自由なんて要らないッ!自由をモノにした成功者共を引きずり降ろして、皆で等しく仲良くビンボーになればいいッ!」って考えるようになるのである┐(´-`)┌ワタクシは前々から言ってたけど、ポリコレは単なる一時的なブームではなく、形を変えた階級闘争なのである。

*オタクは集団主義者?
 昔は「オタク=好きなモンを貫き通す孤高の人間」って思ってたけど、最近はそうじゃないと思うようになってきたのである。昔のオタクがそうしてたのは、自分以外の同好の士と繋がれる機会に乏しかった→孤立するから孤高にならざるを得なかっただけであり、ソレが現代になってネットやSNSを得て繋がり易くなったらどうなるのか。答えは「集団主義者はやっぱ集団主義に走る」である。寧ろリアルじゃロクに人付き合いの無いヤツが少なくないからこそ集団主義志向が一層強固になり、集団への依存や居場所の死守に汲々とするようになってるってのがワタクシの率直な感想である。

 そう、ネットは個人主義者に更なる富と名声をもたらしたのと同時に、集団主義者により強い依存や連帯を促したのである。各種理由で社会不適応になったり世間を憎むようになったヤツがネットでSNSで初めて同志との繋がりを得て、強烈な依存心や連帯感がこの上ない幸福を生み出し、ソコから「仲間に認められれば後は何も要らないッ!社会もパンピーもクソ喰らえだッ!」って思うようになり、強烈に仲間ウケする過激な行動に出るようになるのである:
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自由が高騰化し過ぎて一部の人間しかソレが買えず、買えない多数の人間がアンチ自由と化して徒党を組んで、自由派を敵として襲うようになる。世知辛い事に、20年代は最早そういう時代なのである( ̄~ ̄)とはいえコレ以上語るのはもう面倒臭いので(笑)さっさと終わるに限る今日この頃であった。

THE GREAT COLLAPSE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「趣味ということは馬鹿に出来ない。人間の上等下等は趣味で大概きまる」
By 武者小路実篤

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オタクの、オタクによる、オタクのためのクルマ
 つい最近、同僚(元S2000乗り)と雑談してた時の話である。何せ時期が時期だけに&相手が元ホンダ乗りだけに、どうしても新型シビックTypeR(以後FL5)の話題は避けられないのである。ふとワタクシが「FL5だけど、ワタクシ的に全然刺さらないんだよねぇ~( ̄~ ̄)」と言ったら、同僚は「オタク卒業おめでとう」と返してきたのである。曰く「ずっと昔から今に至るまで、TypeRを好んで乗るのは大概オタクだった」との事である:
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同僚が言うに「オタクにはTypeRの”羊の皮を被ったオオカミ”的なアプローチが兎に角刺さる」んだそうである。S2000NSXみたいなガチピュアスポーツカーよりも、TypeRの「一見野暮ったいファミリーカーに見せかけて、実は・・・」的なアプローチにオタクはテメェ自身を重ねるから、この手のクルマが大好きなんだそうである。だからFL5をカッコ良いと思わくなったって事は、ソレ即ちテメェをそういう風に見せなくても良くなった→オタク卒業って事なのである。

 まぁワタクシも身に覚えはあるんで、この事はドチャクソ腑に落ちてしまったのである(笑)インプ(WRX-STI)&ランエボが何故あんだけ熱狂的に支持されたかって、正にその「見た目は野暮ったいけど、カッコだけ綺麗でムダに高いピュアスポーツなんかよりも断然速い」ってトコがルサンチマン魂を激しく揺さぶるのである。でもオタク受けに特化したからこそ、双方とも生産終了したと言えるのである:
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何故かって、オタクって熱量は高いけど、絶対数は少ないからである。スーパーカーみたいに数が少なくても一台当たりの利益がデカければ元は取れるのであるが、オタクって基本的に一般人の平均レベルの財力しかないのである( ̄~ ̄)だから値段が上がり過ぎるとソレ以降は売り上げが頭打ちになり、ソコに達したから双方とも生産終了になってしまったのである。

*サスペンションGraphix
 そう、インプ&ランエボがこの先生きのころうと思ったのなら、脱オタクしなけりゃならなかったのである。スポーツカーの速さや性能なんてのは上げていく以外の選択肢は無いのだから、何をどうやったって世代交代する毎に値上げしていくしか無いのである。だから経済力に限界のあるオタクに特化してしまうと、自ずと限界が生じるのである。さて話は変わって、と:

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サスペンション選びのコツは後にも先にも「ケチらない」に尽きるのである。高くても良いから車高調作りに定評のあるショップを選んで、ソコでシッカリしたブランドをベースに組んでもらうのである。その方が何処でも使える奥の深いモンになるし、品質も高いから長く使えて、結果的に得をするのである。ケチって安い車高調にしてゴツゴツした乗り心地で腰痛になったとか、すぐ壊れたりオーバーホール期間が短かったりとか、そういう話は数多く聞いてきたのである。

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ポルシェ関係のムックだったので、つい買ってしまったのである(笑)メインはカスタムであり、流石に最新型の992のソレは殆ど無かったものの、中々読み応えのあるモンだったのである。992GT3用のアクラポヴィッチ製チタンマフラーにはときめくモンがあったのであるが、まぁ当面は我慢である(爆)まぁ前のR35同様に基本的に中身は弄らないつもりであるが、小物関係は色々やるかも知れないんで、カスタマイズ云々は知ってて損は無いと思うのである。

*オタクは儲からない
 ニッポンのスポーツカーが国内外でこんだけ熱烈に支持されてるにも関わらず、実際はロクに売れてない&多くが生産終了になってる理由って、よーするにこういう事だと思うのである。オタク受けに特化してクルマを作っちゃったから、熱烈に支持はされるものの数は大して出せなくて、数は出せないけど値段も上げられないから、発売されて一定期間が経つとオタクの購買力を超えてしまい生産終了→熱量だけはムダに高いから伝説化して中古価格だけは高騰するってカラクリである、インプ&エボ&TypeRに限らず、RX-7や第二世代GT-Rも実はオタク向けのクルマだったってのがワタクシの持論である。

 BNR34が1.2万台、FD3Sが1.6万台、S15が3万台、A80が3.1万台、でもってTypeRはDC2が3万台、EK9が1.5万台である。グローバル分も含めると、コレの3~4倍といったトコであろうか。オタクが熱烈に支持するコレ等90年代スポーツカーも、実際はたったコレだけしか売れてないのである。でもってコレも定番ネタだけど、同時期に売られてたポルシェ911は964が7.8万台&993が6.7万台&996が17.9万台だから、文字通り足元にも及んでないのである:
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でもってオタクから見向きされないロドスタであるが、こっちも100万台超えてるのである。そう、クルマ好きは非オタクの方が断然数が多いし、購買力だってずっと上なのである。だからオタクに媚びたとしても、良い事なんて何も無いのである。オタクはあの時代のクルマに死ぬまで乗せておけばいい&レストア事業で徹底的にボッたくってやれば良いのであり(笑)メーカーは非オタの確保に心血を注ぐべきだと思う今日この頃であった。

ABSOLUTE HOPE ABSOLUTE HELL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「降伏はそれ自体、抵抗と同じくらい尊敬すべきことだ。特に他に選択の余地がないときには」
By マヤ・アンジェロウ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*The皺寄せ
 以前先代シビックTypeR(通称FK8)を扱き下ろしていたら何故か知らんがバズってしまい(笑)ホンダファンと思わしき方々から「FFで最速を追及して何が悪いッ!」とか「居住性と速さを両立させられる事がホンダの凄さだろうがッ!」って怒られたモンであるが、ソレでもワタクシは「悪いに決まってんだろコノヤロー」と答える次第である。何故かと言えば、その皺寄せがオーナーに来るからである。今回の新型(通称FL5)にしても、こんだけの皺寄せがあるのである:

  • 4595mmx1890mmx1415mmというGT3よりもデカいサイズ → 駐車スペースの確保が大変になる
  • 265/30ZR19(ミシュランPS4)という極太大径タイヤ → 1本8諭吉前後するから気軽に走れない
  • 330馬力&トルク45というハイパワー → 発熱が凄くてエンジン寿命が短くメンテに手間が掛かる
  • 1430kgという重量 → ブレーキパッドもローターもタイヤも減りが早く、維持費が更にかさむ

パッと思い付くだけで、このぐらいの負担をオーナーに強いるのである。何故ワタクシが口を酸っぱくして「軽さガー、小ささガー」を連呼するかって、たったソレだけで上記負担が軽減されるからである。スーパーカーならソレで良いかも知れないが、シビックTypeRはスーパーカーなのかって話である。

 こう書けば「FF世界最速」が如何にムダな肩書かがお分かり頂けると思うのである。TypeRといえどシビックであり、シビックがその名の通り市民の足である以上、市民に負担を強いる形での速さの追求は無意味なのである。コレがフェアレディZみたいなピュアスポーツカーなら話は別なのであるが、シビックはそうじゃないのである:
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多分もうそろそろ新型フェアレディZ(通称RZ34)も販売が始まるので、こっちもネタにできる事であろう。コレの何が良いって、車体サイズが4380mmx1840mmx1315mmとGT3よりも小さいトコがである(笑)ワタクシは「FL5かRZ34、どっちか選べ」と問われたら、確実にRZ34の方を選ぶであろう。

*現状維持が最高
 ただFL5もRZ34もファーストカーとしては力不足&セカンドカーとしてはデカ過ぎるので、残念ながらワタクシの購入候補には上がらない次第である。でもって気が付いたらNDも再来月で3回目の車検である。街乗りオンリーならば10年でも15年でも全然平気なのであるが、サーキット走行を結構重ねてるから「もうそろそろかなぁ~( ´△`)」って思ってしまうのである。その事を行きつけのショップに相談したら「他なんて無い。2リッター以下のコンパクトスポーツなら、現行ならNDロドスタが攻守最強」って答えが返ってきて、初っ端から話が終わってしまったのである(笑)

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 曰く「もし乗り換えたいってなら【990S】に乗り継ぐのがベスト」だそうである。何故ソコまでNDが高評価なのと聞いてみたら「ハンドリングや走りの熟成度が他とは群を抜いている」だそうである。軽いし、弱点らしい弱点が無い素直なハンドリングで、細部まで練られて作ってるから故障やトラブルも皆無。だから「運転を楽しむならNDがベスト」との事である。ソコでワタクシは「じゃあGRヤリスはどうですか?」と聞いてみたら「アンダーステアが結構あって、ソレが運転の楽しさをスポイルしてる」んだそうである。

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 だからGRヤリスを乗るコツは「コーナリングがやや遅いからソコは仕方ないと諦めて、立ち上がり等他の要素で補えば速くなる」なんだそうである。だからこそ「でもそういうクルマ、所有車種やセッティングから見るに、ロンさんあんま好きじゃないでしょ?」って言われたのである。確かに言われてみれば曲がらないクルマなんてもう10年以上も乗ってないし、昔ながらの曲がらない4WDは敢えて乗りたいとも思わないのである( ̄~ ̄)まぁ何ちゅーか、GRヤリスはマイナーチェンジでソコんトコを改善してくるか否かが注目点であろう。

*2リッターは何処
 というワケで、ND3回目の車検を通す事は既に決定事項であるが、ひょっとしたら4回目も通す事になるかもなのである(^_^;)流石に経年劣化&サーキット走行によるダメージの蓄積もあるから乗り換えがベストなんだけど、現在のラインナップにゃ良いのが無い&流石に同じモンを乗り継ぐのは気分的にアレ&欲を言えばもう少しパワーのあるクルマに乗り換えたいってのがあって、非常に悩ましいトコなのである(´ヘ`;)唯一希望を託すとしたら、軽井沢ミーティングでND開発者であるマツダの中の人が言ってた「2Lソフトトップの新グレードの可能性」ぐらいであろう。

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 あと蛇足だけど、GR86/BRZのサーキットでの話とかも既に入ってきてて、曰く「先代86/BRZとハンドリング等々においては殆ど何も変わってない」だそうである。確かにエンジンが2.4Lになって中間トルクが太くなって乗り易くなったけど、ソレ以外の際立った利点は特に無いんだそうである。曰く「アレはオタクが弄って雰囲気を楽しむクルマであって、ハンドリングを追求する人間の乗るモンじゃない」と結構辛辣なのである( ̄▽ ̄;)まぁでも来年いっぱいまでは半導体諸々の不足が続いて色々間々ならないので、元に戻ってから考えようかと思う今日この頃であった。

HELLBOUND

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「憎むのは易しく、愛するのは難しい。良いものを創り上げるのは難しく、悪いものは簡単に手に入る」
By モラルジ・デサイ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*凄いクルマとは
 クルマ好きとその類の議論をしたら三日三晩経っても答えは出ないだろうが(笑)ワタクシの答えは「オーナーに夢とロマンを与えてくれるクルマ」である。国産車で一番分かり易いのが歴代GT-Rである。GT-Rってのはどの世代でもそうだけど、国産最強のエンジンを搭載し、兎に角アホほど速くて、オーナー達に「世界トップクラスの速さの国産車をバーゲン価格で売ってやるッ!お前等に最高の夢を見させてやるッ!」って訴えかけるのである。だからGT-Rはどの世代でも同時代のスポーツカーの倍ぐらいの値段がするけど、ソレでも皆挙って買っていて、時代が過ぎて最速でなくなっても夢とロマンは残り続けるのである。

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 そう、ただ単に速いだけじゃダメなのである。その速さの裏に長年貫かれたメーカーの確固とした哲学があって、その哲学に沿って長年進化熟成されてきたからこそ、所謂「説得力のある速さ」が生まれるのである。その分かり易い例がポルシェ911であり、あの速さが「RRレイアウト+水平対向エンジンという他に何処もやってないモンを貫き続けた上で」って条件があるからこそ他車種には無い独特過ぎる走りの個性が生まれ、ソレが夢とロマンを生み出し「凄いクルマ」となるのである。1~2代しか作らずに生産終了し、十数年後に人気出たら復活させる。そんなクルマ作りからは「凄いクルマ」は生まれんのである。

*6代目誕生
 ホンダのスポーツカー作りの何がダメなのか、コレで十二分に分かったと思うのである(笑)そんなホンダでもS2000までは、間違いなくその”凄いクルマ”を作ってたのである。初代NSXなんて夢とロマンの塊だし、インテグラシビックのTypeRなんかは「F1エンジンの片鱗を市販車にて格安で味わう」というワクワク感に満ちてたのである・・・が、S2000以降はソレが薄れていってしまい、何時の間にか「良いクルマ」ばかりになってしまったのである( ̄~ ̄)今回ネタにする【新型シビックTypeR】も、ワタクシの見立てでは「良いクルマ」であり、どう見ても「凄いクルマ」じゃないのである。

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 無論ホンダの事だから、このクルマのハンドリングや速さに関しては文句ナシなのであろう。多分試乗しても、ワタクシはこのクルマの性能や走りソレ自体は高く評価するであろう。が、ソコに夢やロマンはあるのかって話である。同じ系統のハイパワーFF(メガーヌRS、ゴルフGTI等)に比べ「コレこそがホンダにしか作り得ない○×だッ!」ってのがあるのかって話である。あとワタクシ的に気になったのが、公式HPには載ってない各種データである:

  • 値段は500諭吉、オプションの類は一切ナシ
  • サイズは4595mmx1890mmx1415mm
  • 車重は1430kgで、ホイールベースは2735mm
  • パワーは330馬力&トルクは43kgf
  • タイヤサイズは265/30ZR19(ミシュランPS4

ワタクシの率直な感想は「でけぇ( ̄Д ̄;)」である(笑)GT3が4573mmx1850mmx1279mm(ホイールベース2457mm)の1435kgだから、コレGT3よりもデカいのである(´ヘ`;)コレじゃワタクシの想定してる「通勤や仕事の足として」「筑波1000&2000をメインに走らせる」「各種コスパに優れたクルマ」として全然使えないから、この半分の価格だったとしても購入は考えられんのである。

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 言っちゃ悪いが、根狂的なホンダファンとか、投機目的の転売ヤーとか、シビックTypeRに特別な思い入れのある人以外、コレを積極的な理由で買う姿を想像できんのである( ̄~ ̄)例えば家族が居てクルマが一台しか持てないってなら、このクルマを選ぶ理由としては分かるのであるが、ソレは積極的な理由ではないのである。ワタクシだったら、コレよりも断然GRヤリスを選ぶであろう。GRヤリスのが車体が小さくてコスパも良いだろうし、150kgも軽い上に4WDだからより速いだろうし、何より夢とロマンがGRヤリスにはあるのである。この新型シビックTypeRは、やっぱ「良いクルマ」止まりなのである。

*最後の内燃機関商法
 でもどうやらそう考えてるのはワタクシぐらいしか居ないらしく、小耳に挟んだ話、コレ既に完売しちゃったっぽいのである(^_^;)そのホンダファンの数が思った以上に多い、300馬力級の国産車の中では一番安い、インプランエボ難民の受け皿になった、外車アレルギーが依然強い、先代の乗り継ぎ需要等、考えられる事は色々あるのであるが、一番はやっぱ「コレが最後の純内燃機関(以後ICE)のTypeRかも知れない」って皆が予想してるからじゃないかと思うのである。別にコレに限った話じゃなく、最近の国産スポーツカーは大概こんな感じである。

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 特にホンダは国産勢で真っ先に脱ICE宣言をしたメーカーでだから、尚更「コレが最後なら買っとかなきゃ損だッ!」って気持ちが逸ったのであろう。ソコに半導体云々が重なって、大して高いシロモノじゃないのにも関わらず変なプレ値が付く。フツーにクルマ乗りたいワタクシとしては迷惑な事この上ないのである┐(´д`)┌ワタクシはホンダにもTypeRにも特別な思い入れは無いし、ICEに対しても特別な思い入れは無いのである。ソレが凄いクルマであれば、国産車だろうが外車だろうがICE車だろうがEVだろうが楽しく乗れる。ココにまた新たなジャスティスの誕生を祝う今日この頃であった。

THE PROCESS OF HUMAN EXTERMINATION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人は旅をしなければ駄目になってしまう」
By ウォルフガング・アマデウスモーツァルト

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*クルマが人を呼ぶ
 ある程度出世したら、ファッションや身に付けるモンはソレなりにカネをかけるべし。ソレが身形に関するワタクシのジャスティスである。例えばスーパーカーが良い例であるが、スーパーカー乗ってる事のメリットは何かって「ある程度以上の経済力を持った人達と繋がれる」って事である。会社のシャッチョや重役、医者や弁護士、売れてるアーティストや芸能人、資産家や大地主等々。そういった地位や能力のある人達とコネを築く機会に恵まれるのである。スイスポや86/BRZのオフ会行ったって、キモオタや陰キャ同士のエコーチャンバーが強くなるだけである(笑)

 ワタクシがソレを実感したのが、最初のR35を所有した時である。水野和敏氏やSオーナーといったメディアでしか見られない有名人と直に会う機会に恵まれ。スーパーカーオーナー達と知り合いになる機会も得られたのである。でもって昨年秋頃、ワタクシが浪坊時代に家庭教師をやってた先生と二十ン年振りに再会して、二十ン年越しに大学合格祝いをやって貰った事を、ロンマニアの皆様は覚えているであろうか。その時「GT3納車されたら一緒にツーリング行こう」って約束したのであるが・・・


・・・今回、その約束が果たされたのである。先生実は【812スーパーファスト】をオーダーしてて、ソレが納車まで更に1年以上かかるって事で、つい最近458買ったのであるが、そのお披露目も兼ねて今回ツーリング行こうって話になったのである。こう言っちゃアレだが、もしもワタクシがR35を選ぶ事無くGRB→VABと乗り継ぐ世界線があったとしたら、その世界線ではワタクシと先生は二十ン年越しの再会は果たしていなかったであろう(笑)

*外へ出よう
 クルマ好きの端くれとして、フェラーリに全く興味が無いと言えばウソになるのである。ポルシェと一緒で、良いか悪いか、正しいか否かじゃなく、クルマ好きとしての必修科目なのである。好きになる義務は無いけど、知っとかなきゃクルマ好きとして不合格って感じである:


もう2世代前のクルマだけど、今見ても惚れ惚れするぐらい美しいのである(*´Д`)ご厚意に甘えてコクピットにも座らせてもらったが、ドラポジも最高なのである。ただ先生曰く「音やデザインは最高なんだけど、走りはね(^_^;)」だそうである(´ヘ`;)曰く「公認インストラクターにすら”常時ウェットモードで乗らないと公道じゃサスが硬すぎて怖い”って言われる」レベルの足回りの設定で、その点ではポルシェの方が全然上(当然先生もポルシェは体験済み)だそうである。

 ツーリングの目的地は軽井沢で、ソコにクラシックな雰囲気が最高なホテルがあるから、ソコでお茶しようって企画である。高速道路をバンバン走って、峠道をグイグイ走り抜けて、その上で美味いメシにありつこうってイベントである。でもって今回、一番衝撃を受けたのは「GT3の空力ヤベェ( ̄Д ̄;)」って事である。速度が上がれば上がる程にダウンフォースが効いてきて、まるで接着剤で張り付いたかの如く後輪が地面にビタっと押し付けられるのである:
youtu.be
RRは後輪が破綻したら一巻の終わりなのであるが、ココまでシッカリと後輪が安定して地面に押し付けられるとメチャクチャ安心できるのである。確かにRRだから前輪の接地感は乏しいが、アクセル抜くなりブレーキかけるなりして前輪に荷重をかけた上でステアリングを切れば、切った方向に的確にクルマが曲がってくれるのである。こういう絶妙な空力開発やハンドリングなんてのは、一世代二世代じゃ生み出せんシロモノである。ソコんトコがこの手のクルマを半世紀以上に渡って作り続け開発し続けられる欧州勢と、一世代で終わってしまう国産勢との違いである。

 でもって目的地まで向かう最中、色んなトコで小休止をしながら、自然を堪能しながらゆっくりと目的地へ向かったのである。まぁ互いに良い歳こいたオッサンなので、トイレもソレなりに近くなってしまってるのである(笑)


何ちゅーか、自然って不思議である。ただ単に水の音がする&安全対策以外に人間の手が加わってないだけなんだけど、ソコに居るだけで心が洗われるのである。都市部でコンクリートに囲まれて生活すると、やっぱ何だかんだ息が詰まるのである。同じ様な人達しか居ない&同じ様な風景しかないから、マンネリ感がストレスになるのであろう。だからこそ外に出て、全く違うモンに触れる必要があるのである:

もしもロンマニアの方の中に「人生が楽しくないッ!何もかもがクソだッ!」って考えてる方がいらっしゃったら、ワタクシはその方に対し「今すぐネットを切断して、SNS等で名前も顔も知らないヤツ等同士でクソを投げ合うのを止めて、何処でも良いから外へ出て全く違うモンに触れろ」と助言する次第である。家に閉じこもってネットSNSばっかやってると、脳ミソも精神も腐っていくモンなのである。だからデジタルデトックスは定期的に行う必要があるのである。

*出会いは続くよ何処までも
 前にも話したと思う&当ブログにもその記録があるのであるが、ワタクシ15年前は一時的にニートしてたのである(笑&実話)当時はバイトで食い繋いでて、先の事なんて全く何も分んなかったのであるが、15年後ココまで来れるなんて思いもしなかったのである。アスペルガー症候群の診断を受け、方向性とすべき事が定まってからはコツコツと積み重ね、そしたら何時の間にかポルシェオーナーになっていて、こうしてフェラーリ乗りの先生と再会を果たしたのであるから、人生マジで何が起こるか分からんモンである:

ワタクシも一歩間違えてたら、そのまま世の中や人々に対する恨みを募らせて、マジで二進も三進も行かない状態になってたかもなのである。そうならなかったのは二十ン年前に先生と出会ってて、サバゲーを介して”師匠”と出会ってて、その他色んな良き人々と出会ってたからである。確かにクソみたいな事やクソみたいなヤツも少なくはなかったが、でもやっぱワタクシはその機会を提供してくれたニッポンという国が好きだし、ソコに住む人々も大好きである。

 だから今後どういう出会いがワタクシを待っているのか、今後楽しみでしょうがないのであるo(*´∀`*)oあと蛇足だけど、先生とその先輩(勿論フェラーリ乗り)だけじゃなく、リアルやネットでも多くのフェラーリ属性のあるロンマニアの方々と会話する機会が増えたのであるが、皆口を揃えて「フェラーリはいいぞ!」って某ガルパンおじさんみたいな事をワタクシに言ってくるのである(笑)
youtu.be
まぁワタクシもフェラーリに興味が無いワケではないが、でもやっぱワタクシの使用用途に合わないってのがアレなのである(^_^;)まだサーキット走行したい盛りなんでソレに向いたクルマが望みなんだけど、フェラーリはあんまソレに向いてないのである。実際にやった事のあるオーナー曰く「できない事はないが、コスパが悪過ぎる」出そうである( ̄~ ̄)まぁでもサーキット走行卒業後はアリっちゃアリなので、そん時はそん時な今日この頃であった。

HELL ON EARTH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「死、それは嵐の夜。新たな道」
By エミリー・ディキンソン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*クラウンの思ひ出
 実はワタクシ、クラウンを3週間ばかり乗り回した事があるのである。最初のR35乗ってた頃に追突されて、その代車で出てきたのである。でもって3週間乗った率直な感想は「昔”いつかはクラウン”ってキャッチフレーズがあったらしいけど、ワタクシにその”いつか”は不要ッ!」だったのである(笑)完璧なまでに街乗りに特化した車両であり、走る楽しさは全く無く、只管便利なだけのクルマだったのである:
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もし同じ値段出すんだったら、ワタクシなら間違いなくBMW3シリーズかベンツCクラスかアウディA4買うであろう。その方が運転してて楽しいし、クルマとしてもそっちのが完成度が高いだろうからである。あとその当時はレクサスが結構頭角を現してた頃だから、レクサスのISでも良かったかもである。

 ただまぁ今考えると、アレはアレでアリだったと思うのである。ちゅーのも世の中の大多数はクルマに興味なんか無く、ただ単に「走って動けばソレで良い」って感じだからである。そういうクルマに全く興味の無いジジババに対して、安全でコスパが高くて信頼性が高くて、その上高級感と程好いステータスシンボルを付加する。クラウンってそういうクルマだとワタクシは思うのである:
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あと年寄りや田舎では未だある話なのであるが、未だに「外車=高級車=ソレで他所に乗りつけるのは傲慢で失礼」みたいな考えがあって、そういうトコではベントレーだろうがボルボだろうがフィアットだろうが一律「外車=贅沢品」であり、そういうトコに行くのに「国産車=控えめ」であるクラウンは重宝するらしいのである。値段?車格?クルマに興味の無いジジババはンな事分からんのである。

*さようならガラパゴスセダン
 だから昔は病院の医師用駐車場なんか行くと、ソレこそクラウンだらけだったのである。が、今時はそんな光景は殆ど見ないのである。ワタクシん周囲だとセダンならジャーマン3かレクサス、セダン以外はプリウスSUVか外車クーペばかりで、クラウンなんて全然見ないのである。約一名ほど911GT3乗ってる変態野郎が居たが、全く参考にならないのでスルーした次第である(笑)よーするに、クラウンって中途半端過ぎて買われてないのである。だから【新型クラウン】がココまで大胆にフルモデルチェンジした件について、ワタクシは理解を示す次第である。

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 賛否両論あるデザインであるが、ワタクシは賛に一票である。コレからのブームを先取りした近未来的かつ挑戦的な若々しいデザインで、同じ高級車でもレクサスとの差別化がちゃんとできてて、トヨタらしい「程好い高級感」ってのもちゃんと表現できてる。デザイナー良い仕事したなとワタクシは思うのである。上記にもあるように、従来の「国内専用のガラパゴスセダン」としてのクラウンはもうオワコンなのである。だから純セダンを止めてグローバル戦略車になって、FRからFFベースに移行したのであるが、やはり受け入れられずに否に一票投じるヤツも少なくないのである。

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 何だか内装が云々言われてるけど、ポルシェだってオプション入れなきゃ樹脂とプラスチックだらけになるのである。ソコんトコは実際インテリア関係のオプションを殆ど入れず、内装が樹脂とプラスチックだらけになったワタクシが言うんだから間違いないのである(笑)上記にもあるけど、そんなに高級感のある豪勢な内装が欲しいなら、トヨタの答えは「レクサス買ってどうぞ」なのである。抑々トヨタブランドで出すって事は、つまりそういう事なのである。そういうのも含めて、トヨタとしては1からやり直すレベルのフルモデルチェンジなのであろう。

*世は正に、大SUV時代!
 結局SUV時代がやってきた事で、セダンの持ってた「日常の足、生活の手段」という役割はほぼ完全に無くなってしまったのである。抑々SUVというクルマ自体が「セダンの進化系」として開発されたんだから、SUVが登場した時点でその役目を終えているのである。今ではヤンキーすら型落ちセダンのVIPカーからSUVに移行してるんだから、先代みたいなガラパゴスセダンの居場所なんか何処にも無いのである。セダンはもうスポーツカーと一緒で、趣味性やステータスシンボルとしての役割がメインなのであり、ブランド力の中途半端なセダンはもはや不要なのである。

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 でもってクラウンってどういうクルマだったかと昔を思い出すと、答えは「ニッポンのジジババが快適に使いこなせる日常の足」であり、だったら新型が純セダンである必要性は無いのである。いずれにせよ今時のジジババはもう軽自動車かアクアかプリウスに移行しちゃってる&カネ持ってるジジババはレクサスかジャーマン3に移行済みなので、従来のジジババをターゲットにしても先細る事必至なのである。因みに「何だか新型クラウン絶賛してるけど、お前買うの?」の質問に対するワタクシの答えは「すんませんパナメーラかタイカン買います」であり(笑)やっぱ走りは譲れない今日この頃であった。

SKELETON COAST

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「待てるというのは大したことだ。だが、何一つ期待しないのはもっとすごい」
By イングリッド・バーグマン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*コアファンの、コアファンによる、コアファンのための一台
 何だか来週あたりに【新型シビックTypeRがアンヴェールされる】らしいのであるが、ワタクシの正直な感想は「試乗車が何時何処にあるのかだけ教えて、そしたらブログのネタ用に試乗しに行ってあげるから( ´△`)」ってトコである(笑)ひょっとしたら乗った瞬間に途轍もない衝撃に襲われて「マジかよ糞ND売ってくるッ!」ってなるかも知らんが、その確率はプーチンとゼレンスキーが巌流島でチェスボクシング対決するよりも低いであろう(爆)ネタとしては有用だろうけど、コアなホンダファン以外は所有してみたいとは思わないであろう事が安易に予想されるのである。

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 どんなクルマになるかは、もう何となく想像付いてるのである。デカく重くなった車体でタイムを出すためにタイヤ太くしてエンジンパワーを上げて、ハイパワー過ぎるFFのデメリット(トルクステア等)を補うために電子制御が入りまくるって感じであろう。その中で一番ワタクシ的にアレだと思ったのが、265/30ZR19のタイヤ(ミシュランPS4)である。もうサイズで分かると思うが、結構高価なタイヤである。EK9時代みたいに気軽にサーキットとか行けないし、かと言ってガチ走りするんだったら少し多めに払ってもケイマンやM2の方が速いし乗り易い。分かり易く言うと「帯に短し襷に長し」なのが想像できてしまうのである。

*シミュレーターはなくならない
 だから現実的に「欲しいか?」と問われたら「半額でも(゚⊿゚)イラネ」なのである。ファーストカーにするには速さやピュアさが足らないし、かと言ってセカンドカーとして使うにはデカ過ぎるしコスパも悪過ぎる。コレ1台しか買えない熱心なホンダファン以外、積極的にコレを欲しがる顧客をイメージできんのである( ̄~ ̄)ンで、話は変わって:

まぁ結局EUの「2035年までに内燃機関(以後ICE)の販売を禁止する」ってのがロシアからの天然ガスに大きく依存してる事が分かってしまい、最初からムリだと言われてたEV移行が尚更ムリという結論に達した以上、HVやPHEVとしての併用が主流になるだろうけどICEは当面残り続けるであろう。軽量で充電時間の短い次世代電池が実用化されるまで、本格的なEVオンリーの時代は来ないんじゃないかとワタクシは思うのである。

PSストア見てたらふとコレが目に飛び込んで気になったので、衝動的にDLしてしまったのである(笑)どんなゲームかって、よーするにクルマ屋になり切るゲームなのである。クルマの修理をしてカネを稼いで、ショップをデカくして色んな事をできるようにして、ソレでコンプリートカー作って販売したりとか、デモカー作ってサーキットでタイムアタックしたりとか、結構楽しいのである:
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細かい事を言えばブレーキフルード交換する時にエア抜きしないだとか、ホイールボルトを時計回り順に締めるだとかいったツッコミ所は間々あるものの、クルマが好きならば多種多様なクルマの整備や修理をマッタリ楽しむのは楽しいと思うのである。自分はクルマという機械が好きで、クルマのメカニズムには何時だって興味津々なので、こういうのは結構好きなのである。

*凄いクルマは何処
 話は戻って、無論この新型シビックTypeR、ホンダが作るからには良いクルマになる事は間違いないであろう。試乗したら素直に良いなと思うだろうし、サーキットでも速いだろうし、使い勝手も抜群であろう。が、コレが凄いクルマと思えるかと言われたら、答えはノーである。他メーカーには無い、ホンダだけにしか成し得ないモンを積み重ね上げて、数字やデーターがどうでもよくなるような、所有する事に価値が見出されるようなクルマ。こう言っちゃアレだが、ワタクシはこのクルマがそういう「凄いクルマ」には見えないのである。繰り返し言うが、コレが「良いクルマ」なのは間違いなく、だからこそダメなのである。

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 この動画の「ノア」を「ホンダ」に、あと「選手」「試合」を「クルマ」「クルマ作り」に変えれば、ライガーの言ってる事がまんまワタクシの言いたいと思ってる事である(笑)手前味噌でアレだが、その点ロドスタは速くないし安いクルマだけど、間違いなく「このロドスタこそが我々マツダのスポーツカーの理想形です」っていうシッカリした芯がある「凄いクルマ」であり、だからこそ33年間で100万台も売れたのである。大変申し訳ないがS2000もビートもS660もNSXインテグラRもシビックRも、単なる「良いクルマ」でしか無かったから生き残れなかったと言っても過言じゃない今日この頃であった。