アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BEAST OF BOURBON

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「名声は霧、人気は偶然の出来事。この世でただ一つ確実なもの、それは忘却」

By マーク・トウェイン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


ラグビーvs女子サッカー

 ロンマニアの皆様の中に「2019年にニッポンでラグビーのワールドカップが開催される」という事を知ってた人は何人いるであろうか。恐らくラグビー属性のある人しか知らない&ラガーマンみたいな清々しい人はワタクシのような変態のブログなんぞ読まないであろうことから(笑)恐らく殆ど居なかっただろうと思うのである。でもって実は同じよう4年周期で女子サッカーのワールドカップも行われていて、何と2019年大会の開催地候補としてニッポンが挙げられていて、その事に対し【ニッポンラグビー協会のお偉方が苦言を呈してる】そうである。まぁ気持ちは分からんでもない。同じ年に開催されたら、スポンサーも観客も女子サッカーに持って行かれること必至である。その上、既に世界一の経験アリ&2019年でも優勝狙えるポジションにいるのは確実ななでしこジャパンに対し、今までのワールドカップでたった1勝しかした事ないラグビーのニッポン代表→余計にボロクソ言われるだろうから(^_^;)


 こう言うのはアレであるが、ワタクシの意見は「99%以上ラグビー側が悪い」である。もしニッポンがオールブラックスとタメ張れるんだったら、こんな問題はそもそも起こらないのである。やきう帝国&相撲王国であるニッポンでサッカーが男女ともにゼロからプロリーグを立ち上げて、この20年の間に試行錯誤と切磋琢磨して、Jリーグ設立前の「プロやきう>>>大坊ラグビー>相撲>>サッカー」だったのを「サッカー≧プロやきう>>相撲>大坊ラグビー」までに成長させていたのに対し、ラグビーは何をやってたんだって話である。有名な逸話として、とあるラグビー選手が女子サッカーにつて語ったモンがあるのである:

松尾が大のサッカー嫌いなのは有名だけど
元慶大ラグビー部監督で現フジTV社員の上田昭夫なんて
10年前に静岡県で行われた講演会にて
「伝統のある野球や相撲と違って日本におけるサッカー人気なんて
所詮は一過性です。10年後にはJリーグは消滅しているでしょう。
静岡の皆さん、子供達にサッカーばかりやらせないでくださいよ。
まして女の子にサッカーなんて理解に苦しむ」
などとトンデモない大暴言をはいたのです。
この不況の世の中、Jリーグのチームもけして経営が安泰というわけではない。
しかし危機的状況にあるのは、むしろ野球や相撲の方。
そして極めつけは、女の子にサッカーなんて・・・・・・・という発言。
まさか10年後になでしこが女子W杯で優勝するとは夢にも思わなかったんだろうけど
なでしこ優勝の瞬間をTVで見て僕は思わず
「ざまあみろ!上田!」と思わず呟いてしまいました。

こういう風に「伝統=絶対にして永遠」と考えて、花園や早明戦や社会人ラグビーにぶら下がり続けたから、今の為体になったんだって話である┐( -"-)┌どんなナマモノもそうであるが、活動や循環の無い組織は必ず腐敗する。やきう然り、相撲然りである。永遠になった時っていうのは、死して化石になった後なのである。


 こう言うと物議を醸してしまうのでアレだけど、やっぱラグビー的な体質もあるんだろうなとワタクシは思ってしまうのである。ラグビーの練習知ってるロンマニアの方ならお分かりかと思うが、ラグビーという競技は身体能力がこの上なくモノを言い、マグレ勝ちなど皆無に等しい。だからラガーマンは試合に臨むにあたって、非常にきつい練習をして徹底的に身体を鍛え上げるのである。ソレ故に自身や競技やチームに対して生じる自尊心や忠誠心がハンパなく大きく、時には(ごく一部の連中のみだが)極限までやっていない(と考えている)スポーツを見下すことも時々あるのである。特にラグビーが盛んな高校や大学は名門校が多いのだから、その思いは一層強くなる。だから上記の上田昭夫ではないが、今現在の「女子サッカー>>>>ラグビー」という状況は、色んな意味で屈辱的なのではないであろうかとワタクシは思うのである。


*人気スポーツの条件

 Jリーグが発足したのはワタクシが高坊だった頃である。何ちゅーか、当時の熱狂はワタクシも良く覚えているのである。当初はワタクシも「あの手この手で宣伝して流行らせてるって感じだけど、ブームが過ぎたらどうなるのかなぁ〜( ´△`)」と思っていたのである。確かにあの時みたいなお祭り騒ぎはもう無い。が、その代わりサッカーがニッポンに定着してしまってたのである。発足当時は10チームしかなかったのが、今じゃJ1&J2合わせて40チーム。JFL地域リーグを含めれば更に多くなる。でもって中の上ぐらいだったFIFAランキングも、今や上の中で安定。マンガ「キャプテン翼(無印)」の主人公である大空翼の夢が「ニッポンをワールドカップで優勝させる」とあったのは、その当時のニッポンが余りにも弱かったからであるが、何時の間にか現実がマンガに追いつきつつあるのである。


 だからワタクシは99%以上確信しているのである。2019年でも女子サッカーの人気は安泰してるどころか、今よりも更にパワーアップしてる、と。ニッポンに限らず、女子サッカーは絶対流行るとワタクシは予言する。サッカーの知名度が言うまでも無く世界一で、プロもアマも女子スポーツにはまだまだ発展の余地が沢山あって、男子のインフラをそのまま使えるから普及には困らない。よーするに、流行らない要素が見当たらないのである。ワタクシが思うに、流行るスポーツって次の要素が重要だと思うのである:

  1. 試合のテンポが良く、観てて退屈しない
  2. ルールが分かり易く、その反面奥が深い
  3. フルチームでなくても少人数でも遊べて、練習も1人で出来る
  4. プレーするのに大掛かりなインフラや高価な道具を必要とせず、世界中どこでもプレーできる
  5. 体格差が実力に占める割合が比較的少ない

サッカーは常に試合が動いているから観てて退屈せず、基本ルールも「ボールを相手のゴールに入れる」「手を使っちゃNG」だけ知ってればプレーできる&ソコからの戦略が奥深いし、11対11じゃなくても5対5とかでもプレイできる&リフティングなりドリブルなりで1人でも練習できるし、ボールとゴールに見立てるモンだけあればプレーできる&豪雪地帯でも熱帯地域でも平地さえあれば無問題だし、小柄でもフットワークや技術を駆使して勝つ事が可能。観て良し、自分でやって良し。だから世界中どこでも受け入れられるのである。


 そう考えると、やきうが世界ではマイナースポーツな理由が分かるってモンである:

やきう:

  1. ×
  2. ×
  3. ×

プレイするためには各ポジションでそれぞれ高価な道具&ちゃんとした球場が必要で、ルールも複雑で一見して分かり難い。アメリカやニッポンみたいに金銭的に余裕が大きい&文化レベルが高くて複雑なゲームを良しとする国民性があれば受け入れられるが、ソレ以外の国ではやはり厳しいとしか言い様が無いのである。


 モータースポーツはどちらかと言うと:

モータースポーツ

  1. ×

この様に考えると、何故F1はやきうと違って世界中に普及したかが分かるってモンである。インフラなど自身でプレーするためのハードルが高過ぎるのがアレであるが、観る分にはこの上なく受け入れ易いのである。


 当然だが、コレらのワタクシ流の考え方は、決してスポーツの優劣を決めるモンではない。よーするに「好きなモンを楽しめていればおk」って事である。流行りモンに飛びつく感じでサッカーやF1の話題をするヤツよりかは、ペタンクやインディアカやセパタクローに青春をかけている人の方が魅力的だし、話も断然後者の方が面白いモンである。ワタクシは高坊時代は空手やってて、大坊時代はボート(漕艇)やってて、今はモータースポーツ(4輪)であるが、その事について後ろめたさなんぞミジンコたりとも存在しない。むしろ逆に「ボートって何?」と言う人に対して、小一時間ぐらいボートの魅力を話すぐらい余裕である(笑)どんな形であれ、やっぱスポーツは観てて楽しいしやって楽しい。確かに空手でもボートでもモータースポーツでも大した事は出来てないが、ソレでもその経験はムダじゃなかっったと確信してる今日この頃であった。