アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE SLIP

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「改革というのは新しいアイデアを持つことではなく、古くさいアイデアを持たないことである」

By エドウィン・ハーバード・ランド(ポラロイド社創業者)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


アウディとスバル、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い・パート2

 件の新型WRX-S4(含むWRX-STI)であるが、どうやら【8月25日にお披露目になる】んだそうである。期待?ミジンコたりともしてないに決まってるジャマイカ(笑)ただ前々から言ってるように、ワタクシはGDBインプでクルマに目覚めた事もあるので、良かれ悪かれ気になってしまうのである。何ちゅーか、元WRX STI乗りブロガーの一人として、その歴史を終焉に至るまで書き残すのが崇高なる使命って感じたワケである(爆)そんな中イギリスの方で【スバルWRX STIとアウディS3が本気対決!】って企画が行われたのである:

一応ワタクシは元GDB乗りなのだが、コレばっかりは残当としか言い様がないのである(^_^;)エンジン出力はほぼ同じだと言ってもパワーバンドの広さと燃費が段違いだし、車重もS3のが50kgも軽いし、内装の質も段違いである。言っちゃ悪いが、S3と比べたら、新型WRX-STI(以後VAB)はガキんちょの乗り物である。大人のクルマに577諭吉は惜しくないが、ガキの乗り物に420諭吉は高過ぎるってのがワタクシの感想である。あともう一つ感じたのは、VABは「古臭い」のである。コルベット911にあるような「古き良きモノ」ではなく、単純に「古臭いモン」なのである。


*コンピューター・シールズ

 「古臭い」ってのは2007年当時、GDBからGRBに世代交代した時にも言われてた事である。その時はGT-RBNR34→R35において大進化してて、ランエボCT9ACZ4Aになるのに際して4B11エンジンやS-AWCTC-SSTイノベーションを提示したのに、インプだけがガワのみの変更+マイナーチェンジレベルの改良で出してきたからである。そん時は「まぁスバルも経営ヤバいからしゃーないべ(= ̄Д ̄)」って感じだったんだけど、まさか今回が前回以下のフルモデルチェンジで来るとは予想外だったって話である(´ヘ`;)ソレはさて置き、話を変えるとしよう:

レブスピード 2014年9月号 No.285

レブスピード 2014年9月号 No.285

コンピューターチューンはリミッター外す&安全マージンを削るぐらいのソレで十分。ソレ以上のパワーが欲しいのならクルマを買い替えろ。コレがECUチューンのジャスティスであるとワタクシは考える。ノーマルはバカがバカな運転しても壊れないように安全マージンを広く取っているが、その分を削るぐらいならワタクシも良いと思うのである。が、ソレ以上を望むとなると、エンジン以外に色々問題が出てくるからである:

ECUでエンジンパワー上げる

空気の出入れが増えるから吸排気も交換

上がったパワーを受け止めるために足回りも交換

硬くした足回りに対応させるためボディーも補強

ブレーキ容量が足りなくなるから一式(キャリパー&ローター&パッド)も交換

大型化したブレーキを収めるためにホイールも交換

ホイール交換する際にタイヤサイズも上がってるから、タイヤも交換

パワーが上がると発熱が厳しくなるから、冷却系も交換

各種消耗品が高級化する上に、交換サイクルも短くなる

その内パワーに慣れてきて、更なるパワーが欲しくなる

以後繰り返し

/^o^\フッジッサーン

・・・てなワケである(笑)でもってワタクシの知る限り、大概のチューニングショップがコレを小出しにして教えるから、トータルでどんだけ使ってるのかが分かんなくなるのである。でもってココまで弄ると、殆どの場合サーキット走行を薦められるのである。サーキット走行を薦められると次はフルバケやらスーツやら何やらが出てきて、更にカネがかかる。カネがかかるのに加え、保証も全て無くなる。故にワタクシは「ソレ以上のパワーが欲しいならクルマ買い替えろ。ソレがジャスティスだ」と言うのである。


先日”師匠”から「お前もサバゲーマーならコレを観ろ!」とワタクシん家に郵送されたDVDと共に指令が下ったのである(笑)かの有名な米海軍特殊部隊SEALSの現役隊員がそのまま出演してて、最新の武器や装備や戦闘テクニックがそのまま映画に使われてるから「お前のサバゲーライフにとって絶対プラスになる」との事である。が、問題が一つだけあるのである(^_^;)技術は分かっても、ワタクシの身体がついて行かないのである(爆)


*古さって何ですか?

 話を元に戻すとしよう。では「古き良きモノ」と「古臭いモン」の違いは何処にあるのか?ワタクシは「アイデンティティの根幹となる部分を残しながらも、弛まぬ進化と改良を続けていってるモノ」と「形だけ保つのに必死で、良くも悪くもなっていない、小手先の誤魔化しだけしかしてないモン」だと考えている。前者の典型的な例がコルベットポルシェ911である。どっちもアイデンティティーとなる部分はシッカリ残しながら、短所を補うためにありとあらゆる部分を進化させている&長所を徹底的に伸ばしてきてるのである。確かに双方とも欠点はまだあるし消えないだろうけど、長所はソレ以上に伸びているし、他の部分の完成度も極めて高い。だから欠点があっても「古き良きモノ」で済まされるのである。


 んで、VABにそのような進化が果たしてあるのか?ワタクシが見た限りでは「ノー」である。イノベーションを提示できてないし、演出が変わっただけで根本的な部分は何も変えてないし、スペック的にも遅れたまんまだし、この車種の悪いトコは相変わらず改善されて無い。従来のスバヲタや一部のラリー好きを取り込む事しか考えてなく、今までWRXを見向きもしなかった人に対してアピールする事を放棄している。コレを「古臭いモン」と言わずに、他にどう言うんだって話である┐( -"-)┌古人曰く「人は闘うのを止めた時から年老いていく」との事であるが(笑)VABからは白髪すら見えてくるってのがワタクシの素直な感想である。さてコレ以上ネガティブになるのもアレなんで(爆)撤収するに限る今日この頃であった。