アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

PROGRESSION TOWARDS EVIL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「苗床の花の苗、多すぎても育てておけ。いつでも棄てられる。生きたものは育てておけ。不用と見えても、使命がある。さびしい谷の木の株に、名もない小草が、よく育つ。棄てるなよ。育てる心に愛がある」

By 後藤静香


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*使い捨ての愚

 ワタクシは新しいモンが大好きである。だからぶっちゃけた話【車齢13年以上のクルマの自動車税が15%上がっても】ワタクシ的には痛くも痒くもないどころか、新車の税金が下がって万々歳だったりするのである(笑)が、ワタクシはやっぱり、この増税には反対である。この増税の何が悪いのか。環境云々が建前に過ぎず、クルマを買い替えさせるために国交省と結託したメーカーの陰謀だから?ソレもあるが、一番の理由は「国とメーカーが”ニッポン車は冷蔵庫や電子レンジと同様の買い替え前提の消耗品です”って認めたようなモンだから」である。本当に良いモンってのは長年使いたくなるモンであり、古いクルマが長年使われてるって事は、そのメーカーにとっては誇らしい事のはずなのである。


 そう、この増税ってつまり「我々のクルマは13年で買い替える程度のモンです」って国とメーカーが言ってるようなモンだからである。ポルシェとロールスロイスの何が凄いかって、創設から今までに製造したクルマの7割が未だに現役で走ってるって事である。何故未だに走ってるかって、当初から何十年でも走れるように作ってあるからである。そのぐらいシッカリ作ってあるからメンテさえしてればずっと動くし、この「何十年でも動く」はメーカーにとっての誇りだし、その誇りをを守る&こよなく愛してくれるオーナーの為に何十年前のクルマでも未だにディーラーで整備してくれる。クルマに限ったことじゃないが、コレが一流ブランド品ってヤツであり、事ある毎に買い替えるのは安物である何よりの証左なのである。


*シフトワーク300SL

 そう、ワタクシがこの増税に反対する理由は、コレがニッポン車のブランド力低下に繋がる愚策だからである。折角80年〜90年代に「故障せずに何十年、何十万キロでも乗れるニッポン車」っていうブランドの基礎を作り上げたのに、この増税で「13年で買い替えるんだったら、ソコまで持てば全然おk。そうすればコストダウンも出来て万々歳(´∀`)」ってな具合にニッポン車の品質を落としにきかねないからである。ブランド力を下げるのは簡単だが、上げるのは非常に難しいのである。ソレが一度下げた後また上げるとなると尚更である。さて話は変わって:

REV SPEED 2015年 07 月号

REV SPEED 2015年 07 月号

  • 発売日: 2015/05/26
  • メディア: 雑誌

シフトワークねぇ〜( ̄〜 ̄)ワタクシの場合「パドルシフトをポン」の1行で全てが終わるので、コレについて考える事なんざ何も無いのである(笑)あと夏も近いから冷却系云々の記事もあったけど、ワタクシの場合この時期だと車内で死にそうになるんで、クルマよりもドライバーの冷却についての記事を書いて欲しかった次第である(爆)スーパーGTで採用されてる【レーシングエアコン】の公道走行可バージョンが欲しいのである。


ドライブがてらに立ち寄った模型屋でコレ見つけたんで、面白そうで作って見たくなったんで買ってきた次第である。何が凄いって、コレのオリジナルとなる実車が登場したのが1954年だって事である。当時のニッポンでようやくクルマ産業が生まれようとしてたその時に、ドイツは既にこんなモンまで作っちゃってたのである。因みにベンツが世界最初のクルマを販売したのが1888年、つまり明治21年の事であり、その頃ニッポンではニッポン初のアイスクリームが販売された年である(笑)何ちゅーか、改めてドイツ車恐るべしである(^_^;)


*ノーモア使い捨て

 コレは以前に水野和敏氏が言っていた事&ワタクシも度々言ってる事であるが、今のニッポンにゃ「使い捨ての消耗品」が多過ぎるのである┐( -"-)┌クルマもそう、音楽やミュージシャンもそう、アニメや映画やゲームもそう、芸能人や俳優やタレントもそうである。作る側が「この先何十年と愛されるように」って事を全く考えておらず、今流行のトレンドを織り込んで安上がりに手早く作り上げて、宣伝で煽って勢いだけで売って、本体よりも関連グッズやライセンスで儲けて、飽きられ始めたら素早く撤収して、そしてまた最新のトレンドを取り込んだモンを手早く安上がりに作り上げて(以後繰り返し)である。コレの何処にブランドや矜持があるんだって話である┐(´д`)┌


 ワタクシは別に「儲けたらダメ」とは一言も言っていない、ワタクシはただ「ブランドを作り上げた方が遥かに儲かる」と言ってるだけである(笑)外国で言うとCNNとかマイクロソフトとかアップルとかグーグルがソレで、何ちゅーか「10年後に自分達のソレがトップに躍り出て、その後20年覇権を握るにはどうすれば良いか」っていう視点でモノを作れるニッポン企業が今は殆ど無いのである( ̄〜 ̄)今の和ゲーが良い例であるが、皆挙ってスマホアプリかソシャゲに逃げちゃったのである。スマホがコレから10年続くのかどうか、スマホの次に現れるのは何か、そんな事は何も考えてない。どいつもこいつも、ただ目先のカネを追いかけてるだけである┐( ̄ヘ ̄)┌


 話は変わっちゃうけど、宮崎駿(以後パヤオ)のアニメの何が凄いかって、ソレはズバリ「ナウシカとかラピュタとかトトロとかは30年経った今観ても全然面白いし、多分10年後20年後に観てもナウシカラピュタとトトロは面白いだろう事が容易に予想できる」って事である。パヤオは近年(実は昔からそうだったらしい^_^;)サヨク化してアレなのだか、コレについては素直に尊敬する次第である。多分、パヤオも自分の作品を何十年先でも楽しめるように作った事は間違いないと思うのである。昔のニッポン、特に80年〜90年代のモノは、どの分野でもこんな風に何十年楽しめるモンが多かったのだから、今のニッポン人にも出来ない筈はないと信じたい今日この頃であった。