ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「およそ何かを所有して意のままに操りたいと思った瞬間から、その対象物に自分は所有されてしまう」
Ｂｙ 田口ランディ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊オタクの一体感
昔は世界を席捲していたニッポンのモノ作りが近年ダメになってきた理由は何か。様々な理由があるのであるが、その一つが「オタク商法の味を知ってしまったから」だとワタクシは思うのである。特にインターネットとSNSが普及してオタク同士で簡単に繋がれるようになってから、その傾向が加速した希ガスのである。ちゅーのも、オタクってのはフツーの人間関係で疎外感を味わってるヤツが少なくないので、ソレをオタク同士のコミュニティーにおいて求める場合が少なくないのである。でもって人間が複数集まると、ソコには自己顕示欲やコミュニティー内での出世欲だとかが生まれ、より良い地位を得るためにハデにカネを使ったり奇抜な行動に出たりするのである。
よーするに、フツーの人が部活やサークルに求めてるような一体感による高揚感を、オタクはコンテンツ絡みの関係に求めてるのである。でもオタクってのはコミュ障が少なくない上、上記にあるように社会に対する疎外感があるため、フツーの部活やサークルなんかじゃ「コレ以上やったら周りが引くし、周りが引いたら俺達の価値が下がっちゃうでしょ(￣▽￣;)」って自省利かすトコを、いとも簡単に飛び越えていっちゃうワケである。だからテメェが誰よりも目立って話題の中心になるために、ソイツはカネを湯水の如く注ぎ込むし、周囲の目や羞恥心もかなぐり捨てて過激な行動に出たりする。ソコに付け込めば、物凄く簡単にガッポリ稼げるってワケである。
ワタクシは無論、このやり方には基本反対である。理由の１つは「オタク商法はそのコンテンツの価値を下げるから」である。そりゃその分野にキモヲタやコミュ障が集まってると分かれば、ソレを手に取るだけで「ひょっとしたらアイツも( ´д)ヒソ(´д｀)ヒソ(д｀ )」って言われてしまうワケである（笑）そうするとマトモな人は来なくなって、益々以ってキモヲタとコミュ障が集まり、ソレがまたバカやって更に価値が下がるからである。もう一つの理由が「オタク商法にハマると成長が無くなるから」である。オタクってのは意外とは思うけど、実はビックリするぐらい保守的なのである。そんなヤツの相手してたら何も進歩しなくなり、何時の間にか廃れていくのが目に見えてるからである。
＊所有感の消失
コレは別にオタク分野に限った事じゃないけど、やっぱ「モノを持つ」って事は、ソレだけでステータスなのである。何ちゅーか「ソレについての造詣が深いだとか、ソレを使いこなしてるだとか、そんなモンはどうでもいいッ！俺はカネも時間も労力も大いに使って、コレ等を手に入れたんだッ！だから貴様等ッ！この俺の情熱を褒めろォォォ！」って感じである（笑）モノや知識ってのは実力や才能やセンスが無くても、時間とカネと労力さえあれば誰でも何とか手に入るモンなのである。だからこそ実力や才能やセンスが無いヤツってのは、モノや知識にアイデンティティを持つようになるのである。実力や才能やセンスが無いワタクシがソースなんだから、ソレは自信を以って言える次第である（爆）
だから【アップルミュージック】で音楽が自由に聴き放題になった時、ワタクシの中で結構大きな喪失感が生じたのである。ワタクシがガキの頃から今まで聴いてきた音楽に関する知識や、ソレを得るために費やしてきたカネや時間や労力や情熱が、こうやって定額制で一気に放出される事によって無価値になってしまったからである（笑）ワタクシは常々「オタクの時代はネットと共に終わる」と言ってきたが、マジで終わってしまったのである（爆）ネット以前はフツーの人では容易に手に入らないからこそモノや知識の価値があったが、今じゃネットで簡単に手に入るようになり、更にはありとあらゆるモンが電子化される事により、その無価値さに拍車がかかるって事である。
音楽じゃ分かり難いのなら、クルマに例えるとしよう。例えば「月額１０諭吉で、ありとあらゆるクルマを所有し放題、乗り放題」ってサービスができたら、世界中のスーパーカーオーナーの大半が発狂するであろう（笑）何故なら「俺は偉いからコレに乗ってる(｀・∀・´)」「この極上の乗り味を知るのは俺だけ。軽乗りの平民共跪くがいい<(￣^￣)>」って優越感が、このサービスにより一気に無価値なモンに変わるからである。正真正銘クルマが好きで、純粋に運転を楽しんでる人にとっちゃ「もっと沢山のクルマに乗れてラッキー」ぐらいにしか思わないけど。少しでも「自分はこのクルマに乗ってるッ！」って気持ちがあるのなら「今までの苦労は何だったんだ(´・ω・｀)」って気持ちになる筈である（爆）
＊そして、好きな人だけが残る
こういう風に、所有を自慢する時代が終わったら、ソコには何が残るのか。答えは「純粋にソレが好きな人だけが残る」である。だからストリーミング化の流れに関し、ワタクシは賛成に一票を投じる次第である。音楽に限った話じゃないけど、余計なモンが色々混じった多数と話するよりも、ホントに心底ソレが好きな少数と話してた方が断然面白いし、お互い深め合う事が出来るからである。ワタクシはアスペルガーで基本ぼっちだからかも知れないが、何がどんだけ人気あるかなんてのは殆ど興味が無いのである（笑）可能な限り純粋に「自分が何を好きか」ってのを自分で味わって自分で考えて自分で決める。だから今のネット時代ってのは、ワタクシ的にゃ最高の時代なのである。
多分このストリーミング化の流れは止まらないどころかドンドン普及して、他の分野に及ぶのも時間の問題だと思うのである。でもって次にストリーミング化される分野は何かと問われたら、ワタクシは「本」次に「ゲーム」と予測する次第である。ちゅーのも本やゲームってのは音楽CDに形式が近いし、既に電子書籍化＆DL販売化も進んでるから、ストリーミング化されるのも時間の問題だと思うのである。個人的には上記みたいなクルマのストリーミングを希望してるけど、流石にリアルじゃムリがあり過ぎるってモンである（笑）定額で音楽聴き放題、本読み放題、ゲームし放題、その他やりたい放題。ワタクシが定年退職後の隠居生活が余りにもバラ色過ぎて（爆）今からワクテカして止まない今日この頃であった。
