アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WERWOLFTHRON

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「青春とは、狂気と燃ゆる熱の時代である」

By フランソワ・フェヌロン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*笑いとは愛なり

 前回のブログでワタクシは「ワタクシが興味あるのは事実と真実だけで、正義と公平さはぶっちゃけどーでもいい」と書いたが、その理由を簡単に説明するとしよう。まず正義であるが、コレは国や民族どころか、人それぞれ違うモンだからである。だからワタクシが「コレこそ正義だッ!」と言ったトコで、説得力は生まれないのである。あと公平さであるが、コレを突き詰めてしまえば結局は「偉いヤツ、強いヤツに厳しく辛く当たれば良い」になるからである。でもってソレが何を生み出すのかと問われたら、答えは「何も生み出さない」である。だからワタクシは、この手のギャグは嫌いなのである:

ワタクシはこういう政治家叩きにあるような「弱い立場の人間は、強い立場の人間に何言っても良い」っていう”公平さ”故の不平等が大嫌いである。ソレが気に食わないのもそうだけど、ソレより何よりギャグが面白くないのである(-_-)コレならばドナルド・トランプの暴言の方がウィットが効いててまだ面白いってモンである。容姿みたいな自分ではどうにもならないモンをバカにするってのは(本人自らがソレをネタにしてない限りは)お笑いの中でも最悪の部類に入るってのがワタクシの見解である。


 ソレより何より、太田がやってるのは”批判”ではなく”否定”だからである。批判ってのは、ソレ即ち「自分の言葉を聞かせて、相手に反省してほしい」っていうポジティブな動機から来るモンであり、だからこそソコからくる風刺やユーモアってのは笑えるのである。逆に否定ってのは、ソレ即ち「自分の言葉を以って、相手を貶めたい」っていうネガティブな動機から来るモンであり、憎悪は何をどうやっても笑えんのである。もし否定で笑えるヤツが居るとしたら、ソイツも同じように憎悪を抱えてるヤツだと考えるのが妥当である。でもってニッポンのサヨクめいた芸人やアーティストが行うソレってのは、ワタクシが見る限りその殆どが”政治批判”じゃなく”政治否定”なのである。


*フォーチュンMIDNIGHT

 ニッポンの政治が不毛な理由ってのは、この批判と否定の区別がつかないためにディベートが出来ないからだと思うのである。ディベートの根底にあるのが正に批判であり、そうやって互いが互いを良くしようと思ってるからこそ成長できるのであり、コレが出来なきゃ討論は単なる悪口大会となってしまうのであり、ソレが今マスコミや国会で起こってる事なのである・・・と堅い話はウケが悪いので、話題を変えるとしようジャマイカ(笑)

コレはもう面倒臭いので省略、と(笑)こんだけ連載が長いと何が問題かって、ストーリーや登場人物を忘れてしまう事なのである。初期の頃の一番ハマってた時の話は今でも鮮明に覚えてるんだけど、その途中の記憶がスイスチーズめいて曖昧になってるのである(^_^;)ぶっちゃけた話、ワタクシが気になるのは「どういう終わり方をするのか」なので、ソレまでは付き合う予定である。


実を言うとワタクシ、湾岸ミッドナイト(以後湾岸)は全部読んだ事ないのである。カート場やショップでの待ち時間に本棚にあったヤツを数冊読んだ程度で、シリーズ通して読んだ事は無かったんで、電子書籍化してる今なら嵩張らんので読んでみようと思ったワケである。まだ最初の3巻しか読めてないが、何ちゅーか80年後半〜90年前半の国産スポ車全盛期の空気が良く伝わってくるのである。免許取りたての若造がBNR32をフルローンで買えた、豊かで楽観的だった時代のニッポンである。若いヤツがカネ持っててクルマ乗ってて、その中でより目立つために切磋琢磨してた、そんな時代のニッポンが描かれてるのである。


*湾岸時代の終わり

 でもソレは同時に「もうこの時代は二度と戻ってこないんだなぁ(´・ω・`)」とも思わせられたのである。1つ目は以前から言ってるように「カネの若者離れ」である。2つ目は「このマンガでやってるような最高速競争に決着が付いちゃった」って事である。このマンガじゃ300km越すか越さないか云々やってるけど、今はもう300どころか350kmすらも超えるからである。しかもチューニングカーではなく、ノーマルがである:



無論スーパーカーの話であるが、今じゃ既に400kmすらも超えてしまってるからである。国産車買ってアホみたいにカネ注ぎ込んで速くするぐらいだったら、そのカネでスーパーカー買っちゃった方がずっと速いし、何よりノーマルはバランスに優れてて乗り易い。つまり地獄のチューナーはお役御免なのである(笑)


 そして3つ目は「今はもう電子制御、電子デバイス、電力ソースの時代になっちゃった」って事である。コレもワタクシが前々から言ってた事であるが、今のクルマは電子デバイス制御が主役であり、そしてその役目は増えこそすれ減る事は無いからである。今後はスポーツカーのサスペンションもデフもステアリングも電子制御式が主流になるだろうし、レースカー同様にハイブリッド化も更に進む事は想像に難くないからである。そんな中、昔ながらの車高調や機械式LSDやエンジンのブーストアップが何の役に立つんだって話である。でもってワタクシの見た限り、ソコまでやれるチューニングショップやメーカーは現段階で皆無である。たとえ昔をどんなに懐かしんだとしても、時代は無情にも進んでいく。ソレを再確認した今日この頃であった。