アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ELEVEN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「写真っていうのはねぇ。いい被写体が来たっ、て思ってからカメラ向けたらもう遅いんですよ。その場の空気に自分が溶け込めば、二、三秒前に来るのがわかるんですよ。その二、三秒のあいだに絞りと、シャッタースピード、距離なんかを合わせておくんです。それで撮るんですよ」

By 木村伊兵衛


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*写真ができた

 何ちゅーか、暑いのであるι(´Д`υ)まだ五月だというのに、もう真夏級の暑さである。ココまで暑ければ、走りのシーズンを終えるのにも未練が無いってモンである(笑)次のシーズンに備えてスラロームの練習会とかジムカーナの練習会とかには夏にも顔を出したいと思うのだが、本格的なサーキット走行はまた寒くなるまでお預けにしておく予定である。来シーズンへの宿題も沢山見つかったし、その宿題をクリアしてからコースを走っても遅くないんじゃないかなと思うからである。フロントタイヤへの依存を減らして、積極的にリアタイヤでクルマを曲げるようにする。今のシーズン前から課題は分かっていたのだけど、未だモノにし切れてないのである(´・ω・`)何とかオフシーズンにソレをモノにしたいと思うのであるが、まぁソレはゆっくり考えるとしよう。


 でもって先週の走行会のソレであるが、実は【フォトレコ】の方で写真を撮っていて、ソレをゲットしてきたのである。何つーか流石は写真のプロが撮った写真だけあって、ワタクシがスマホで撮ったソレとは比較にすらなってないのである(笑)

ホントはまだまだあるんだけど、流石に全部載せる程ワタクシはナルシストではないのである(笑)あと写真見て改めて分かったんだけど、やっぱ足固めてもロールは結構するモンである(^_^;)まぁワタクシ自身も決して軽くない→重心を大幅に上げてしまってるのもロールの一因じゃないかなとも思うのであるが(爆)まぁやはり本格的なサーキット走行をするにはまだバネが柔らかかった&キャンバー角も少なかったって事であろう。


そんでもってタイヤの摩耗はこんな感じである。確かに純正足と比べればタイヤの偏摩耗は結構マシになった方であるが、ソレでもやっぱ外半分に偏ってるって感じである。コレを面全部使って走れるようにするためにはバネレートをもっと上げて、キャンバー角ももっと付けて、車高ももっと下げなきゃいけないのであるが、でもソレをやると街乗りでの使い勝手を大幅に損なってしまうのである。でもって、NDの主目的はあくまでも街乗りなのであるから、街乗りの使い勝手を損ねたら本末転倒になってしまうのである。だから当分はこのまま様子を見て、細かい設定変更で対応してく予定である。


*機械式vs電子式

 ただNDをチューニングしていく内に、思う事が一つだけあるのである。ソレは「アナログなガソリンエンジン&アナログな足回り&アナログな駆動のクルマを弄るのは、ひょっとしたらコレが最後になるかもな(´-`)」って事である。ちゅーのもコレから先、クルマの更なる電制化は避けられないからである。完全にEVに移行しなくてもPHEVはHV化は当たり前になってくだろうし、サスペンションやデフや4WDシステムも電制が当たり前になるだろうし、走りにおける電制も日進月歩で増加し複雑化してゆくし、自動運転だってもう間もなくであろう。そんな時代がやってきたら、従来の「車高調ガー、機械式LSDガー、ターボの過給圧ガー」のチューニングは終わってしまうから、故に「ひょっとしたらコレが最後になるかもな(´-`)」なのである。


 ただ考え方を変えれば「ひょっとしたら・・・ひょっとするかもッ!」って思ってしまう事が一つあるのである。ソレは「腕時計と同じように、クルマも昔ながらのアナログの粋を込めた”機械式自動車”と、現代風のデジタルの粋を込めた”電子式自動車”に分かれるかも」って事である(笑)ちゅーのも昔ながらの内燃機関車を愛する人は少なからず居て、そしてそういう人は熱狂的にソレを愛す場合が多く、そしてそういう人は経済的にも恵まれてる場合が多いからである。つまり機械式腕時計と同じように、道具として使われるのではなく、趣味性の強い工芸品としてアナログなガソリン車が生き残るのではって事である:

機械式自動車:

  • コンピューターによる制御が一切無い、内燃機関のみで走るクルマの総称
  • 電気はプラグを点火するとか、ワイパーやパワーウィンドーとかオーディオとか、そういったアナログな機器にしか使われない
  • ミッションは基本MTで、AT的なモンはコンピューターを介さない機械式なモンに限り許可される
  • 同時にABSやTCSみたいな制御も、ソレが電制でない限りは許される


電子式自動車:

  • 何らかの形でコンピューターによる制御のあるクルマ全般を指す
  • 動力はEVでもPHVでもHVでも何でもアリ、各種システムに関しても制限は何もナシ

・・・という感じにである(笑)この書き方で分かると思うけど、もしもホントにクルマが機械式と電子式に分かれたら、機械式は先祖返りするんじゃないかと思うのである(爆)何故かと言えば敢えて機械式を求める人はピューリタン的というか原理主義的というか、更なるクルマとの一体感を求めるだろう事が想像できるからである。だから機械式だとインジェクションはキャブレターになってしまうけど、ソレですらも泣いて喜ぶんじゃないかと思うのである(核爆)無論昔ながらの方式だとはいえ作り方も昔のままではなく、ソコんトコは機械式腕時計と同じで、設計や組み立てには最新技術が使われるのである。


 こうすれば昔ながらのクルマが好きな人も満足するし、チューニング業界も生き永らえる筈\(^▽^)/・・・と思ったけど、やっぱそうでないみたいである(笑)ちゅーのもコレまた機械式腕時計と理由は同じで、ソレやったら機械式自動車の値段が高騰してしまうからである(^_^;)だって需要が少ないトコに最新の技術と、決して多くない熟練の職人が必要になるんだから、自ずと1台辺りの値段を大幅に上げるしかないのである。でもって、そんなモンを買えるのは一部の富裕層だけであり、チューニングショップのメイン顧客であるフツーのクルマ好きは買えない→チューニング業は相変わらずお先は真っ暗って話である( ̄〜 ̄)クルマは間違いなく残るだろうけど、チューニングの未来はその限りに非ずなのである。


*チューニング業界がこの先生きのこるには

 モータースポーツ文化そのものは今後も続いていくだろうし、ソレに合わせてスポーツカーそのものは形を変えど無くなる事は無いであろう。が、チューニング業界はどうなんだって話である。スポーツカーのHV化は今後も増えていくだろうし、サスペンションだけでなく今後はデフとかも電子制御化されるだろうし、とにかくクルマの技術は日進月歩である。でもチューニングの技術ってのは、ワタクシの知る限りソレに殆ど追いついていないのである。だからウソかホントかは別として、この【次期RX-9はREレンジエクステンダー】ってニュースを見た時、ワタクシは「RE雨宮とか、パンスピードとか、ナイトスポーツとか、この辺はこのニュース聞いて頭抱えてるだろうなぁ(^_^;)」って思ったモンである(笑)


 だって今までこういったショップが磨きに磨いてきたロータリーチューンの技術が、このクルマには全く役に立たないからである。エンジンをパワーアップさせる事が出来ても、モーターは?バッテリーは?って話である。もう今まで通り自動車整備の資格だけじゃチューニングショップをやってく事が出来ず、今後はモーターやバッテリーや電気機器のスペシャリストとかがいないと新製品が作れない、そんな時代は目の前なのである。エアロパーツだって最近のクルマは純正で既に考え抜かれてる場合が少なくないけど、ショップ側に空力のスペシャリストは殆ど居ないのである。今後ショップが最新技術を身に付けて生き残るのか、或いは過去の遺産を食い潰す形でフェードアウトしていくのか、今後もウォッチしていきたいと思う今日この頃であった。