アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MORTAL THRONE OF NAZARENE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「世の中は平穏無事ばかりではいけない。少しは不平とか不満とか、騒ぐもののあるほうがよい」

By 勝海舟


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*古いモンを大事にしよう

 古い車種でも部品はシッカリと用意して、何十年でも乗れるようにする。海外の有名ブランドじゃフツーに行われてるサービスである。ポルシェは現存率が7割ぐらいあるし、ロールスロイスアストン・マーティンは8割を超えているのである。だから【マツダがNAロドスタのレストアサービスを始めた】とか【NISMOがR32の部品再生産を始めた】ってニュースを聞いた時は「ようやくマツダや日産もブランド商売ってモンが分かってきたか(^▽^)」って思ったモンである。ロドスタは28年前から延々と続いてきた&今後も続けていくつもり満々だから、ロドスタというブランドを確固たるモンにするためにも必要なのである。日産も第一世代は仕方ないとして、第二世代からGT-Rというブランドを築き上げていくつもりなのであろう。


 でも【ホンダがビートの部品供給を開始する】に関しては、何故か知らんが「だがホンダ、テメーはダメだ」としか思えなかったのである(笑)何ちゅーか日産やマツダがやり始めたのを見て「こーゆーのがコアなクルマ好きにはウケる」って考えてやり始めたようにしか見えないからである( ̄〜 ̄)ビートが今に至るまで延々と作り続けられているブランドなら歓迎したかも知れないが、ホンダは一度コレを生産中止にしてしまったという”前科”があるからである。

生産中止にして、長い間後継車どころか軽スポーツというジャンルすら見捨てて、そんで2年前に思い出したかのようにS660を作り出して、そんでもってあの出来である┐( ̄ヘ ̄)┌ワタクシが思うに、もしもホンダが今に至るまで幾度かのフルモデルチェンジを経てビートを作り続けていたら、今のS660みたいな残念なクルマにはならなかったと思うのである。だから「ファンの為に部品供給しちゃうゾ☆(ゝω・)v」って言われても、素直に信用できんって話である。


*新・ちょっとバズった

 ホンダのスポーツカー何がダメかって、作り続ける気が全く無い事にあるのである。CR-X然り、インテグラ然り、S2000然り、NSX然り、そしてこのビート然りである。どんなエンジニアであろうがどんなメーカーであろうが、最初から完璧なモンを作るなんて不可能なのである。だからマイナーチェンジやフルモデルチェンジを幾度も重ねる事で、徐々に完璧に近づいていくのである。ポルシェの911BMWのM3やフェラーリのV8を皆が挙ってハンドリングや走りを絶賛するのは、ポルシェ/BMW/フェラーリがソレを半世紀以上に渡って作り続ける事で欠点という欠点を悉く解決していって、自身のアイデンティティを確固のモンとしてるからである。だから高くても皆が欲しがるし、実際ワタクシも欲しいのである(笑)


 だからいとも簡単に一代限りで生産中止にしてしまうホンダに良いクルマが作れるはずなく、思い出したかのように復活させたら案の定熟成されてない。だからホンダはダメなのである(`O´)・・・という内容のネタをSNSに投稿したら、シビックTypeRの時と同じようにバズってしまったのである(笑)流石に前回ほどではないが、今回も熱心なホンダファンから目を付けられてしったって話である(^_^;)

前のシビックTypeRの時とあまり間が開いてないせいか、前の事を覚えていたファンから「コイツ、この前シビックTypeRをママチャリ呼ばわりしたヤツだッ!」とまで言われてしまった次第である(笑)ただまぁ今回は理解を示してくれる人も少なからずいるので、まぁ良しとしとこうと思うのである。でも何ちゅーか、やっぱ言葉は選んだ方が良いみたいである(^_^;)言っちゃ何だが、比喩や皮肉が分からない人って思った以上に居るからである。


 まぁこんな事言うと言い訳に聞こえるかも知れないが、ワタクシは何かを猛烈に批判する事はあっても、何かを否定した事は一度も無いのである。何故なら批判ってのは「コレをもしも中の人が見ているとして、具体的な問題点を挙げればひょっとしたら改善してくれるかも知れないッ!」って考えて書くモンであり、言葉はきついけど建設的なシロモノなのである。ワタクシは何かを否定する時は、決してその名を挙げない。名前を挙げたら、何処ぞの天邪鬼が逆張って好きになる可能性が出てくるからである。だから否定する時は、ホントに何も言わないのである。当ブログにおいて、ワタクシがダイハツヒュンダイランチアをメインのネタにした事、今まで一度でもあったであろうか(笑)


*作り続けるという事

 この件について、ロードスターRX-7の開発主任であった貴島孝雄氏が興味深い事を言っているのである。ソレは「スポーツカーを作る上で一番やっちゃいけないのは、景気を理由にして生産中止にしたり、または復活させたりする事」という事である。上記にあるように作り続けて大改良小改良を重ねなきゃ良いモンは作れないってのもあるんだろうけど、何ちゅーか「スポーツカーを好むようなクルマ好きは”景気>顧客”って考え方を最も嫌う」「景気が悪い時でもスポーツカーを買ってくれる顧客こそが、メーカーが真に大事にしなきゃいけない顧客」って意味が含まれてるような気がするのである。要するに、スポーツカーだとかフラグシップモデルってのは、安易に商売に結び付けちゃダメだって事だと思うのである。



 そう、ホンダの何がダメかって、思いっきり貴島氏のいう”やっちゃいけない事”をやりまくっている事なのである。S660もNSXも途中で技術が途絶えてる&全く新しい中の人に開発を託したせいか熟成不足のまま世の中に出されてしまったし、シャッチョも「コレをブランドアイコンにして軽やコンパクトカーを売りまくりたい」って言っちゃったし、ホント救い様が無いのである┐(´д`)┌

何故ガンさんにココまで言われちゃうかって、クルマ作りを完全にゼロから始めた上に、ソレ以前の積み重ねに乏しいからである。折角復活したこのNSXも、7〜8年後には後継車も作られずに再度生産中止になる。悲観的かも知れないが、ワタクシにはそんな未来しか予想できないのである。さて明日はまた仕事なので、さっさと休むに限る今日この頃であった。