ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「権力とは、私の思うには、ただ単に自分のやりたいことをなるべく効率良くやりとげるための、環境を所有するということにすぎない」
Ｂｙ 塩野七生
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊あっ、カレラ、ポルシェ！カイエン乗りてぇ
つい最近【ポルシェ・カイエンの新型が発表された】ようである。カイエンの魅力とは何か？ワタクシは「ポルシェオーナーみたいなスポーツカー好きの”人と荷物が乗るクルマ欲しいけど、ショボい走りを我慢しなきゃならんのがねぇ(´Д｀)”って層と、非スポーツカー好きの”ポルシェ乗ってみたいけど、人と荷物が載せられんのがねぇ(´Д｀)”って層、その両方をゲットできた事」だと思うのである。人と荷物を載せるためのセカンドカーを自分の大好きなスポーツカー的な乗り味に改造したり、ガチのピュアスポーツカーは敷居が高いから４ドアセダンやSUVのスポーティーモデルで妥協してる人、多分ロンマニアの方の中にも少なからず居るのではないであろうか。カイエンならば、そういった人々のニーズに最大限応えられるからである。
あともう一つカイエンが成功した理由ってのは、やっぱポルシェのブランド力だと思うのである。ガチで良いクルマを作りたいんだったら、何をどうやったってコストがかかるのである。でもコストをかけると販売価格が上がってしまう。その上「スポーツカー的なSUV」っていう当時は未知のジャンルだったから、尚更手を出し難かった筈である。ソレを可能にしてしまったのが、ポルシェのブランド力である：
ガチなクルマ作って値段が高くなっても「ポルシェだからしゃーない」で許されるし、全く新しい試みも「あのポルシェがやるんだから酷いモンにはならない筈」って敷居が下がる。例えば全く同じクルマをスズキが作って同じ値段で売ったとしたら、ほぼ間違いなく「ふざけんなスズキ氏ね！」って非難轟々だったであろう（笑）
＊軽自動車って何ですか？
ニッポンの自動車メーカーに一番足りないモンは何かって、正にこのブランド力だと思うのである。ブランド力が無いから妥協しなきゃならん部分が増えるし、値段だって高く設定できない。スバルだとかホンダだとか、ガチれば素晴らしいクルマを作れるメーカーはニッポンにもあるのに、残念な事にブランドを形成できなかったから、ブランド力がある他メーカーに物量作戦で負けてしまうのである。そのホンダだけど、なんだか最近【新型N-BOX】とかやらが発表されたらしいのである。軽自動車はワタクシの専門外なのでアレなのだが、何と言っても今ニッポンで一番売れてる軽自動車なんだから、一応一通り目を通してみようと思ったのである。ちょっとした遊び心から思わぬ新発見があるかも知れないからである。
ただ何ちゅーか、どうやら見るだけ時間のムダだったようである（笑）確かに軽自動車としては優れてるんだろうけど、ソレはあくまで「軽自動車という枠組みの中で」の話である。こう言っちゃアレだけど、ホンダって何時からこんなに退屈なクルマ作りをするようになったんだってのがワタクシの正直な感想である┐(´д｀)┌マスキー法を突破したCVCCエンジンとか、世界初のアルミモノコックとか、ホンダの魅力ってのは「型破りな凄い最新技術でオーナーをワクワクさせる事」だとワタクシは考えているからである。でもってワタクシが見た限り、この新型N-BOXってシロモノは、結局軽自動車の枠組みの中から出てこれてない、もう時代遅れとさえ言える窮屈な軽規格に当てはめて作った退屈なクルマ。後にも先にもワタクシが受けた印象はソレだけである(￣〜￣)
あともう一つは、他のサイトでも色々言われてる様に、値段である。まぁワタクシの考え方が古いだけなのかも知れないが、軽自動車ってのは靴で言うとサンダルみたいなモンだとワタクシは思ってるのである。近距離移動とか雑用とかに使用を限定して、道具として使い潰すように安く買い叩く。確かにサンダルの履き心地が良いに越した事は無いが、靴と同じまで豪華にしたり価格が上がってしまったら元も子もないと思うのである。でもって公式HP見てみたら「オンライン見積もり」ってのがあったので、早速ワタクシがコレ買う事を想定したソレを組んでみたのであるが・・・・・
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・・・何とNDと同じぐらいだったんだから、驚くなという方がムリな注文である（笑）何故こうなってしまうかって、オプション類がポルシェめいて多いからである。本体価格も決して安くないにも関わらず、各種装備までも減らしてあるのである。だから実際に買うとなると、維持費や税金云々含めたって、コンパクトカーと殆ど変わらない。正に本末転倒とはこの事である┐( -"-)┌
＊軽自動車の飽和点
そう、コレが軽規格にハマってしまう事の限界、ブランド力が無い事の限界なのである。ワタクシが今の軽自動車の何がダメと感じるかって、もう今の規格じゃ飽和点に達してしまってるからである。規格がある以上はコレ以上車体も大きく出来ないし、エンジンパワーだって上げられない。でも車内をもっと広くしたい、快適装備がもっと欲しい、燃費をもっと良くして欲しい、でも価格が上がるのはイヤ。そんな事を続けてたら必ず限界が来て、限界が来たら何処かに皴を寄せるしか方法が無くなり、実際今の軽自動車ってあっちこっちに皴が寄りまくってるのである。そんな歪なモンが美しい筈は無いし、観てて所有してワクワクする筈なんか無いのである。だからホンダがこの分野に注力した時、ワタクシは心底ガッカリしたのであるε-(ーдー)
この前のシビックTypeRの時も言ったけど、今はコレでも良いのである。何だかんだ言ってニッポンじゃまだ暫くは軽自動車が主流であり続けるし、８０年代〜９０年代のホンダに夢中になった熱狂的なホンダファンがまだクルマに乗れてるからである。が、その後はって話である。言っちゃ何だが、既存のホンダ車の中には、未来を感じさせるようなワクワクするクルマが存在しないのである。何処かで見た事のある技術を小型化低価格化して、コレまた他メーカーでも見た事のあるような車種に乗っけて、過去の栄光で味付けして売る。最近のホンダ車って、大概コレである。ぶっちゃけた話、ただの便利な道具でしかないのである。安くて便利なだけのモンは、更に安くて便利なモンに駆逐される。改めてそう思う今日この頃であった。
