アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DILUVIUM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「大物は目的を持って生きている。他の奴らはただ願望を抱いているだけさ」

By ワシントン・アーヴィング


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*The都市伝説

 曰く、ブレーキパッドを交換する時にはローターも同時交換が必要になる。曰く、車検は100諭吉ぐらいかかる。曰く、少しでも弄るとメーカー保証が受けられなくなる。曰く、DCTはすぐ壊れるし、壊れたら全交換で250諭吉。11年前にR35が発売された時、あっちこっちで飛び交った都市伝説である。まぁクルマ雑誌が煽ったモンも少なくないのであるが、当時は衝撃的に受け止められたモンである(^_^;)まぁあの時から既に10年以上経って最早騒がれなくなったが、一応オーナーとしてマジレスしておく次第である:

  • 同時交換云々ってのはドリルドローターであるが故にクラックが入り易いから、最悪の場合としての処置の一つ。つまり、ローターさえ無事ならばパッド交換だけで十分。
  • 車検が100諭吉かかるのは、タイヤとオイルとパッドとローターを同時交換した時ぐらい。消耗品が無ければ12諭吉でおk
  • 弄ったらメーカー保証を受けられなくなるのはR35に限らず他の日産車種も同じ
  • 最初期型(07年モデル&08年モデル前半)には確かにフライホイールとソレノイドの不具合が一部あるけど、対策品はすでに出てる&09年モデル以降は対策済み。ミッション全交換とかは無く、個別に修理は出来る。
  • 故障云々で一番多い原因はメンテナンス不足

といった感じである。つまり現行モデルに近ければ近いほどこの手の不具合云々は少ないし、メンテさえシッカリしてれば先ず壊れないのである。実際ワタクシも10年近く乗っていて、サーキット走行もソレなりにこなしてるが、細かいマイナートラブルを除けば重大な不具合は一切起こらなかった次第である。


 ワタクシも最初のR35に乗ってた時、最初の2〜3年は走行会とか行く度にソレを根掘り葉掘り聞かれたモンである(^_^;)だからワタクシは自分の経験に基づいて「ンな事無いですよ。確かに高性能車ゆえにフツーのクルマよりは若干デリケートだけどやる事やってりゃ壊れないし。消耗品云々も高いけど、高いなりに性能も信頼性も使い勝手も良いし、何よりこのクラスの競合他車(911など)と比べても維持費は大体同じぐらい」って聞かれる度に答えているのだけど、何故だかソレで会話が終わってしまうのである(^_^;)ワタクシ的には「そんな都市伝説に惑わされないで、皆で仲良くR35ライフを楽しもうぜッ( ´∀`)b」ぐらいのつもりだったのであるが(笑)当時は実に不思議に思ったモンである。


*The願望

 長年謎だったソレであるが、今回【ランボルギーニは間違ったイメージを持たれているようだ】って記事を読んで、ようやくその謎が解けたのである。よーするに「スーパーカーみたいな高級車は、不便で不具合が多くコストパフォーマンスの悪いクルマであって欲しいッ!」って願望が世間にあるからなのである。つまりあの時ワタクシがすべき回答は「ホント大変なのよ〜(;´Д`)走れば走る程、要らんカネがドンドン消えていく。何でこんなクルマ買っちゃったのかな〜(ノД`)・゜・。」だったのである(笑)そう、あの時ワタクシにR35の都市伝説云々を聞いてた人等は、R35が不便で不具合が多くコスパの悪いクルマであって欲しかったのであり、決してホントの話を聞きたかったのではないのである。


 何故そういう願望があるかって、回り回って「俺は買えないから買わなかったんじゃない、そういう不便でコスパの悪いモンにカネを使うのが勿体無いから買わなかったんだ。安くてもホントに良いモンを選んでる俺の方が偉い」って言いたいからである。ソレを極端にしたのが、いわゆる「軽で十分」ってヤツである:

未だに某巨大掲示板の外車やスーパーカーに関するニュースを見ると「ニッポンは制限速度は100キロまでなのに何処で使うんだ云々」とか「横幅がデカ過ぎてニッポンの道路事情じゃ云々」とか「立駐やコインパーキングで使えない云々」とかいう粗探しが少なくないのであるが、やっぱ根底には上記の感情があるんじゃないかと思うのである。


 だからそういうヤツ等にとっては、高級車やスーパーカーが「高いけどコスパは良くて、実は思ったより壊れ難くて使い勝手もいい」じゃ納得できないのである。そう、コレは「正しいか否か」じゃなくて「納得いくか否か」の問題なのである。こう言っちゃ何だけど&皆が皆そういうワケではないのは百も承知だけど、そういう考え方してるヤツって国産スポ者乗りに少なからずいるのである(^_^;)特にインプだとかランエボだとか、R35が出る前は国産最速を競ってた車種のオーナーに少なくなかったのである:

登場から10年経って、格差が決定的になった今では「まぁ、住む世界が違うからしゃ〜ないべ(´△`)」で済むようになったけど、あの当時はワタクシ自身も実際にその手の車種乗りから直にやっかみを受けたモンである( ̄〜 ̄)まぁワタクシは元GDB乗りだったので、ソレも少なからず影響してるのではと思うのである。


*The嫉妬

 まぁ上記にもあるようにR35登場から既に11年経っており、スポーツカーの世界も明確に格差が付いてしまった今、最早この手のやっかみを受ける事は殆ど無くなったのは良い事だと思うけど、やっぱ一言だけ言いたい事があるのである。ソレは「欲しいと思った時点で行動に出なかったのは世の中ではなく、テメェが悪い」って事である、こういう輩は「宝くじが当たれば云々」とか言うのであるが、ワタクシは断言しても良いのである。この手の輩は宝くじなんか買わないだろう、と。何故かと言えば、こうやって嫉妬するようなヤツが何を一番嫌うかって、テメェの至らなさを認める事を最も嫌うのである。至らなさを認めないから成長しないし、成長しないから出世もしないし、出世しないから稼ぎも増えないのである。



 ワタクシの知る限り、そういうクルマを買える人間ってのは稼ぎもそうだけど、ソレ以上に「石に噛り付いてでも乗ってやるッ!」って気概が凄いのである。その為にテメェの至らなさを認める必要があるのなら余裕で認めるし、カネを稼ぐ事を大マジで考えるようにもなるのである。ワタクシは何もせずに正論に基づいた文句ばっか言ってるヤツよりも、多少癖はあっても(無論、違法な事をやってない事が前提であるが)何かを得るためにガツガツしてる人の方がエキサイティングで好きである。古人曰く「世の中には善人も悪人も居ない。居るのはエキサイティングな人間か、そうでないヤツかだけ」という事であるが、ホントそう思うのである。という事をエキサイティングでないワタクシが言うのもアレなので(笑)お暇するに限る今日この頃であった。