アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SLITHER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「我々はいつも過渡期に、時代と時代との間に生きている」

By カール・レヴィット


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*過渡期がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!

 ニッポンは今、過渡期の真っ只中に居るとワタクシは思うのである。政治、経済、社会、スポーツ、エンタメ、ありとあらゆる分野でである。終戦後の貧しかった頃は「とにかく前を走ってる人のやり方を見様見真似で取り入れて、ソコにニッポンならではの良さ(緻密さ、おもてなし等)を付加すればおk」でやり続ければ良かったのだが、先進国になってトップランナーになっちゃった今、誰を追っかけて良いのかが分からなくなったって感じである。オリジナリティを積み上げた事が無いからブランドを築く事が中々出来ず、後ろからはニッポンのやり方を真似てソコに改良を加えた方法で他国がドンドン迫ってくる。その板挟みになって二進も三進も行かなくなってるのが今のニッポンの現状である。



 よーするに、ニッポンの十八番の「安くて高性能」に限界が来ちゃったのである。安さと性能の良さは抑々が二律背反なんだから、当然何時かは飽和点に達してしまうのである。値段を上げるとオリジナリティーやブランド力の不足で欧米等の高級メーカーには敵わないし、かと言って値段を下げると今度は人件費云々で同等のモンを更に安く作れちゃう中韓製品に負けてしまうし、海外を捨てて国内に集中しようとしても、グローバル時代だからそういう海外の製品や情報や人がドンドン入ってくる。このまま現状維持を続けて緩やかに皆で仲良く貧しくなっていくか、或いは痛みを覚悟して徹底的な変化と改革を受け入れて前へ進むか、ニッポンはその決断を迫られているのである。


*とある国産メーカーの返答

 サバゲーに行く度、ワタクシはその過渡期を身近に感じるのである(笑)昔は「国産メーカーの劣化コピー」とバカにしていた&実際そうだった中国香港台湾製のエアガン(通称中華銃)であるが、日を追う毎に進化してきているのである。特にココ最近のは箱出しノーマルで国産エアガンと変わりない性能を示す鉄砲すらボチボチ出てきてるのだから、中華銃恐るべしである( ̄Д ̄;)でもって多少性能が落ちててもカスタマイズで解決できるし、カスタムのノウハウも日に日に増えてるし、中華銃カスタムを専門とするショップまであるのである。ニッポンに居ると中々分からんのであるが、世界的なエアガンのシェアってのは中華銃が8割を超えているのである。ただ単に安いだけじゃなく、性能が追い付いてきたからである。


 多分、ニッポンのエアガンメーカは東京マルイ以外コレに対抗できないんじゃないかと思うのである。他のメーカーは潰れてしまうか、或いは中華銃メーカーの傘下になってしまうかであろう。その”最後の砦”である東京マルイのこの問いに対する答えを、ワタクシはコレに見出した希ガスのである:

マルイ新製品の【M45A1】である。前回のブログでも述べたが、行きつけのフィールドに売ってたんでドサクサ紛れに買っちゃったのである(笑)まぁガバメント系の鉄砲は何れ買い替える予定だったし、予備マグが必要な分だけ同時に手に入ったので、勝っちゃって損は無いと思ったからである。


何が一番驚いたかって、スライドがスムーズに引けて、しかもガタが全く無いのである。ショップのカスタムハンドガンでも、ココまで滑らかなのは少ないのである。あと昔のと比べ、結構な寒さの中でもソレなりに動くのである。クリアランスが最適化されていて、かつ抵抗を減らすための各種改良がなされているから、気化ガスを更に効率良く使えるようになってるのであろう。この時点でワタクシは「ヘタに内部を弄ったり加工したりしたら、逆に抵抗が増えて動きが悪くなるだろうな」って察して、内部カスタムや加工は最小限にしようと決めたのである。


 そう、中華銃の侵攻に対し、マルイは高品質化によるブランド力で勝負していくつもりなのである。幸いクルマとかとは違ってエアガンのメジャーリーグはニッポンだから、ブランド形成には差支えは無い。実際登場当初は1.98諭吉だった電動ガンも、今じゃ何と最大9.8諭吉まで値上がりしてるのである( ̄Д ̄;)ニッポンの企業じゃ数少ない、ブランド化に成功したメーカーの1つである。さて当初は「弄るトコねぇな、コレは(^_^;)」と思ってたこの鉄砲であるが、やっぱ弄らんと気がすまなくなってしまったのである(笑)

幸い基本的な部分の構造は過去のガバメント系と同じ→つまり既存の鉄砲のソレを流用できるって事なので、今まで使ってきた【MEUピストル】に組み込んでたパーツを流用する事にしたのである。


定番中の定番、精密バレル&カスタムホップパッキン組み込みである。この場合は精度を上げるというよりかは、初速アップを狙ったって感じである。バレルはそのまま使えるんでそのまま使って、ゴムだから劣化するパッキンだけを新調した次第である。


スプリングガイドもまだ使えるんでそのまま流用して、スプリングは純正を2巻きほどカットしたのである。ブローバックする際にスプリングの固さは基本抵抗になる&給弾するだけのテンションがあれば十分なので、ワタクシはハンドガンをカスタマイズする際、スプリングは少し弱くするのである。


マガジンバルブも社外のを入れて、少しだけ流出量をアップさせたのである。基本サバゲーだとマガジンは撃ち切ったらそのまま交換しちゃう→つまり1回分撃てればおkなのである。でもって純正だと1.5〜2回分撃てるだけの余裕があるので、そのマージンは削っちゃって構わないって話である。


あとはワタクシが今愛用している【汎用型ホルスター】で使うために専用アタッチメントを取り付けたのである。ただエアガンの場合、実銃と微妙に大きさが違う事が間々ある→場合によっては加工が必要となるので、ソコだけは注意である。


*やっぱりノーマルがナンバーワン

 でもまぁ機械を弄って思う事は「やっぱ機械はノーマルが一番」って事である。弄らなくて済むのであれば弄らないに限るし、弄るんだったら性能やバランスに関係ない部分(外装やアクセサリーなど)に限定するか、性能やバランスに関わる部分だったら最小限で済ます。コレがカスタマイズやチューニングに関するワタクシのジャスティスである。つまり身体に合わない部分を修正したり、自分の使用用途における不足分をカバーする為に弄るならば構わないが、性能を上げるために弄るのであれば買い替えた方が断然良いとワタクシは思うのである。その方が長く使えるし、使い易いし、最終的に得をするからである。だからエアガンにしろクルマにしろ、弄るんだったらライトチューンで済ますか、或いはコンプリートモデルを買って弄らずに使い続けるのが一番なのである。


 だからマルイの鉄砲が弄らなくて済む方向になってきたって事は、ワタクシとしては歓迎すべき変化なのである。まぁ何ちゅーか、マルイは「エアガン界のメルセデス・ベンツ」になりたいんじゃないかとワタクシは感じたのである。工芸品というよりかは高品質な道具って立ち位置で、幅広いラインナップに高級グレードとお手頃グレードを用意する。正に今のベンツそのものである。あとはベンツのAMGに相当するようなソレ、つまりマルイのプレミアムブランドみたいなモンがあれば良いんじゃないかと思うのである。ソレが分かる本物の人に、高いけど超高品質なモンを提供する。そういうブランドが色んな分野で出てくれば、ニッポンも過渡期を乗り越えられる。そんな希ガス今日この頃であった。