ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「芸術家は分かれ道に立った時、危険な方を選ぶべきだ。こっちへ行ったら危ないぞという方を選んだら、それは芸術家だ」
By 岡本太郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*ノーモア安易な自己肯定感
自慢できる事ではないのであるが、ワタクシのゲーム歴は相当長いのである。確実に始まったと言えるのは最初期のファミコン(1984年)で、ソレ以前からゲームウォッチとかで遊んでたし、デパートのゲームコーナーでは食い入るようにゲームを観てた(小坊のガキだったんで遊ばせてもらえなかった)から、ゲーム歴は30年を優に超えているのである。そんなワタクシが今のゲームを見て思う事は「最近のゲームは簡単に勝てちゃうし、簡単に自己肯定感が得られるんだねぇ( ̄〜 ̄)」って事である。ソシャゲなんかは兎に角カネを積み上げてガチャ回し続ければ何時かはレアをゲットできるし、MMORPGなんかは時間さえかければレベルが上がって強くなれる。よーするに才能や実力と勝利が比例していないのである。
昔のゲームって、ソレが無かったのである。何十回何百回とトライアル&エラーを繰り返して、その中で反射神経や操作テクニックを磨いたり、敵のパターンやマップを覚え込んで戦略を立てたり、裏技やマル秘テクニックを活用したり等々。そういうのを積み重ねて困難を乗り越えた時に溢れ出る脳汁(笑)ソレこそがゲームの醍醐味だとワタクシは思うのである:
こういうのに紹介されてるゲームであるが、実はワタクシ自力でクリアできたのが幾つかあるのである。まぁ当時は「ゲーム≒ファミコン」って時代で他に選択肢が無かったからだと思うのであるが、クラスの皆で挙ってチャレンジして情報を交換し合ったり、ファミコン雑誌を読み漁って攻略法を探し出したりしたモンである。課金とかで安易な勝利体験を売る事は否定はしないけど、ゲームの楽しさはクリアする事だけじゃないとワタクシは思うのである。古人曰く「旅は目的地に着くのもだけど、着くまでを楽しむのも旅行の醍醐味」という事であるが、つまりそういう事である。
*スーパースポーツの両輪
話は変わって、R35の車検が終わって、このクルマで走りのシーズンを過ごすのも今シーズンと、あと来シーズン限りになるであろう。当初は「別のクルマに乗る前にR35を乗り極めるッ!」って意気込んでいたが、どうやらワタクシにはセンスも才能も無かったようである(笑)次は何に乗るかはまだ決まっていないのであるが、このままだと外車になる可能性が高いのである。流石にR35を3台乗り継ぐのはマンネリ感が強過ぎるし、NSXは高過ぎる上に期待外れだったし、レクサスにサーキット走行に向いた車種は今んトコ無い。10年前はR35の登場で「コレでニッポンにもスーパースポーツの時代が来るッ!安く高性能でケタ外れのスピードが楽しめるッ!もう外車にぼったくられなくても良いんだッ!」って思ってたのだが、スーパースポーツの時代はあんまり来なかったのである(^_^;)
R35が素晴らしいかと問われたら、ワタクシは自信を以ってイエスと答える次第である。値段は海外のソレの半分ぐらいだけど速さは海外のソレよりも上で、しかもサーキットで30分フルに走っても壊れないし、ソレなりに街乗りにも使えて荷物も載せられる。こんな至れり尽くせりなクルマ、他には無いのである。ただ勿体無いと思うのは「ブランド化を急ぎ過ぎた」って事である:
ワタクシもオーナーだから、水野氏の言ってる事はすんごく良く分かるのである。が、残念な事に、この手のスーパースポーツがランエボやWRX-STIとかと決定的に違うのは「性能が良いだけじゃ売れない」ってトコである。スーパーカーは性能も大事だけど、ソレと同じかソレ以上に「ブランド力」ってのが必要になってくるのである。400諭吉前後のクルマなら兎も角、やっぱクルマに1000諭吉前後使うんだったら、その事を分り易い形で自慢したくなるのが人間の性ってモンであり、そしてブランドってのはその”分り易い形での自慢”ってヤツを叶えてくれるのである。
そう、スーパーカーってのは「走行性能」と「ブランド力」の両輪で成り立ってるのであり、片方が大き過ぎたらアンバランスになってしまうのである。R35の何が問題だったかって、走行性能の向上にブランド力の向上が追い付かなかったってトコにあるのだとワタクシは考えるのである。言っちゃ何だが「走りは素晴らしければメーカーなんて関係ない」って考えるのは少数派なのであり、大多数のオーナーが高級車に求めるのはバッジ、つまりメーカーのブランド力なのである。確かにバッジだけでクルマを買うのはバカげてると思うのであるが、世の中はそのバカの方が数が多くて、数が多ければソレだけで大きな勢力となるのである。理不尽といえば理不尽であるが、コレも世の中なのである(´ヘ`;)
*2022年問題
だからBMWやベンツが高性能車をMやAMGといった個別ブランドで売ったり、トヨタが高級車をレクサスブランドで売るってのは、つまりそういう事なのである。高額高性能なクルマを出した時、ブランドイメージを同メーカーの低価格車両に引っ張り降ろされないようにするためである。だからGT-Rをより一層売れるようにするためには日産全体のブランド力を上げていくか、或いはインフィニティブランドで一般的な日産車とは切り離して売る必要があったのであるが、今となってはもう手遅れである( ̄〜 ̄)でもってそのR35の今後については、以前説明したと思うのである:
- 今年末に19年モデルへのビッグマイナーチェンジが行われ、コレがR35の最終モデルになるかも
- 今の一番の売れ筋であるNISMOも、ひょっとしたらこっちも戦闘力アップするかも
- 2020年まで継続発売されるとされてたR35だけど、2022年まで伸びたとか何とか
- 2022年っていう具体的な年数が出たって事は、その年にに重大発表があるとか無いとか
問題はこの「2022年に重大発表」って点である。楽観的に見ればR36へのフルモデルチェンジって見方も出来るのであるが、一部雑誌でも書かれたように生産終了って可能性も結構あるってのも事実である。マジでフルモデルチェンジするんだったら今頃はカモフラージュかましたテスト車両がニュル北を走ってる頃なのであるが、そういう話は全然流れて来ないからである(^_^;)まぁフルモデルチェンジするにしろ生産終了になるにせよ、どっちみちワタクシはその頃は別のクルマに乗ってるだろうから、ぶっちゃけ悲しくなかったりするのである(笑)
ただ何ちゅーか、R35が生産中止になるって事は、ソレ即ちニッポンのスーパーカー文化が後退してしまうって意味でもあるので、ソレは非常に勿体無いのである。ヨーロッパの各ブランドが現在進行形でやってるように、ニッポンでも各メーカーが切磋琢磨して超高性能スーパースポーツを育て合う未来。そんな未来があったら最高に楽しいだろうなと思っていたのであるが、悲しい事に日産の独り相撲でしかなかった&その独り相撲も終わるかも知れないって話である(´ヘ`;)身の回りのモンが次から次へと外国製品に変わっていく中、クルマだけは辛うじて国産であり続けていたが、ソレすらも外国製品に変わってしまう。ニッポンに住みながらもニッポン製品を殆ど使わない、そんな未来に戸惑いをちょっと覚える今日この頃であった。