アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BEAST ON MY BACK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「忘却の早さと、何ごとも重大視しない情感の浅さこそ、人間の最初の老いの兆しだ」

By 三島由紀夫


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*身近だからこそ観なくなる

 ワタクシは元々映画を良く観に行く方ではないのであるが、最近はソレに更に輪をかけて観なくなってしまってるのである(^_^;)ぶっちゃけるまでもない話、映画観る環境は昔以上に進化してるのである。PS4経由で150円ほどでレンタルできるし、NetflixやHuluとかなら定額で観放題なのだから、映画好きにとって今は正に天国なのである。が、だからこそワタクシは観なくなったのである(笑)理由は簡単、何時でも観られるからこそ「ま、後で観りゃいーや( ´△`)」ってなってしまい、そのままズルズルと観なくなってしまうのである。もうすぐ2が出る「デッドプール」とか、ちょっと前に話題になった「君の名は。」とか観たいと思ってるのであるが。ズルズルと今まで引きずってしまってるのである(爆)


 そう考えると昔映画をちょくちょく観てたのは、映画館で観た方がコスパ的にも質的にも良かったからである。ビデオやDVDって思ったより高いし、大概は1回観たら終わりだから、だったら映画館で観た方が良いって計算したからである。でも今は、ネット経由の方が圧倒的にコスパが良くて、画質や雰囲気の低下をコスパでカバーできるほどだから、映画館に行かなくなってしまったのである。今は余程楽しみにしてた作品を除いて、映画館で映画を観る事は無くなってしまったのである。まぁ映画観に行くとワタクシは必ずキャラメルポップコーンとコーラのMサイズを頼んでしまう→メタボる事必至なんで、映画行かない事は健康にも良いと言えるかも知れないのである(笑)


*71歳のアクションシーン

 映画といえば、ワタクシの世代(昭和40年代生まれ)の人間に「貴方にとって最高のアクションスターとは?」と質問したら、間違いなくこの2つの名前がダントツの2トップを獲得するであろう。アーノルド・シュワルツェネッガー、そしてシルベスター・スタローンである。丁度ワタクシのガキの頃がこの2人の全盛期で、この2人が主演するというだけで大ヒットは約束されたようなモンだったのである。筋肉モリモリのマッチョマンがバカでかい鉄砲を軽々と振り回して敵をバッタバッタ薙ぎ倒していく、その強烈なインパクトにワタクシ含むあの頃のガキは夢中になったモンである。この2人以降、同じ系統のアクションスターが出て来ないのは、この2人が残したインパクトが余りにも大きい→同じ事やったら「シュワルツェネッガー/スタローンのパクリ」って言われるからじゃないかと思うのである。


 そんな2人も既に70歳になって、もう体力的にアクションはムリだろうなと思ったら、何と【ランボーの5作目に主演予定】とかいうニュースが入ってきたのである(´ロ`;)スタローンの年齢を考えると「ひょっとして、乱暴じゃないランボー映画になるのではッ!」って懸念したのもそうであるが(笑)一番はやっぱり「屈指の名作である1を超えられるのだろうか(´ヘ`;)」である。ワタクシはやっぱり、ランボーは1が至高だと思っているのである:

1の何が面白いかって、全てかこの動画にあるラストの独白シーンに収斂されるトコにあるのである。常勝無敗だったアメリカが初めて戦争に負けて、挫折感と無力感がアメリカ中に蔓延してて、主人公ジョン・ランボーはその象徴なのである。つまり単なるアクション映画ではなく、社会に「ベトナム戦争とは何だったのか?」を問いかける作品でもあったのである。2もアクションに大分偏ってたものの「国を愛し、国の為に命懸けで戦ってきた者の為に、国や社会はどう報いてきたんだ?」って問いかける作品だったのである。


 が、3と4は何時の間にかフツーのアクション映画になってしまってたのである。確かに「強大で理不尽な暴力に虐げられている人達を助けよう」ってメッセージは伝わってくるのであるが、何ちゅーか1や2で観られたような「社会問題を通じて人間の業に訴えかけてくるズシリと重たいモン」が感じられんのである。3と4は「出来はどうだった?」って聞かれると「面白かった」って答えるけど、上記の1の警察署のシーンみたいな心に残るモンは無かったのである:


すると当然「やっぱ5もフツーのアクション映画になっちゃうのかねぇ( ̄〜 ̄)」って心配しちゃうワケである。アクションが面白ければまぁ許せるのであるが、サブタイにあるようにスタローンも71歳である(笑)エクスペンダブルズの中々次が出ないのは、やっぱ年齢的にきついのかなって勘ぐっちゃうワケである(^_^;)


*スクリーン越しの同窓会

 こう書くと「じゃあお前はランボー5観ないのか?」と聞かれそうであるが、ワタクシの答えは「何だかんだ言われても、やっぱ観ちゃう」である(笑)エクスペンダブルズを観て分かったのであるが、やっぱスタローン(とシュワルツェネッガー)はソコんトコ実に良く分かってるのである。自分に求められてるのが新しい刺激や感動ではなく、古き良き時代の名残なんだって事を、この上なく理解してるのである:

そう、エクスペンダブルズ観て分かった事は「あぁ、この映画って新しいモンを何も追いかけて無いんだな」って事と「でもソレが(・∀・)イイ!!」って事である(笑)もしもスタローンがこの映画で新しい事をしようとしたら、間違いなくウケなかっただろうと思うのである。


 何故そうなるかって、エクスペンダブルズ観る人にとって大事なのは「〇×(昔懐かしの俳優の名前)が生きて動いてるゥ!」だからである(笑)よーするに、昔大好きだったあの俳優たちが、元気でやってるのを確認できればソレで満足なのである。ちゅーのもスタローン含めあの時代の映画スターたちもその殆どが高齢であり、何時お迎えが来ても不思議じゃないからである:


ついこの間も【ハートマン軍曹役のロナルド・リー・アーメイ氏が亡くなった】ばかりであり、スタローンとたった3歳しか違わないのである。だからあの時代の映画に楽しませてもらった世代としては、あの時代のスターたちが元気に活動してるのが分かればソレで満足なのであり、ソレ以上の満足は無いのである。さて昔話をし出すと年を取った事を実感させられて鬱になるので(笑)もうお暇しようと思う今日この頃であった。