アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DOOMSDAY KING

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。これは危険なメンタリティーだ。受け身過ぎる。フットボールの世界ではもっと批判に強くならなければ」

By イビチャ・オシム


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ブームから文化へ

 今やっと気付いたのであるが、今年でJリーグが発足して25年目だったのである。発足したての頃はワタクシはまだ高坊で、あの時はメディアを上げてJリーグを大宣伝してたのである。サッカー属性のある友人は「サッカーの時代(゚∀゚)キタコレ!!」って大盛り上がりだったし、至るトコでJリーググッズを見かけたモンである:

アレから25年経って、流石に今はもう発足時の勢いは無い。が、ソレはブームが終わったという意味ではなく、サッカーが「流行りモン」から「ニッポンのスポーツ文化の一つ」に進化していったからである。プロ化する前から元々サッカー人気はソレなりにあった、ワールドカップ優勝という”究極の夢”が存在する、国際的なスポーツだから組織作りが簡単といった利点が色々あるんだろうけど、ワタクシが思うに「やきう以外の選択肢を観客にも選手にももたらした事」がデカいのである。


 平成生まれのロンマニアの方には想像し難いだろうと思われるが、昔のニッポンのスポーツは「やきう>>>超えられない壁>>>その他」だったのである。ニュースでスポーツコーナーが10分あったとしたら、その内8分はやきうニュース。やきうが好きならばソレでも良いのだが、やきうが合わない人はどうなるかは想像に難くないのである。でもってやきうは歴史や伝統が長いだけあって、理不尽なしきたりも少なくないのである。そんな中、サッカーが満を持してニッポンのスポーツ界に現れたんだから、やきうが合わない人は全員サッカーへ行くし、サッカー側もソレを察して、やきうには無い脱昭和的なイメージを一面に押し出したのだから、そりゃ盛り上がる筈である。


*弱者の足掻き

 あと、発足の翌年がワールドカップだったってタイミングも実に良かったと思うのである。ニッポンでガッツリ盛り上がってる最中に「世界のサッカーに対し、ニッポンのサッカーは何処まで通用するのか」という、コレまたやきうには無かった観点からの楽しみ方を提供したのである。そんな年に起こったのが、あの有名なドーハの悲劇である:


Jリーグ川淵キャプテンはこの時のニッポン国民の反応を見て「サッカーはニッポンに絶対に定着するッ!」って確信したんだそうである。でもってキャプテンの言った通り、最高のタイミングでサッカーの一番面白くて一番悔しいシーンを体験したニッポン人はサッカーを受け入れ、サッカーが文化として定着して、ソレに伴いレベルも上がっていって、以後5大会連続でワールドカップに出場してるのである。


 でもって今、ニッポン代表が決勝トーナメントに勝ち上がる為に使った戦術が「こんな戦い方はサムライじゃないッ!」とか「他力本願な勝ち上がり方なんて(・A・)カコワルイ!!」って意見が出てきてるけど、こういう意見が出てくる事はソレ即ち「ニッポン代表にそんだけの戦いを期待されている」って意味でもあるんで、ソレはソレで良い事だと思うのである。でもってあの作戦に対するワタクシの感想は「確かにやり方はカッコ悪いけど、アレはアレでアリ」といったトコである。だって別にルール違反をしてるワケじゃないんだから、恥じる事なんて何もないのである。強いて苦言を呈すならば「やるならバレないようにもっと上手くやれ」ってトコである(笑)何故アリなのかといえば、ニッポンは弱いからである。



 コロンビアに勝っちゃった事で忘れられがちだけど、あのグループで最弱のチームは何処かと言われたら、答えは言うまでもなく「ニッポン」である。大会前は「3戦3敗だろうな」とか言われてたんだから、前の2戦が上手く行き過ぎていたと考えるのが妥当である。ニッポンは弱いんだから、弱いなら弱いらしく、弱者の戦略を選んで何が悪いんだって話である(笑)ただ醜い作戦である事には変わりないので、この方法が使えるのも恐らくコレが最後であろう。次またやったら批判が更にハンパない事になるのもだけど、相手もソレを警戒してくるからである。今回は利害が一致した上にやる気がハナッから無かったポーランドが忖度してくれたけど、次は確実に無いであろう。


*時としてリアルはフィクションより奇なり

 でもまぁベスト16まで進めるようになった&その先を期待されるようになったとは、ニッポンのサッカーも随分と成長したモンである。無印キャプテン翼じゃ「どうせニッポン代表は予選落ち」とまで書かれて、大空翼の夢が「海外のビッグクラブでプレイして、最後には皆でニッポンをワールドカップで優勝させる事」と言われるぐらいワールドカップは果てしない夢だったのである。ところが今は、ワールドカップ優勝を除いて殆ど全ての夢が達成されてるんだから、凄いモンである(^_^;)

当初「ニッポンがワールドユースの決勝に立てるのは”キャプテン翼”の世界だけの話(^Д^)」って思ってたのだが、何時の間にか準優勝までしちゃってたのである(^_^;)でもってこの頃は海外クラブへ移籍した選手と言えばペルージャ中田英寿ぐらいしか居なかったが、今じゃ誰が何処に居るのかがファンじゃなきゃ把握しきれないぐらい行ってるのである。


 ニッポンのサッカーが強くなった理由は幾つかあると思うが、ワタクシはやっぱ「今まではやきうに流れてたフィジカルエリート達がサッカーを選ぶようになったから」もデカいんじゃないかと思うのである。先日のブログにも書いたけど、スポーツにおいてフィジカルって非常に重要なのである。今までは那須野巧石井一久みたいに「やきうはあんま好きじゃないけど、他に稼げるスポーツは無いから」って消極的な理由でやきうやってた選手が、今はサッカーも選択肢に入れられるようになったのが大きいんじゃないかと思うのである。

あと男子でないにせよ、キャプテン翼の「ワールドカップに優勝する」もリアルで先に達成してしまってたりするのである(^_^;)ワタクシはこの時「ニッポンの女子サッカーは確実に発展するッ!」って予言したのであるが、その予言は未だに外れたまんまである事を付け加えるとしよう(笑)さてコレ以上話すとワタクシにサッカー属性が無い事がバレてしまうので(爆)さっさと終わるに限る今日この頃であった。