アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SET THE DIAL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「困難を乗り越える最も良い方法は、困難を楽しむことである。そしてそのためにも夢は不可欠である」

By 福島正伸


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*見解の違い

 ディーラーに車検をお願いする場合、必ずしもそのメーカーのクルマである必要は無い。コレ意外と知られていない事である。まぁ流石にマニアックな外車だとかレアな国産車とかは部品が取れないからアレであるが、そうでないならお願いできちゃうのである。でもってNDはマニアックな外車でもレアな国産車でもない。という事はR35でお世話になってる日産ディーラーにお願いしちゃう事もできるし、実際おk貰ってきたのである。因みに日産ディーラ0の見解も「念のため本部に確認をするけど、多分その社外ステアリングは車検的に問題無い」との事である。念のためにNDのタイヤ調達でいつもお世話になってるタイヤ屋さんに同じ事を聞いてみたのであるが、こちらも「恐らく問題無い」との返答がきたのである。



 とは言っても「というワケで、ウチのNDの車検オナシャス(∀`*ゞ)」と簡単に済ませるワケにはいかんのである。一応マツダのクルマだし、やっぱベストはマツダのディーラーで車検を済ませる事だから、一応向こうのメンツは立てておきたいのである。何ちゅーか「正しいか否か」と「納得できるか否か」は別問題なのである。だからワタクシも一応マツダディーラー側と再度交渉してみるつもりである。向こうが陸運局に問い合わせて確認を取ってくれる&今の状態で通してくれるなら、ソレで全て終了である。ソレでも尚純正戻しに固執するのであれば、残念ながら交渉はソコまでである。流石に相手に弁明や反論の機会を与えないのは不義理なんで、交渉して義理をギリギリまで通s・・・ギャグが寒くて大変失礼いたしました(笑)


*障害者と能力主義

 1つの街に10軒のラーメン屋があって、その街の中だけで使えるラーメン無料券が10枚あるとする。果たしてロンマニアの皆様は、律儀に1軒に1枚ずつ使うであろうか?答えは当然「ノー」であろう。ほぼ間違いなく1番目〜3番目に美味い店に集中して使うであろうし、ワタクシだって迷わずそうするのである。自由を求めるという事は、つまりそういう事なのである。だからワタクシは、能力主義が悪い事だとは全く思わないのである。確かにラーメンを作る側としてはしんどいだろうけど、食べる側としては能力主義における自由競争は、更なる美味なラーメンを食う機会をもたらしてくれる素晴らしいシステムなのである(笑)でもって世の中、食べる側の方が作る側よりも圧倒的に多い。だから古今東西能力主義が人間世界の主流であり続けているのである。



 ソレが【東京パラリンピックを前に“能力主義”とどう付き合うか】に対するワタクシの見解である。障害者が社会にコミットすればするほど、能力主義と向かい合う事は尚更避けられなくなるのである。ワタクシの知り合いの発達障害当事者が「最近は能力や魅力や環境に恵まれた人ばかりが注目されて表舞台に立つようになってるッ!」って嘆いているのだが、残念だがソレも能力主義の一環なのである。ただワタクシとしては、こういう傾向は良い事だと思っているのである。ソレは即ち、発達障害界隈も一般社会と益々コミットしてきたって事だし、負けた人が「次こそ勝ってやるッ!」って思い「次に勝つにはどうすれば良いか」を考える事が、ひいては発達障害界隈の発展に結び付くと考えてるからである。



 そう、ワタクシは失敗する事も敗北する事も挫折する事も、決して悪い事だとは考えていないのである。寧ろ失敗や敗北や挫折があるからこそ「次はッ!必ずッ!勝つッ!」って考え、その為に様々な試行錯誤を行うようになるからである。トレーニングで鍛えて正面突破するも良し、知恵を絞って抜け道を見つけ出すも良し、或いは全て諦めて別分野に切り替えるも良し。そうやって勝った側も負けた側もあの手この手を尽くして新しい方法論や技術を生み出すからこそ、より良いモンや新しいモンが次々と編み出されゆき、ソレが今居る人達の生活の向上に繋がったり、或いは今まで陽の目を見なかった人にチャンスが回ってきたりするのである。そう、能力主義は生活を良くするモンであり、故にワタクシは賛成の立場を取るのである。


*寧ろ発達障害者こそ能力主義

 ワタクシは常々「発達障害者は可能な限り就労すべし、社会に出るべし」と言っているのであるが、ソレはこの能力主義と無縁ではないのである。確かに発達が就労したり社会に出たりすると様々な困難があるし、失敗したり挫折したりする事も一度や二度じゃないであろう。実際ワタクシもその手の経験は現在進行形で色々味わっているので、楽じゃないってのは百も承知である(^_^;)が、ソコからが実は本番なのであり、困難を乗り越える為の知識やノウハウの蓄積が始まるのである。そう、ワタクシが考える「発達障害の支援」とは、この知識やノウハウを生み出すためのソレを示しているのである。特に今はSNS全盛期だから、そういう知識やノウハウを相互フィードバックできれば更に捗ると思うのである。



 困難があるからこそ困難を乗り越える為の技術や知識やノウハウが蓄積されるのであり、そしてその知識や技術やノウハウは本人以外にも広く用いられる事になるのである。そして別に困難だけでなく「同じ当事者仲間の○×よりも秀たいッ!もっと稼ぎたいッ!」って欲望でもワタクシ的には全然アリである(笑)古今東西、良きも悪きもそうやって進化し続けてきたのが人間というナマモノであり、そして発達障害者も人間であるならば、健常者同様にその流れにあるのである。能力主義が無い社会がどうなったのかを知りたいのであれば「社会主義 失敗」とかでググればいくらでも出てくるので敢えて省略する次第である。さて明日はマツダとの大一番が待っているので(爆)英気を養うためにさっさと寝ようと思う今日この頃であった。