アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

NIGHTMARES MADE FLESH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「東京ではそれがいかに高価であるかが問題になり、大阪ではそれをいかに安く買ったかが問題になり、京都ではそもそもそんな話題にならない」

By 中尾太郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*話題にならなくなったチューニング

 古人曰く「話のネタになるよりも、全くネタにされない方の事が怖い」とあるが、今のチューニング文化が正にソレだと思うのである。ワタクシが若い頃はテレビや新聞や雑誌がチューニングカーで珍走するヤツを叩いて、そして叩かれたヤツ等も反骨心を更に燃やしていたりしたのである(笑)ソレが良いか悪いかは別として、ソコには情熱があり、感心があったのである。が、今じゃそんな事は誰も話題にしなくなっちゃったのである( ̄〜 ̄)峠を攻めたり湾岸をブッ飛ばすヤツは今でも少ないながらも居るのであるが、全く話題にならんのである。偶にバカな事して世間を騒がすヤツが居るけど、ソレに対する反応も「バカがバカな事やって捕まりました、以上」でお終い。関心の”カ”の字も反骨心の”ハ”の字も見当たらんのである。


 今はクルマ以外の娯楽が山ほど増えたってのもあるんだけど、一番はやっぱり「ノーマルカーがカスタムカーを凌駕するようになっちゃったから」だと思うのである。今じゃノーマルのスーパーカーの方がカリカリに弄ったカスタムカーよりも速かったりするから、ぶっちゃけチューナーの影が薄くなっちゃってるのである:

何が悲しいって、今はもう誰もスモーキー永田の事を話題にしないって事である。有能なチューナーに預けなくとも、ノーマルのスーパーカーでソレ以上の事が出来ちゃうんだから、そりゃカスタムカーの出番は無くなっちまう筈である。因みに値段は5ケタ諭吉になってしまうけど、今じゃノーマルで400km/hだって珍しくない時代である:


こういうのを見ちゃうと「あぁ、ワタクシ等の世代が終わったら、カスタムカー文化も終わっちゃうのかなぁ〜( ´△`)」とか思ってしまうのである(笑)カスタムカーが速さで負けたら、もうその時点でお終いだからである。


*最近の音楽事情

 ノーマルカーでカスタムカー以上の速さが出るんだったら、そりゃ誰だってノーマルカー選ぶだろうし、ワタクシだってそうする次第である。だってノーマルはバランスが取れていて、安全マージンがあるから壊れ難いし、その上色々と快適だからである。特にワタクシはクルマで音楽聴いてないと落ち着かない性質なので、遮音材を除去したクルマは耐えられんのである。そうそう、最近のワタクシの音楽事情はこんな感じである:

レーニア・フォグ

レーニア・フォグ

アリス・イン・チェインズの新作である。新しいシンガーが入ってどうなるかと思ったが、このアルバムを聴く限り新シンガーも馴染んだと思うのである。旧シンガー的な要素を引き継ぎながらも、新シンガーならではの味を上手く出しているって感じで、5年待たされただけの価値はあると思うのである。


ザ・ウェイク

ザ・ウェイク

  • アーティスト:ヴォイヴォド
  • 出版社/メーカー: マーキー・インコーポレイティド
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: CD

ヴォイヴォドの、コレまた新作である。まぁ芸歴35年だからしゃーないとはいえ、やっぱ皆年取ったなぁって思っちゃうのである(^_^;)中年太りになって、眼鏡をかけるようになって、かく言うワタクシも視力が落ちつつあるので、そろそろヤバいのである(笑)


気が付いたら何時の間にかスマッシング・パンプキンズの新作も出てたので、速攻買ってきた次第である。HR/HM属性のあるロンマニアの方ならば何となく分かったと思うが、やっぱ新しいミュージシャンの作品は買ってないのである(^_^;)古いミュージシャンの新作か、古いミュージシャンの昔の作品。相変わらずこの2択が中心で、中々ソコから出られんのである。


*走るルサンチマン

 カスタムカーの魅力は何か。レーシーでカッコ良い事?皆にチヤホヤされる事?ワタクシは「安いクルマを用いて、速さで高いクルマを圧倒する事」と答える次第である。そう、クルマを用いたルサンチマンこそが、カスタムカーの魅力なのである(笑)チューニングやカスタムが流行ってた時代、良くなったとはいえニッポン車はまだまだ2流ブランドで、今もあんま変わらんけど、その当時は「外車>>ニッポン車」「外車に乗ってるヤツ>>ニッポン車に乗ってるヤツ」だったのである。だからこそパワーやスピードを追い求めるカスタマイズに人々が飛びつき、皆挙って「国産も弄ればココまで速いッ!コストパフォーマンスの極みだッ!高いだけの外車に乗るヤツなんてアホだッ!」ってやってたのである(笑)


 つまりカスタムカーってのは、外車よりも速くなければダメなのである。速いからこそルサンチマンが果たせるのであり、ルサンチマンが果たせるからこそ人々は鬼ローンを組むのである(笑)ワタクシが「カスタムカー文化も終わりかな」って言った理由が正にコレであり、スーパーカーをカモれなきゃカスタムカーの価値は半減以下になってしまうからである。だからカスタマーがこの先生きのころうと思ったら、チューニング(調律)に移行するしかないんじゃないかとワタクシは考えるのである。何故ならカスタマイズと違って、チューニングはパワーが無くっても、内燃機関が終わってEV時代に突入しても、自動運転になったとしても、間違いなく残るからである。カスタムの時代は終わり、チューニングだけが生き残る。大事な事なので二度言った今日この頃であった。