アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MALEVOLENT RAPTURE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人生の前半は、チャンスがなくても楽しめる余裕でできている。人生の後半は、余裕のないチャンスでできている」
By マーク・トウェイン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オッサンとスポーツカー
 つい最近【オッサンが欧州製スポーツカーに乗るのは“アリ”で、国産スポーツカーだと“若作りしている”と言われる謎】って記事を読んだのであるが、ワタクシにはその理由が何となく分かるのである。何故そう感じるかって、国産スポーツカーには”余裕”が足りないからである。オッサンと呼ばれる年齢になると必要になってくるのは、正にその余裕なのである。ガムシャラに一心不乱に突き抜けてくのではなく、自身を俯瞰して一歩後ろから余裕を以って全体を眺めて、一心不乱になると見えなくなる遥か先の目的地を目指して移動する、その為の余裕が必要になってくるのである。

 クルマ趣味も何年も続けてくると、何ちゅーか「速くてナンボ」の先へ行きたくなるのである。同じ速さでも安全に余裕に、その安全と余裕を以って同じ一秒でも更に濃厚に感じるようにって感じにである。でもって欧州スポーツカーってのは、その余裕に応える作りになっているのである。だから欧州スポーツカーで走りを楽しむ人を見ると「あ、この人は走りを楽しんでるな( ^ω^ )」って分かるのである:

輸入車販売が高水準 高級スポーツカーの新車相次ぐ
そう、言っちゃ悪いけど、国産スポーツカーは未だに「速くてナンボ」の世界から抜け出せ切れてないのである。現行シビックTypeRと現行WRX-STIが良い例であるが、サーキット向けモデルでもないのにで空力パーツでゴテゴテになってて、内装は安っぽくて殺風景で、何ちゅーか「安く速くねぇと売れねぇんだよッ!」って叫んでる様に見えるのである(笑)その余裕を身に着ける事が、国産スポーツカーが進化するためのキモなのである。

*チューニングと人間関係
 ワタクシが今のクルマを預けてるショップに出会ったキッカケであるが、理由は実にシンプルである。R35の方はSNSを介して知り合ったR35乗りに誘われた水野和敏氏のイベントに参加したのがキッカケでSオーナーと【ノルドリンク】と知り合いになる機会を得た&Sオーナーとウマが合ったのでそのままクルマをお願いしたって感じである:

Nurburgring Nissan GT-R 7'26"70 by Toshio Suzuki NordRing.
でもってNDの方であるが、コレはワタクシが以前からちょくちょく参加してた【ハンドリングクラブ】ってドライビングスクールを主宰してるYオーナーが茨城に【コムドライブ】ってショップを構えたのがキッカケである。ND買った時に車高調が必要になったため「ショップ何処にしよう?」って考えた時、茨城県内という事とワタクシの理想とする脚を作ってたので、そのままお願いする事にしちゃったのである:

COMDRIVE S2000 AP2
つまりどっちのショップも、雑誌だとかネット情報だとか、そういった類のモンを殆ど使わずに辿り着いちゃったのである。でも結果として、コレで良かったとワタクシは思うのである。

 ワタクシが言うまでもないと思うが、チューニングという行為は性能を上げる代償として、クルマが本来持つ安全マージンを削る行為である。チューニングしたらクルマの寿命が短くなるのは勿論の事、予期せぬトラブルだって多かれ少なかれ起こるのである。だからメーカー保証は殆どの場合無効になるし、施行したショップも保証なんかできないのである。だからどんなに有能なチューナーであっても、チューニング後の100%の動作を保証するなんて不可能なのである。もし100%の保証が欲しいヤツが居たら、ソイツはチューニングやカスタム商品に手を出すべきではないのである。


V-OPT 112 ⑤ 謎のチューニングショップ・大助商店 / Mysterious Tuning Car shop DAISUKE SHOTEN

 だからこそ、ショップとの関係は良好である必要があるのであり、人間関係の相性でショップを選ぶ事は重要なのである。チューニングでトラブルが起こった時にそのショップに再度お願いできるか否か、万が一に大きなトラブルが発生した場合にショップを許せるか否か等々。ソレはショップの実力云々よりも、人間関係による要素の方がずっと大きいのである。大嫌いなヤツが良い仕事しても粗探ししたくなるけど、大好きなヤツが失敗しても許してあげたくなる。確かに非合理的だけど、ソレが人間なのである。人間ってナマモノは古今東西、1割の理論と9割の感情で動いているのである。

*人生、選択を間違う時もある
 じゃあショップ選びを間違ったり、或いはショップと揉めてしまった場合にはどうするかと言われたら、ワタクシの答えは「黙って去る」である。無論、明らかに悪質な場合は訴訟も検討すべきかも知れないが、明確な証拠が無ければ裁判には勝てないし、勝ったとしても弁護士費用云々裁判費用云々でリターンは雀の涙ほどしかないであろう。だから悪意が感じられるソレでない限り「コレも人生の授業料かな(´・ω・`)」って割り切って諦めるっきゃないのである。言っちゃ何だが、人間関係の失敗ってのは、大概人を見る目の無さだとか自身のレベルの低さによるモンだからである。

 昔ワタクシは”師匠”に「何故ワタクシのトコにはロクでもないヤツしか集まらないの(´;ω;`)」って愚痴った事があるのであるが、情け容赦ない我が”師匠”が「お前自身がロクでもないからだよ」ってド正論を返されたのを思い出したのであるが(笑)つまりそういう事である。ホントに良いモンが分かってないから、ホントに正しいやり方を分かってないから、悪いモンや悪いやり方を勧めるショップの甘言に引っかかってしまうのである。我が”師匠”は今も昔も「他人を批判する暇があるのなら自分を磨け」と口を酸っぱくして言ってるのであるが、今なおその教えが正しい事を実感した今日この頃であった。

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