アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE DISCOVERY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「製造会社がおかしくなるのは在庫がたまって赤字になるからで、ライバル会社に負けて倒産するわけじゃない。仮にライバルに負けて、販売が一割下がったとする。その時に、生産量を一割下げることができれば利益は確保できるんだ」
By 張富士夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


スーパーカーは儲からない
 スーパーカーって買う方は儲かってるだろうけど、売る方は実はあんま儲かってないのである。フェラーリの利益はトヨタの1/20ほどしかなく、ランボルギーニやブガッティみたいに大手大衆車メーカーの傘下って場合も少なくなく、経営難に陥って会社を売っちゃう事だってザラだし、実際消滅したメーカーも少なくないのである。よくスーパーカーの値段がぼったくりだって言うヤツが結構居るけど、でもちゃんとしたメーカーが作ってるソレってのは、分かる人がちゃんと見れば「この作り込みと性能考えればバーゲンセールじゃん( ゚Д゚)」ってなるのである。ブランド商売ってのは基本的に名誉を売る仕事であって、利益と両立する事は実は困難なのである。

 でもって、この手の富裕層をメインターゲットにした商売の何が難しいって、富裕層は急に減る事はあっても、その逆は無いからである。例えばリーマンショック級の経済危機が訪れたら、たったソレだけで多くの富裕層がその財産を失ってしまい、この手の商品は一気に買い手を失ってしまうのである。でもって上記にある様に、ブランド商売って基本的に利益が少ないから、不況が少し長く続いただけであっという間に経営不振に陥ってしまうのである。更に付け加えれば、この手のブランド商品って必需品でも何でもないので、切られる時は一気に切られてしまうのである。

*パイを増やそう
 そういう事をふと思ったのが、先日と今日に渡って開催された【トレーニングウェポンフェスティバル(以後トレフェス)】に関しての話を聞いた時である。このイベント、残念ながらワタクシは私用があって行けなかったのであるが、実際に行ったロンマニアの方々からの報告を読ませてもらって、行けなかった事を激しく後悔した次第である(笑)ワタクシもトレポンオーナーとしてトレポン界隈の話は色々聞いているのであるが、聞けば聞くほどに上記のスーパーカーが儲からない話を思い出させるのである(^_^;)実際【トレポンTW5】が間もなく生産終了になるなど、実は経営はソコまで順調とは言えないからである。


SYSTEMA トレポン PTW TW5K MOVE ORIGINAL COMPLETE エアガンレビュー Airsoft

 今回トレフェスが開催された意図も、ワタクシにはすんごい良く分かるのである。今のトレポン界においての最重要課題は何かって、シェアを拡大してパイを増やす事だからである。利益が全てとは言わんが、利益を上げないとトレポンは今後ジリ貧になってく可能性だって少なくないからである。でもってニッポンのエアガン界において、トレポンが”エアガンのフェラーリ”的な立ち位置を得たかと問われたら、答えはノーである。誠に残念な事に、今のトレポンの立ち位置は「マニア向けのニッチな高額商品」から先へ出ておらず、故に実際見て触って撃って話を聞いてもらって、認知度を上げていく必要があるのである。


SYSTEMA PTW89 トレーニングウエポン PV

 トレポンの一番のネックは何かって言われたら、やっぱ値段である。今回のトレフェスの目玉である上記PVに出てきた【89式トレポン】も約28諭吉と結構なお値段がするのである(^_^;)東京マルイの【電ガンのソレ】が4.6諭吉なのだから、如何に高いかがお分かり頂けると思うのである。ワタクシはトレポン持ってる&電ガンのカスタマイズもソレなりに知ってるから、この値段でもペイするって事が分かるのである。でも知らない人にとっては高過ぎるし、知ってる人でもこの値段は躊躇ってしまうのである(´ヘ`;)このワタクシですら最初の1本を買うまでに相当躊躇ったのだから、フツーの人の躊躇いは想像を絶するモンであろう(笑)

*認定中古のススメ
 じゃあこの状況をどう打破するかであるが、ワタクシに提案が一つあるのである。ソレは「認定中古トレポン」の販売である。レクサスだとかポルシェだとかがやってるように、厳選してオーバーホールされた個体を格安で販売するという手法である簡単に言うと関な感じである:

  • 今回のトレフェスに出展したショップさんを「SYSTEMA公認ショップ」に認定して、トレポンの買い取りと認定中古の販売はソコを通して行う
  • 買い取ったトレポンはショップが責任持ってオーバーホールや修理を施し、証明書を付けて販売する
  • できれば売ったショップの方で無償で1年ぐらい&有償で3年ぐらい保証を付けられればベター

という感じである。コレなら新規の客は格安で信頼できるトレポンをゲットできるし、既存の客も古いヤツを売って新しいトレポン買うための資金にするようになるのである。そして中古とはいえ程度の良いトレポンを手にした新規客は、高い確率で沼にハマり新品を欲するようになるモンである(笑)

 あともう一つは技術的に困難だろうと思うが、トレポンのハンドガン版、略してトレハンの開発である(笑)分かり易く言えば、ポルシェのカイエンやマカンみたいなモンである。スポーツカーオーナーが日常の足としてSUVやホットハッチに乗るように、トレポンオーナーがトレポンと一緒に携帯するモンを作れば良いのである。そしてソレがハンドガンであり、トレポンと同等の質感を持つハンドガンならば、トレポンオーナーは間違いなく欲しくなるはずだからである。まぁ何はともあれ今回のトレフェスは大盛況だったらしいので、コレでトレポンのシェアが大きくなる事を願って止まない今日この頃であった。

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