アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ASSASSINS: BLACK MEDDLE PART I

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「本当に正しければ、いずれルールが変わっていく」
By 澤田秀雄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*争いはネットの中だけで
 ワタクシはSNSで時折炎上するのであるが(笑)他者と言い争いする時にはルールを課しているのである。1つ、相手には敬意を払う事。2つ、火に油を注ぐような言動は慎む事。3つ、争いはSNS内の言論のみで終わらせる事。主にこの3つである。1と2は勿論、相手の敵意を宥めるためにする事である。3つ目の目的は、ソコに踏み入ったらリアルでの争いに発展するからである。リアル抗争になったらもう互いに引き返す事が出来なくなる→トコトンやる以外の選択肢が無くなるから、勝っても負けても少なからぬダメージを追う事になる上に、関係修復もほぼ不可能になってしまうからである。つまり、デメリットが余りにも大きいのである。


【出版記念講義】プライバシー権侵害

 あともう一つ、リアル抗争になる事の何が問題って、そうなると結局は力のある側が勝つ事になるのである。正義や正しい側が常に勝つのはフィクションの中の話であり、リアル社会はカネや権力を持ってる側が断然有利なのである。だからリアル抗争に持ち込んで「俺が正しいんだから他者もきっと味方してくれる筈ッ!」って思ったら、相手次第でとんでもないしっぺ返しを喰らうハメになってしまうのである。だからSNS内の争いってのは言葉の言い合いだけに留めておくべきであり、相手のリアルプライバシーを暴こうと考えないべきなのである。もし万が一リアルに波及したら、素直に弁護士なり何なりに相談するのがベターなのである。


*悪者になる為のルール
 話は変わって、梅雨もスッカリ終わって、ガッツリと暑い夏がやってきたのである。エアコン要らずで過ごせた梅雨からエアコン無しでは生活できない季節に一気に変わったんで、もう色々とシャレにならんのであるι(´Д`υ)でもってこの頃になるとスポーツの話題は甲子園一辺倒になり、今年もまた【ドラフト最大の目玉の投球回数が云々】ってニュースが出てきたのである。ワタクシはこの類の件についての見解は去年も述べたが「投球回数制限をルールで設けて、その代わりレギュラー枠を現行の18から28ぐらいまで拡大しろ」である。よーするに先発が足らなくなるのをオープナー&ブルペンデー戦術でしのげる様にする為である。


オープナー・ブルペンデー・ショートスターター。今流行りの戦術を解説

 確かに一部の強豪校以外が完投できる先発投手を複数育成したり獲得したりするのは困難だろうけど、1~2イニングだけなら全力で行けるリリーフ投手を複数用意するのは比較的簡単だと思うからである。確かに「選手が大事だから投球制限をするッ!」って言うのは簡単なのだが、ソレに伴うデメリットを補うための代替案を提示しなきゃ現場に受け入れられんと思ったからである。部員が足りないトコがあるなら複数校の連合チームや部員のレンタルが出来るようにすればいいし、伝統に拘らなければ柔軟に色んな考えを試しても良いんじゃないかと思うのである。


高校野球の現場から見た球数制限 佐々木朗希投手は決勝戦で投げるべきだったのか。

 ワタクシは以前から言ってる事であるが、頭の古いジジイ共の感動ポルノに付き合う必要なんか無いのである。こう書くと「エース君は良いけど、他の部員達はどうなるんだッ!」って反論されるだろうけど、ワタクシに言わせれば「でもそのエース君が居たからこそソコまで駒を進められたんだから、ソレでもまだ不満なの?」である。やきうは一人だけでやるモンではなく、チーム全員でやるモンである。たった1人のエースに依存してるって状況は、ソレ即ち優れたチームとは言い難いのである。だからエースを登板させずに負けたとしたら、ソレはチーム全員の責任でもあるのである。

*ノーモア下克上ポルノ
 結局この投球制限に反対するヤツってのは感動ポルノを楽しめないのもだけど、一番はやっぱり去年の金足農みたいに「あまり注目されてなかった弱いトコが強豪チームをバッタバッタなぎ倒して勝ち上がる」という、言い換えるなら”下克上ポルノ”を楽しめなくなるからじゃないかと思うのである。ニッポン人が感動ポルノを好むのは昔からであるが、ニッポン人はソレ以上に下克上ポルノが大好きなのである。弱いヤツ等が力を合わせて、強いヤツを気合と根性と作戦で倒す。そういう展開があるからこそ、ニッポン人は甲子園を愛するんじゃないかと思うのである。


甲子園準V金足農業ナイン 「おめでとう!」母校で大歓声

 でもって投球制限が出来てしまうと確かに選手たちは守られるかも知れないが、その代わり選手を揃えられない強豪校以外は勝てなくなるだろうし、部員を満足に揃えられない高校はスタートラインにすら立てない可能性が出てくるのである。だから感動ポルノや下克上ポルノが大好きなヤツは、球児がどうなろうとも「感動ッ!高校球児の夢ッ!」って押し通すのである。そう、高校やきうが好きなヤツの多くは純粋にやきうそのものが好きなのではなく、感動ポルノや下克上ポルノが大好きなのである。ソコを何とかしない限り、この問題は何時まで経っても解決しない。昨年に引き続き、今年もそう思う今日この頃であった。

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