アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更にはGT-R&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

GOING NOWHERE FAST

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ひとりでやれば犯罪、みんなでやれば革命だ」
By 蝶野正洋

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*コミュニケーションのちょっとしたコツ
 私は発達障害当事者なんですけど、上手にコミュニケーションするにはどうすればいいでしょうか?様々な形で、ワタクシにこう質問してくる人が居るのである。まぁ細かい事まで説明すると何万字あっても足らないので、簡潔に言うとこんな感じである:

  1. 自分語り(自身の不幸エピソード、自分の自慢話)は極力しない
  2. 話は出来るだけシンプルに、要点だけを押さえて短めに語る
  3. 知識だとかデータだとかを無暗に並べたてず、奇を衒った表現も避ける

色々あるけど、取り敢えずこんな感じである。要するに「会話はシンプルでオーソドックスなやり方が一番」って事である。発達当事者ってのはその障害の特性故に自己肯定感が低い場合が多く、そしてソレを皆に理解して欲しいがために話が長くなってしまい、皆の気を引き付けたいがために知識や雑学を駆使したり奇妙なパフォーマンスに打って出たりするのである。

 こう言っちゃ何だが、講演会で発達当事者として登壇する人の話って、大概コレである。自己肯定感の低さと、自己承認要求の高さと、あと自分の話を聞いてくれない他人や世間に対する恨み辛み。そういうのに囚われてしまうから上記の話し方になってしまい、ソレで他人からドン引きされたり面倒臭がられてしまい、あとはその悪循環である。こう書くと「社会がソレを理解して我々当事者に合わせてくれれば良い」って言われるだろうけど、ソレに対しワタクシは「じゃあ貴方は同じような他人を理解して合わせてあげてるの?」って聞き返す次第である。強者が一方的に妥協すればいいんだ、今まで辛かったんだから仕方がないんだでは、物事は解決しないのである。差別は逆差別を決して相殺せず、遺恨を増やして面倒事が増えるだけなのである。

*少女革命グレタ
 もうこの話は飽きたからお終いにしようと思ったのであるが、この度【グレタ某がノーベル平和賞候補になった】って事で、もう少しばかりネタにしなきゃという使命感に駆られてしまったのである(笑)まぁ取れる可能性はワタクシは低いと思うし、取れたとしてもアラファト金大中オバマみたいなのでも取れる賞だから大した事は無いと思うのであるが、ソレでもニッポン含め世界中のサヨクのこの子に掛ける情熱はアレだと思うのである(^_^;)でもってワタクシんSNSに凸かましてきたヤツのソレだとか、或いは【グレタ・トゥーンベリさん「怒りのスピーチ」を批判するすべての人へ】を見て分かったのである。連中は、グレタ某(及びそのバックにいる連中)の言い分の正しさは殆ど問題にしていないのである。


環境活動家グレタさん もう一つのノーベル賞受賞(19/09/26)

 要するにグレタ某を擁護したり応援したりする連中ってのは、市民革命を望んでいるのである。既得権益やら大人の事情やらで正しいと思う事が通らない理不尽な世の中に対し、数とノリと勢いで強引にでも良いから支配者や大企業を追い出して正しさを叩きつけて、自分達”善良な市民”がバカを見ないような社会を作り直すための市民革命である。そのキッカケになるのがグレタ某であり、彼女の下に人々が集まって力となって環境問題って名目で大企業や支配者層をやっつけて、その勢いが他の分野にも波及して連鎖して、そうして”正しさ”に目覚めた市民達が主体になって、世界を公平で公正なトコにする。擁護者や支持者はグレタ某の意見の間違いを指摘されたからキレてるのではなく、革命のジャマをされたからキレてるのである。


新・映像の世紀 第05集|激動の1960年代・若者の反乱が世界に連鎖した

 自分が上手く行かないのは、悪いヤツが実権を握ってて世の中が理不尽だから。だから革命を起こして悪いヤツ等を一網打尽にして理不尽な世の中をブッ壊したい。壊した後に善い人々主体で社会を再建すれば、公平で公正な世の中に生まれ変わるかも知れない。そうしたら、自分にもワンチャン上手く行くチャンスが巡ってくるかも知れない。サヨクに傾倒するヤツならば、誰もが一度は考えた事がある筈である。でも残念な事に、古今東西その様な大義名分の下に行われた各種革命ってのは、その理想を体現した事は一度も無いのである。一度も無いどころか、大概ソレよりも酷くなってるのである。だからワタクシは革命ってシロモノを信じていないし、故にグレタ某(とその背後)を支持できないのである。

*The実力主義
 何故ワタクシが革命を信用できないって、実に簡単な話である。一度社会システムを根本からブッ壊すとして、ブッ壊したなら当然再建しなきゃならないのである。でもって、その再建にあたって中心的な役割を果たすのは誰なのか?市民達が皆で仲良く一緒にやる?否、答えは「ソレをする能力のあるヤツがやる」である。リーダーシップの取れるヤツが中心になって、その周りに再建資金を用意できるヤツや、再建プランを具体的に描けるヤツや、プランを実行するための各種技能を持つヤツが集まって、ソイツ等を主体に”公正で公平な新しい世の中”作りが始まるのである。でもって当然だけど、そういう能力持ちは革命政府と上手に繋がってて、各種権力を行使し易い様になってるのである。

 ココまで書けば、聡いロンマニアの方ならば、ワタクシが何を言わんとしてるかが分かると思うのである。そう、結局は能力や実力のあるヤツ、及びソコに上手く取り巻いてるヤツ等がカネと権力を握ってしまい、革命前と何ら変わらないどころか、より一層そういうのが集中した社会になってしまうのである。でもって人間ってのはほぼ必ず腐敗するから、革命前よりも酷い結果になってしまうのである。だから時間がかかっても、不満点が少なくなくても、既存社会の改革に努めた方が長い目で見たらより公正で公平なのである。人間が人間である限り必ず問題は起こるモンであり、不正を憎み正義を追求するヤツもまた人間。世知辛いけどソレが世の中だと実感した今日この頃であった。

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