ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「自分の存在をもっとも自由に表現しえたもの、自由感のもっとも豊かなもの。それが、すぐれた作品」
By 岡本太郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*良いモンは良い
ワタクシは基本的に、表現者の政治思想はあんま気にしない方である。ソイツがガチ右翼だろうがバリバリのサヨクだろうが、作品さえ素晴らしければソイツを評価する次第である。例えば宮崎駿(以後パヤオ)は共産主義に傾倒してるバリバリのサヨクで、ワタクシはパヤオの政治姿勢には1ミクロンたりとも賛同できないのであるが。でもパヤオの作った作品は最高だとワタクシは思うし、他人にも自信を以ってパヤオ作品をオススメする次第である。その反対に、たとえ政治姿勢に全面的に賛同できるヤツであろうとも、その作品が下らんモンだったら評価は一切しないのである。人間、誰しも良いトコと悪いトコを併せ持っていて、決して一側面だけでは全肯定も全否定も出来ないモンなのである。
ニッポンにおける「芸術に政治を持ち込むな云々」の不毛さは、ワタクシが思うにココにあるのである。政治姿勢と作品の出来は本来別なのにも関わらず、作る側も受け取る側も同一視してしまってるからである。受け取る側は「アイツはバリバリのネトウヨorサヨクだから、ソイツの作品を展示するなんてありえない」だとか「良い作品なのにネトウヨ/サヨクなのが残念」ってなってしまい、作る側も「自分のこういう政治姿勢だから、ソレを作品に反映しないなんてありえない」だとか「○○は××だからダメ」とか言い出したりとかするのである。繰り返し言うが、大事なのは「作品が良いか否か」であり、ソコに作り手の政治姿勢がどのぐらい反映されてるかは二の次、三の次なのである。
*自由とは「したい事をする」ではなく「しちゃダメな事をしない」という事
上記サブタイがワタクシが以前から何度も言っている「○×の自由」に対する見解である。そしてソレが【表現の不自由展が今月8日に再開される】事に対するワタクシの見解である。そう、コレの何がダメかって、しちゃダメな事をやってるからである。ちゅーのも表現の自由ってのは片方だけにあるのではなく、相手側にも同様のがあるからである。しちゃダメな事をやる事の何が問題か、聡いロンマニアの方なら何故なのかお分かり頂けたと思うのである。
こう書くと「表現の自由は憲法によって保障されてるんだから、ソレを行使して天皇陛下の写真を焼いて何が悪い」って言われるだろうけど、ソレに対しワタクシは「じゃあグレタ某や山本太郎が輪姦凌辱されている18禁同人誌を出版するのも憲法に保障された表現の自由だけど、おk?」って答える次第である(笑)そう、しちゃダメな事をしてしまうと、ソコからネガティブな感情による報復の連鎖が起こってしまうからである。ソレが続くと何時か何処かで物理的暴力が始まって、そうなるともう完全に泥沼である。そういう終わりの無い憎悪の連鎖を防ぐためにも、互いを尊重して、しちゃダメな事をしないのを心掛ける必要があるのである。
非常に申し訳ない 不自由展再開で津田氏
「暴力ですよこれ」河村市長 あいトレ「表現の不自由展」再開に不快感
そう、自由ってのはソレ自体は素晴らしくも何ともないのである。ホントに自由が素晴らしいモンであるならば、今頃ソマリアとかその辺りは地上の楽園になってる筈である。自由ってのは交通ルールが良い例であるが、ちゃんとした決まりを守って&決まりが無いトコでも自主的に良きを心掛ける事で、初めてその効果を表すのである。特に後者の「決まりが無いトコでも自主的に良きを心掛ける」が重要であり、コレが上記にあるトコの「やっちゃダメな事をやらない」に相当するのである。人間が人間である限り、完全な自由ってのは成立し得ないのである。自由とは「したい事をする」ではなく「しちゃダメな事をしない」という事。大事な事なので二度言う次第である。
*人間皆平等
じゃあ何故この様に「表現の自由なんだから天皇陛下の写真を焼いて何が悪い」って言うヤツが矢鱈と多いのかを考えてみたのであるが、その答えは実に簡単である。何故かと言えば写真を焼く側は「焼かれた側は強者側だから、絶対に反撃してこない」って考えてるからなのである。所謂「不公平だから強者は弱者に反撃してはいけない」ってヤツであり、本来強者側が良かれと思って自発的に遠慮してる事を、連中は逆手に取ってるのである。ワタクシもグレタ某をSNSでネタにした時に同様の凸を喰らった事があるから分かるのであるが、連中はナチュラルに「強者に人権無し」って考えた上で言ってくるんだから、そりゃ話が平行線のままになる筈である(^_^;)
確かに余裕のある側が無い側に配慮するのは美徳だと思うし、ワタクシだってそうするよう努力する次第である。が、忘れちゃいけないのは「コレは強者側が自発的にやってる事」の一点であり、デジュール的に言えば強者も弱者も権利的には全く同じなのである。つまり我慢の限界が来ればソレを放棄したり、徹底的に反撃するような事だって始まるかも知れないのである。
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現に行き過ぎたポリコレ云々が視野の狭いナショナリズムの復権を促したりとか、そういう綻びが世界中の所々で見えてきてるのである。さて、お堅い話はウケが悪いと相場が決まっているので(笑)いい加減もうお暇しようと思う今日この頃であった。