アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DAWN OF THE APOCALYPSE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ファンをいっぱい作るより、芸を磨け。芸を磨いて売れたら、ファンなんてまた、いっぱいついてくる」
By 島田洋七

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ニッポンは貧しくなったのか?
 上記サブタイに対する答えは「イエス」である。あのバブル期と比べれば何をどうやったって絶対的に貧しくなってしまうし、あの時代に戻るのは何をどうやったってムリだからである。じゃあ今のニッポンは八方塞がりなのかと問われたら、ワタクシの答えは「ノー」であるあの時代をリアルタイムで生きたから分かるのであるが、あの時代と比べて選択肢は格段に増えたし、規制も相当緩く単純化しているし、色んな分野でのチャンスは増えたと思うのである。ただグローバル時代だから諸外国とも競争しなきゃならん&技術の進歩による合理化のせいで枠そのものが減ってるので、競争率が格段に上がってしまった→競争に負けた人が増えたから「ニッポンは貧しくなった」って言われてるんだろうと思うのである。


“不確実な未来”の働き方~アップル、そして起業を通じて学んだこと

 昔のバブル時代のニッポンなら無能なヤツでも「お前は良く頑張ったから」で下駄を履かせてもらえて、主要ポストじゃないけど脇役的なポジションを得る事が出来たのであるが、今の時代はそうはいかないのである。今までは無能なヤツがやってた単純作業的な仕事が、今じゃ海外へのアウトソーシングするなりロボットやAIに任せるなりでより良くより安く出来るようになってきたんだから、そりゃ【40代でマクドナルドで寝泊まりしてるヤツ】の出番なんて無くなってしまうのである。サヨクは安倍政権を引きずり降ろしたり政権交代を実現させたりしたりする事は出来るかも知れないけど、モノやヒトのグローバル化やボーダレス化は決して止める事は出来ない。サヨクはソコを再認識するが吉である。

*にわかからはじまるラグビー狂想曲
 さて今世間じゃ盛んに盛り上がってるラグビーも、気が付いたら残り4試合を残すのみとなってしまったのである。何ちゅーか、ココまでラグビーがニッポンでウケるなんてのは、ワタクシも正直予想してなかった次第である(^_^;)ニッポンが強くてソレなりに盛り上がってた4年前のソレは正直な話「五郎丸ブーム」でしかなかったのであるが、今回はガチでマジなラグビーブームである。一部記事じゃ【日本中が「ラグビーにわかファン」で溢れる理由】とか書いてるのであるが、ワタクシに言わせれば「にわかを増やす事が最大の目的なんだから、にわかがこんだけ増えたのならニッポンにおけるラグビーワールドカップは大成功」なのである。


10月19日 NHKスペシャル ラグビーワールドカップ2019(1)“世界最強”神髄に迫る | Rugby World Cup 2019

 そう、誰だって最初はにわかなのである。にわかが100人生まれたとしても、その内99人はワールドカップが終わり次第ラグビーの事なんか忘れてしまうであろう。でも1人ぐらいはラグビーの魅力に目覚めてコアなファンになったり、若い子だったら来年春にラグビー部の門を叩く事になるのである。特に今回はニッポン代表が強くて勝ちまくった事もあり、100人に1人どころか2~3人ぐらいラグビーに目覚めてもおかしくない状況だったのであるから、そりゃ大成功としか言い様がないのである。2011年になでしこジャパンが優勝した時も競技人口が結構増えたんだから、ラグビー人口も結構期待できるんじゃないかと思うのである。


NHKスペシャル「ラグビー日本代表 密着500日~快進撃の舞台裏~」 20191020

 でもってワールドカップが開催されなければ、その目覚める1人も出てこないのであるから、やはりどんな形であれ試合を観て貰う事が何よりも重要なのである。だからにわかが大量増殖する事になったとしても、ブームが起こる事は関係者としては望ましいのである。あとサバゲーもそうだったけど、ブームが起こる事でソレが持つホントの姿を直に見て貰う機会が増えるため、ソレまで纏わりついてきてた変な噂を打ち消す効果もあるのである。サバゲーも昔は「根暗なミリヲタがやってる危険な遊び」だったのが「新感覚のレジャー」にまでレベルアップしたのは、ブームが起こって実際にサバゲーをした人が増えたからなのである。

*ブームから文化へ
 でもってブームを迎える上で何が一番重要なのかと言えば「ブームは必ず終わる」という事である。今サバゲーブームがそうなってるけど、もうサバゲー人口が頭打ちから下がってきてて、色んなフィールドが潰れていってきてるのである。そういう状況の中で大事なのは「どうやって今の人口を可能な限りキープするか」「ブームに便乗しない形で細々と啓蒙活動を続けていけるか」って事である。ラグビーで言うと代表の試合ばかりをクローズアップするのは止めて、全国の小中高とかで地道にラグビー普及活動を行う、色んな団体が抱えてる各種不祥事の対処を厳格にする等々といった感じであろう。

 その先にあるのが「ブームから文化への昇格」である。今の男子サッカーが良い例だけど、サッカーが文化としてニッポンに定着した結果、Jリーグブームが終わった今でもサッカー人口は一定数キープできるようになり、リーグの消滅の心配をせずに済むようになるのである。発達障害の世界も当事者が登壇しまくったりメディアに出まくったりしてたブームが終わり、就労支援だとか療育などが本格化し、無事文化(?)として定着しつつあるのである。そんな中で「本を出したのをキッカケにプロ当事者人生を再び盛り返すッ!」なんて考えるヤツはバカの中のバカとしか言い様がない・・・って話が逸れてきたので(笑)さっさと撤収しようと思う今日この頃であった。

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