ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「大学は職業のための訓練学校になりつつある。それは教養といったことにまったく無関心の金権主義者たちによって要請されているからである」
By バートランド・ラッセル
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*大学は贅沢
大学ってトコは学問を究めたいヤツが行くトコであり、本来生きてくために必要な学問ってのは、義務教育の時点で既に終わってるのである。そう、大学で学ぶって事は、ソレ自体が贅沢な事なのである。クルマに例えるなら、ベンツに乗るようなモンである。だから大学へ行って良いヤツってのは、こういうヤツなのである:
- 返済不要な給付型奨学金を貰えるレベルの超優秀なヤツ
- 親や家族に経済的な余裕があるヤツ
- 何が何でも大学で学びたくて仕方がないヤツ
この3つの条件の内、最低1つを満たす事の出来るヤツが、大学へ行って良いヤツである。そうでないのなら、大学行ってもあんま意味は無いのである。勉強について行けない、学んだ事を活かせない、バイトに忙し過ぎてマトモに学べない等々。大学へ行くメリットを活かせない事になるからである。
でもニッポンにおいては、大学は何時の間にか単なる職業訓練校と化してるのである。大学に行った殆どのヤツが最低限の出席日数で必要最低限の単位を取る事とと、合コンで彼女をゲットする事と、部活の飲み会で盛り上がる事と、あと企業の内定を如何に多くゲットするかしか考えてないのである┐( ̄ヘ ̄)┌ 何せソースはワタクシだから、ソコんトコ自信はあるのである(笑)マスコミとかによく出てくる「貧乏だけど大学行きたい云々」も、殆どが就職目的である。コレが高度成長期なら兎も角、大企業ですら何時倒産するか分からないボーダレス化したグローバル時代において、昔ながらに「大学行って良いトコに就職できれば人生安泰」なんて考えてるヤツは、もう頭の中ハッピーセットだと言わざるを得ないのである(爆)
*今ソコにある格差
だから【文部科学大臣が「自分の身の丈に合わせて云々」と言ってた】事が何故ソコまで叩かれなきゃならんのか、ワタクシにゃサッパリ分からんのである┐(´д`)┌確かに文科大臣の言い方が悪かったのは確かだけど、落ち度はソコぐらいなモンである。都会の裕福な家庭に生まれた子の方が田舎で貧乏に生まれた子よりも受験が有利なんてのは、ずっと昔からそうだったのに何を今更って話である。こう書くと「貧乏人は大学行くなって事かよッ!」って言われるかも知れないが、ソレに対するワタクシの答えは上記にある通りである。裕福でなくてもガチのマジで大学に行きたいんだったら、給付型の奨学金を貰うか、あの手この手でやり抜くしか方法はないのである。繰り返し言うが、大学は贅沢なのである。
「自分の身の丈に合わせて...」 受験生の反発買った萩生田文科相「民間試験」発言
格差?確かにソレがデカい事は間違いないのである。が、国や自治体がソレを全て是正できるのかと問われたら、答えは勿論ノーである。資本主義の国で生まれる以上、格差は必ず存在するのである。あと格差は無くても毒親の元に生まれるとか、或いは各種障害を持って生まれるだとか、人間ってのは生まれる場所を選ぶ事は出来んのである。ソレを全て行政が上手く是正できるのかと言われたら絶対ムリだし、百歩譲ってソレが出来たとしたら、ソレは全体主義であり危険である。だから是正し切らない格差があって、ソレで様々な困難があったとしても、ソレは運が悪かったとしか言い様がないのである。誰かが悪いという事ではなく、誰も悪くないのである。
痛いニュースノ∀` 「学費が払えない。政府なんとかして」「大雨でも自転車で通ってる」…全国の私立高生が抗議
問題はそういう悪運に鉢合わせてしまった場合、どう対処するのかって事である。大学行きたいけど貧乏な田舎モンだから行けない、ちゃんと機会の平等を用意しなかった行政が悪い、ソレ故に俺まで貧乏になっても仕方がない、俺は悪くない。そう割り切って満足できるのかって話である。他の人は知らんが、ワタクシだったら絶対に満足せず、あの手この手で足掻いて足掻いて足掻きまくる次第である。コレまた言っちゃアレであるが、世の中結果が全てなのである。多少アレでも結果を出した人間と、清く正しいけど結果を出せなかったヤツ、世の中が求めるのは前者なのである。逆に言えば世の中が正しかろうが理不尽だろうが、結果さえ出せれば乗り切れるのである。
*ニッポン人は資本主義がお嫌い
この一連の騒動でワタクシが思ったのは「あぁ、ニッポン人はやっぱ資本主義を受け入れ切れないんだろうな」って事である。ワタクシがこの格差を受け入れられたのは、コレが資本主義社会じゃ当たり前の事だからである。資本主義の親玉であるアメリカのこの手の格差は更に凄まじく、裕福な家に生まれなきゃ大学なんて行けないのが当たり前なのである:
佐藤優 ハーバード大学は1年間で800万円!!アメリカ格差問題
そう考えればニッポンは最高学府が国立で、入学金28諭吉&年間学費53諭吉で済むんだから、アメリカと比べりゃ遥かにマシってモンである。遥かにマシなんだけど、ソレでもこの程度の発言でこんだけ大騒ぎになるんだから、やっぱニッポン人は資本主義がお気に召さないんだと思わざるを得ないのである。ワタクシは確信してるのだが、ニッポンが資本主義国家である限り、この手の格差や社会階級の固定化は更に進む筈である。
だから資本主義の国で生きていくのなら、ソレなりのモンを揃えて結果を出す以外に方法はないのである。資本主義の良いトコは結果に対してだけは平等なトコ&そのための各種自由が保障されてる事であり、色んな形で結果を出す事で状況を打破できるからである。もしソレですらイヤだというのならば、共産党なり社民党なりれいわなりに入党して、ニッポンにおける社会共産主義社会の樹立を目指すしかないのである:
吉良よし子・小池晃・志位和夫 日本共産党街頭演説 #暮らしに希望を #比例は共産党 2019年7月4日
ただ社会共産主義は黒歴史が大き過ぎて今の世の中にゃ受け入れられないだろうし、百歩譲って受け入れられたとしても、ソコにあるのは皆等しく貧しい社会である。そう、サヨク思想は皆を幸せにする事は決してなく、皆を不幸の道連れにするだけなのである。だから資本主義社会において、終わりなき改善と改革を繰り返す、コレが目指すべき道だと改めて思った今日この頃であった。