アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE POLITICS OF ECSTASY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「自尊心、虚栄心、劣等感、この三つは人生の癌である」
By 車谷長吉

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*違う世界に住む人達
 ワタクシにとっての【UAB】ってのは、例えるならF1ファンにとってのWRCスーパーGTファンにとってのD1グランプリみたいなモンである。カテゴリー的には同じなんだけど、やってる事が根本的な部分から全く違うから、良いも悪いもなく「別世界の話」って感じである。ワタクシはサバゲーマーだから鉄砲への拘りは然程無いとは言え、ソレでも鉄砲のカスタマイズは「もしもコレが実銃だったとしたら」を考えた上で、実銃じゃあり得ないような形状は取らないようにしてるのである。だからエアガンじゃ全く機能してなくても、M4だとガスチューブとバッファーチューブは欠かせないのである。故にUABで用いられるようなこの類の鉄砲は、ワタクシはタダで貰ったとしても使いたくないのである。


Probably The MOST HATED Thing In Airsoft Right Now - G&G Speedsoft Gun-1 Reveal

 ただUABという競技の特性上を考えると、こういう仕様の鉄砲は実に理に適ってるのである。でもってUABはレジャーではなく競技なので、リアリティーよりも利便性が、拘りよりも勝利が優先されるのである。ソレは良いとか悪いとかの話ではなく、単に「合わない」ってだけの話である。だからワタクシはUABをやってる人には敬意を示すし、UABで優秀な成績を収めているプレイヤーを尊敬も出来るのである。が、UABを好きになれるかと言えば、ワタクシ自身がUABをやってみたいと思えるかと言えば、残念ながら双方ともノーである。尊敬できるという事と、理解できるという事は、実は全く別の話なのである。だから理解を求めるより先に、尊敬を得る事を考えるべきなのである。

*極僅かな希望>劣等感
 このブログのタイトルが示すように、ワタクシはワタクシ自身が発達障害の当事者とあって、同じ当事者の支援活動とかもやってたりするのである。でもこう言っちゃ何だけど、この界隈にはネガティブな感情が実に蔓延し易いのである(^_^;)ちゅーのも当事者の多くが色んな形で挫折ってシロモノを味わっているので、メンタル的に問題がある人が少なくないのである。だから健常者からしたら「何言ってんだお前、そんな事言ったら何も出来やしないぞ( ´∀`)」って言われるだけの【パラリンピックが一般の障害者を苦しめるという懸念】って記事がフツーに出ちゃうのである。ワタクシも接してるから分かるが、こういうメンタリティーの当事者ってマジで居るのである(´ヘ`;)


東京 2020 パラリンピックスポーツピクトグラム コンセプトムービー

 ただそうだと分かった上で、ワタクシはパラリンピックは素晴らしいと考えてるし、障害者はパラアスリートを目標にすべきだと明言する次第である。何故かと言えば、障害者が抱える劣等感ってのは一生消えないからである。じゃあどうすれば良いかって言ったら、方法は一つしかないのである。ソレは即ち「ソレ以上の成功体験を得る事で劣等感によるマイナスを補う」である。でもって成功体験が大きければ大きいほど、劣等感やトラウマは消えなくとも相対的に小さくなるのである。確かに可能性はかなり低いだろうけど、ソレでも何もしないよりは遥かにマシだし、結果が出なくてもやり続ける事で希望を持ち続けられたりもするのである。


劣等感に取り憑かれている人間の特徴

 そうしないと【キラキラ差別について云々】みたいに、なってしまうからである。パラアスリートみたいな特別な人間でなくても、ソレなりに成功した当事者ですら妬んで嫉んで足を引っ張り、あたかも「皆で貧しく惨めになろうよ」って言わんばかりの空気が蔓延してしまい、皆が最底辺に落ちるまで足の引っ張り合いの悪循環が起こるからである。ワタクシは当事者だけど、この界隈に居たくない理由がコレである。正しいか正しくないか以前に、負の感情が幅を利かせ過ぎているのである。そんなトコに居たってワタクシは成功できないし、ソレどころか他者の足を引っ張るようになってしまう。そうなったら人間お終いである。

*名誉健常者上等
 そんな風に精神が淀むがままに淀み切って、無能だけど善良な事だけを唯一のアイデンティティーとして、有能な人間の粗を探してケチをつける。そんな人間になるぐらいなら、ワタクシは【名誉健常者】と呼ばれた方が断然マシである。断言しても良いが、たとえ名誉健常者だとかキラキラ差別だとかを無くせたとしても、その類の当事者の劣等感や生き辛さは絶対に消えないのである。今度はその排除されなかった人間の中で「アイツは○×だから名誉健常者だ」だとか「アイツは楽しそうだからキラキラ差別だ」とか言い出すようになって、別の形での弾圧が始まるだけである。その事はワタクシが言うまでもなく、古今東西の歴史が証明している事である。

 でも残念な事に、今の発達当事者の世界って、思いっきり二極化してしまってるのである(^_^;)成功して社会に出れた当事者は県境者と付き合う日々が色々と忙し過ぎて発達界隈を何とかしようとは思わなくなってしまうし、逆に出れなかった当事者は出れなかった人同士で界隈の中でガッツリと団結を強めてしまい外に益々出なくなる。でもってその中間層は殆ど居ないのである。だから出れた人と出れなかった人の間の隔たりは更にデカくなってしまうって話である。まぁソコんトコはワタクシにもどうしようもないので、とりあえずもうさっさと〆て風呂に入って寝るに限る今日この頃であった。

f:id:LiongHMD:20191211235625j:plain