アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CARPE DIEM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「誰だって、いつもと違うことをやらなければならない状況に置かれたら、特別な考え方をしなきゃならない。もっと想像力を働かせ、創造的にも革新的にもなって、冒険をしなきゃならない」
By マイルス・デイヴィス

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*頭を使わない時代
 イチローが引退時の会見で【やきうが頭を使わなくても良くなってる】って言ってたのであるが、コレはどういう事かと言えば、今のMLBってスパコンやAI、あと最新技術による選手能力の数値化や分析が進み過ぎちゃってるのである。つまり現場で数多くの修羅場をくぐってきた選手や監督が考えるよりも、グラウンド外で素振りすらマトモにできないデータ分析班が持ってきたデータの方が優れてるという逆転現象が起こっちゃってるのである。そうなるとどうなるかって、選手は送られてきたデータに沿ってプレーする事を求められ、監督はデータと実際のズレの調整をするだけの中間管理職になっちゃうのである。そう、スパコンやAIが考えてくれるから、選手や監督が考える必要が非常に少ないのである。


【大魔神 佐々木主浩さん登場‼︎】旧友の清原和博さんの近況についてや来季メジャーへ挑戦する選手にアドバイス!

 MLBだけでなく、アメリカのメジャースポーツってもう大概そうである。確かに退屈なんだけど、コレが一番勝てる方法なんだから逆らえない。そういうジレンマを抱えているのである。でもってF1とかも同じであり、シミュレーターや各種技術が進化し過ぎたため、レースに出る前から結果が分かってしまうようになってるのである(^_^;)じゃあF1ドライバーは何の為に居るのかって、そのシミュレーション通りにマシンを操作する為に居るのである。だからリスク上等な作戦が立てられる事が激減してしまったし、波乱も殆ど無くなってしまったのである。不謹慎な話であるが、モタスポは危険を冒す時のハラハラドキドキが面白いのであり、ソレが激減すりゃ観客や関心も減るってモンである。

*特別な顧客
 でもモタスポはニッポンだけでなく、今は世界的にも色々ヤバいんだそうである。Sオーナー曰く「客が入るモタスポはF1ぐらい、あとはDTMレベルですらガラガラ」なんだそうである(^_^;)モタスポのレギュレーションが分かり難い、シミュレーターが進化し過ぎて展開が地味になり過ぎてるってのもそうだけど、ワタクシが思うに「草の根でモタスポやるヤツが減ったから」じゃないかと思うのである。何せ車両価格、特にスポーツカーのソレは上がり続けていて、でもその反面人々はビンボーになりつつあるのである。そりゃ「自分のクルマでモタスポやろうッ!」って考えるヤツの総数は減るし、自分でやらなければプロがやってる事にも関心を持てないってモンである。


DTM Hockenheim Final 2019 - Race 1 (Multicam) - RE-LIVE (English)

 何故DTMスーパーGTとコラボしたがるかって、つまりそういう事である。スーパーGTがあんなに客が入るのって、世界的に見れば驚異的なのである。で、ニッポンはニッポンで、スーパーGTに客が入ってるにも関わらずモタスポへの関心が低いのである(´ヘ`;)じゃあどうすれば良いかって、ワタクシの提案の一つに「保証をサーキット走行レベルま適応する」があるのである。無論、全不具合を保証で全額直したら限が無いので、制限付きである。例えば日産車なら【NISMOロードカー】の顧客に限定して、全保証はムリでも(使い方が極端でなければ)修理代を通常の1/3までオマケする+保証期間が残ってるなら保証継続のオマケ付きって感じにである。


NISMOロードカーを土屋圭市がイッキ乗り! NISMO Road car Keiichi Tsuchiya

 或いは+αの料金を払って、通常保証にスポーツ走行においても保証が受けられる”モタスポ特別保証”を付けるというサービスもアリである。ワタクシもそうであるが、やっぱNISMOロードカーみたいな特別な車種を余計なカネ払って買おうと思う顧客というのは、そんだけ走るのが好きな顧客なのである。そして余計なカネを払ってくれたのなら、その分のサービスを以って応じるのがメーカーの矜持だとワタクシは考えるのである。ブランド品ってのは、ただ高いだけのシロモノではないのである。高いけど良く出来てるから使い勝手が良くて長持ちして、万が一壊れても鉄壁のサービスで守ってくれる。だからこそ顧客は高いカネ払ってでもブランドについていくのである。

*ブランド商売は儲からない
 ただ残念な事に【日産本体が色々とヤバい】ので、今後日産がブランド方面に向かう可能性は低そうである( ̄~ ̄)今の日産の首脳陣はニッポン人ばかりになってしまったので、恐らく他の日系メーカー同様、冒険やロマンを一切合切捨ててクソ退屈な守りの姿勢を敷いて、嵐が過ぎ去るまで大人しくしてるつもりであろう。別に驚く事でも何でもなく、そういう場合はモタスポ関連がバッサリ切られるのも最早お約束である。だったらワタクシみたいな口煩いNISMOオーナーを保証で修理して大事にするよりも、マーチやらノートやらセレナやらを買ってくれる客を10人探す方にコスト使った方が有意義ってモンである(笑)


日産、営業利益99%減 1.25万人削減などリストラ策(2019年7月25日 全編)

 そう、何だかんだ言って一番儲かるのは、トヨタだとかマクドナルドだとかナイキだとかいったマスブランドであり、フェラーリやロレックスやアルマーニといった高級ブランドって意外と儲からないのである。何故なら品質を上げるために製造コストもかかってる上に、上記にもあるように顧客サービスにコストを取られてしまうからである。だから経営危機に陥った時は、儲けをあまり期待できないブランド路線がまず最初に切られるのである。ソレが悪いとは言わないし、寧ろ経営戦略的には正しいとも言えるであろう。でも残念な事にワタクシは日産ファンでも日産の株主でもないので、魅力が無くなったら去るだけの話である。良いモンが儲かるとは限らない。世知辛いけど事実だと再認識した今日この頃であった。

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