アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SWEET OBLIVION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「真剣にやると、知恵が出る。中途半端にやると、愚痴が出る。いい加減にやると、言い訳しか出てこない」
By 大脇唯眞

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ノーモア中途半端?
 ポルシェセンターで話を聞いても、コムドライブで話を聞いても、ノルドリンクで話を聞いても、出てくる結論は皆同じである。ワタクシが「ポルシェのオススメのモデルって何ですか?」と問うと、全員口を揃えて「間違いなく911のGT系(GT2、GT3)かターボ。ソレ以外のポルシェだとお前は絶対に満足できない。余計な回り道はするだけムダだから、もし買うならソレにしろ」との事である(^_^;)何せ全員が全員、外車に精通してる人等であるから、やはりソレが正解なんだろうなと思うのである。因みに全員が全員「ポルシェはエンジンもミッションも壊れないから、お前の一番の心配を解決するなら間違いなくソレ」だとの事である(´ヘ`;)


【MotorFan】NAエンジン520馬力~ポルシェ911 GT3 RS試乗~

PORSCHE 911 Turbo S 熟成モデルのレポートです♬ (Type991ですからね! )E-CarLife with YASUTAKA GOMI 五味やすたか

 因みに「ターボとかGT3とか何時出るの?」の答えであるが、ポルシェセンターの中の人曰く「多分発表は来年頃で、ソコからオーダーして届くまで更に1年ぐらい」なんだそうである(^_^;)でもってポルシェに限らずその手のクルマの購入方法ってのは、ソレが正式発表される前にデポジットを予めブッ込んどいて、発表と同時にオーダーをかけちゃうのが常連のやり方なんだそうである。あと今のR35の売り値であるが、ポルシェセンターで提示された価格と何処も大して変わらんみたいである(´ヘ`;)数の少ない14年モデルNISMOだから結構なプレミアが付くかと思ったが、残念ながらそんな事は無かったっぽいのである(´・ω・`)

*クルマ選びの原点
 ただ今回、クルマを選ぶにあたってワタクシが考えてる事の一つが「速さはあんま気にしてない」って事である。無論、速い方が速くないよりも良いのは間違いないのであるが、ソレ以上にワタクシが求めてるのが「乗ってて楽しいか否か」である。素性が良いが故のドライバビリティーの高さだとか、そのクルマだけが持つ独特の世界観だとか、そのクルマから得られる新しい世界と出会いとか、そういう未知のワクワクするような経験をワタクシは待ち望んでいるのである。速さは確かに魅力的ではあるが、でもソレは数多くあるクルマの魅力の中の1つに過ぎないのである。ワタクシが望むのはソレ以外なのである。


Porsche 911 GT2 RS MR RECORD Nürburgring (6:40.3) - FULL LAP ONBOARD

 ソレについて、面白いエピソードを思い出したのである。ワタクシがまだGDBに乗ってた頃、一度”師匠”とFSWへ行った事があるのである。ネッツコーナーの観客席に座って、スポーツ走行してるクルマをのんびり眺めてた時の事である。ソコに700馬力はありそうなBNR34がやって来て、パワーがあり過ぎて車体が暴れまくってて、絶え間なくスキール音を鳴らし、タコ踊りしながらコーナーを抜けていったのである。でもって2分ぐらい待ってると、そのBNR34がコースを一周してまたやって来て、先程と同じようにタコ踊りして暴れまくる車体を押さえつけながらコーナーを駆け抜けていったのである。


RH9 富士スピードウェイ アートテック花塚 R34GT-R 車載映像

 ソレを見た”師匠”は大笑いしながら「アレが良いんだよ、アレがm9(^Д^)」って仰ったのである。そして次に「乗ってるヤツはメチャクチャ楽しんでるだろうな。分かるか、アレがクルマを楽しむって事なんだ」と言ったのであり、コレがワタクシの今のクルマ選びの原点になってるのである。即ち、自分がソレを心底楽しめないのであれば、そのクルマに乗ってる意義は無いって事である。そしてソレは「他人が自分をどう見てるか」とか「どうすれば周囲が自分をカッコ良いと思ってくれるか」とか、そういった打算とは無縁のトコにあるのである。そしてそういう打算だとか下心だというシロモノは思った以上に分かるモンであり、見切れるような人間はソレを見切って距離を置かれるという事なのである。

*形而上的なクールネス
 そう、ピュアに心底楽しんでなければ、分かる人は理解してくんないって事である。巷でリア充って呼ばれてるヤツは他人の視線を意識して、知名度やデザインでクルマ選んだりするらしいのであるが、生憎ワタクシはそういう薄いけど広くてナンボな繋がりってのはあんま興味無いのである。イギリスのマイナーなメーカーにモーガンってのがあって、昔ながらの骨董品的なクルマを作ってて、当然だけど今時のクルマと比べても遅いのである。そういうのが同じ枠でサーキット走ってたらどう思うかって話である。走るシケインだからジャマ?ワタクシは「すげぇッ!クール過ぎて言葉が出ねぇッ(;゚∀゚)=3」って興奮する次第である(笑)


Morgan Three Wheeler and Caterham Seven: Brilliant British Flyweights - /CHRIS HARRIS ON CARS

 フェラーリだのランボルギーニだのでサーキット走るヤツってのは、クルマ詳しくない&クルマ然程好きじゃないヤツでも結構やってたりするのである。でもモーガンだのケータハムだのといったクルマでサーキット走ってるヤツってのは間違いなくクルマ好き、ソレも相当レベルの高いクルマ好きだと言えるからである。ソコには速いだの遅いだの、高いだの安いだのといった凡俗的なモンは無く、ソレを超えた唯一無二の個性があるのである。そういった個性こそワタクシが目指すモンなのであるが、生憎ワタクシもまだまだ未熟モンなのである(´ヘ`;)数字やグラフには出てこない形而上的なクールさを身に着けるにはどうすれば良いか、ソレを求める終わりなき研鑽が続く今日この頃であった。

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