アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ANATOMICAL INFERNO

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「勝負(に挑むために必要なこと)とは、①頭で考える②見つける③試す」
By 野村克也

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*試乗してガッテン
 クルマを選ぶにおいて、ワタクシが必ず行う事が1つだけあるのである。ソレは「試乗」である。希望してるグレードと全く同じのがあるのが一番だが、無くても同じ車種のソレに乗るか、最低でも展示車のシートに座らせてもらうといった事はするのである。何故そうするかって、クルマを選ぶにおいてドラポジは重要だからである。特にワタクシみたいなスポーツドライビングを嗜む人間にとって、ドラポジは正確な操作をする&危機状態を的確に回避するにおいて妥協する事の出来ないポイントなのである。あとサーキット走行はヘルメット装着が義務なので、その為のスペースが頭上にあるかどうかの確認は不可欠なのである。

 そして外車の場合は更に「右ハンドルにした場合の違和感は如何なのか」というチェック項目が加わるのである。イギリス車やドイツ車だったら殆ど問題無いが、ソレ以外の場合はペダルのオフセットとか各種スイッチの操作のし難さとかが結構あったりする&写真見ただけじゃソコは分からないんで、コレばっかは実際に乗って試すっきゃないのである。というワケで:


前回は雨だったんで出来なかった【992型ポルシェ911カレラ】に試乗してきたのである。因みにグレードは2Sで、各種オプション全部てんこ盛り仕様で、お値段はなんと2600諭吉なんだそうである(^_^;)そして以前にも言ったように今後ポルシェジャパンは基本右ハンドルしかニッポンに導入しない予定であり、だからこそ「新しい911の右ハンドルはどうよ」ってのを実際に乗って確かめる必要があったのである。

 まず座ってみて思った事は「前の991型とあんま変わらん」といったトコである。ペダルはまぁリアエンジンだから仕方ない部分もあるが、R35と比べて1~2cmほど左にオフセットしてる感じである。コレは個人差があるのであるが、ワタクシの場合は1分あれば慣れた次第である。てゆーかワタクシは蟹股なんで、寧ろ操作し易かったってのが正直な感想である(笑)あと平均身長の高いドイツ人を基準にしてる事もあって、ヘルメット装着のためのヘッドクリアランスも余裕である。ドラポジは991型もそうだったけど、典型的かつ王道的なスポーツカーのソレであり、ソコんトコ抜かりが無いのが流石ポルシェってトコである。

*スポーツカーに必要なモン
 ワタクシがファーストカーに求めてるモンは何か?答えは「ノーマルのままでサーキット走行までもこなせる事」である。でもスーパーカーレベルまで行っちゃうと日常性がアレだから、日常性とスーパースポーツの両立。ソレが出来ているのがR35であり、ポルシェなのである。この911カレラ2Sも然りであり、走り出してディーラーの段差を超えた瞬間「あ”、コレはヤバい( ̄▽ ̄;)」って分かったのである。クルマの剛性が半端無く強固で、ソレを支える脚の力強くしなやかだって事が、段差下りた瞬間に感じ取れちゃったからである。あと試しに軽く蛇行してみても、強めのブレーキや強めの加速をしてみても、脚とシャシーがシッカリ受け止めて安定するのである。


ポルシェ911(992型)日本初公開! まさかデザイナーが自ら解説するなんて!?

 もうこの時点で、スポーツカーとして一番重要な”素性の良さ”ってのがほぼ全てあるって事が分かるのである。あとは新開発の8速PDKであるが、正にスムーズそのものである。巷で言われる「DCTはギクシャク感が云々」なんてのは、ポルシェのPDKにおいては無縁である。因みに耐久性云々に関しては991型ではエンジン同様「壊れたという報告は一切無い」という事であるから、現在進行形でDCTの不具合に悩まされてるワタクシとしては朗報である(笑)あとは各種モードの操作も全てステアリング上のスイッチで行えるようになっており、スポーツクロノの20秒間限定ブーストアップ機能も試せたけど、コレも実に良く出来てるのである(^-^)もしワタクシが所有する事があったら、早速FSWのホームストレートで試したい次第である(爆)


最新が最良!? ポルシェ新型911(992)を試乗

 でもって件の右ハンドルのペダルオフセットの件であるが、ワタクシは運転してる間、全くと言って良いほど違和感を感じなかった次第である。だからもしもワタクシが992型911をオーダーするとしたら、非常に高い確率で右ハンドルをオーダーするだろうと思うのである。あと最後に991型の時に横Gをかけて曲がる時に感じたRR車特有の「どっこいしょ」的なケツの動きであるが、992型になって殆ど感じられなくなってるのが素直に凄いと思った次第である( ̄□ ̄;)一部のコアなファン的には退屈かも知れないが、ワタクシはこういう安定感は大好きである。要するに、992型は確実に991型よりもレベルアップしてるって事である。

*パワーこそ全て?
 確かに992型の完成度が非常に高かったのは認めるが、欠点が無かったワケではないのである。ソレは991型の時同様、カレラ2だとやっぱパワー不足を感じてしまう事である。シャシーと足回りが強固だからこそカレラ2Sのパワーでも余裕を以って受け止められてしまうから、ソレが非力感を際立たせてるのである。パワーは450馬力と十分ある筈なのに、凄く大人しく感じられてしまうのである。ケツを全力で蹴り上げられる感じと言うか、ロケットに跨ってカッ飛んでいく感じと言うか、そういう脳ミソに直接響くような刺激が薄いのである。何せ現在進行形で600馬力のクルマ乗ってるから、ソレがイヤと言うほど分かってしまうのである(^_^;)


ポルシェ 911 カレラS(タイプ 992)/マーク・ウェバー 全開アタック映像

 ポルシェセンターの中の人も、コムドライブのOメカさんも、ノルドリンクのSオーナーも、皆挙って「お前は素モデル911やケイマンじゃ絶対満足できないから、余計な寄り道はせずに直接ターボかGT3かGT2選べ」と言ってた意味、心と身体で理解できてしまったのである(笑)理屈や理性ではコレが良いって理解していても、身体は直情的に原始的な刺激や快感を求めてしまうのである(爆)まぁターボとGT3に関してはまだ発表されていないんで何とも言えないが、細かい云々が発表されたら検討してみようと思うのである。さて残念ながら明日からまた仕事なので、さっさと寝るに限る今日この頃であった。

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