アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CYCLES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「金のために文章を書く人間をプロと呼ぶのではありません。書いた文章が金になる人間がプロと呼ばれるのです」
By 小田嶋隆

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


eスポーツモータースポーツか?
 サブタイに対するワタクシの答えは「ノー」である。確かにクルマの挙動だとか、要求されるドラテクだとか、レースの駆け引きだとかは、そういうのはリアルのソレに近づいてると言えるが、でもソレでもリアルと比べると色々足りなさ過ぎるのである。気温や湿度や天気で変わるタイヤグリップやエンジンの吹け上がり、タイヤのゴムカスを踏んだ時の微妙なグリップの低下、タイヤ温度上昇と共に変わっていくタイヤ内圧等々もであるが、一番はやっぱ「死の恐怖を乗り越えるスリルと達成感が無い」である:

2019 スーパーGT アクシデント&クラッシュ集
モタスポってのは常にタイヤの限界ギリギリまで粘るモンであり、よーするに一歩間違えば良くてスピン、悪けりゃ廃車で、最悪の場合は廃人って事もあるのである(^_^;)が、その恐怖を上手く乗り越えてベストパフォーマンスを引き出せると、ゲームなんかとは比べモンにならんぐらい脳汁がドバドバ出てくるのである(笑)だからゲームの方が安上がりだと分かっていても、ワタクシは実車でサーキット走ってるのである。

 じゃあeスポーツの意義は無いのかと問われたら、、ワタクシの答えは「ノー」である。モタスポそのものに肩を並べる事はないだろうと思うが、若い人やまだクルマに目覚めてない人がモタスポを知るキッカケとなる、いわば窓口としての意義は大いにあるからである。何せ今は社会が二極化してしまった上に世界的に若者がクルマ離れを起こしてしまってて、モタスポへの窓口が急激に狭くなってしまってるのである:

[日本語] FIA-GT選手権 2019 | ネイションズカップ | ワールドファイナル | 決勝
だからこういう機会でモタスポの魅力を知ってもらうって事は、非常に重要なのである。コレをキッカケにリアルモタスポの門を叩くも良し、昔あったGTアカデミーみたいにドライバー契約しても良しである。だからこそeスポーツの発展は重要だし必要なのである。

*プロフェッショナルって何ですか?
 何らかのジャンルに関する意見が欲しい時、ワタクシはまずその道のプロに相談する事にしてるのである。プロの意見が全て正しいとは限らないが、ソレでも確率論で言ってしまえば、断然プロに聞いた方が正解率は高いのである。ちゅーのもプロは何だかんだその道の正しいやり方を学んでいて、修行量もアマチュアとは天地の差があるからである。プロに相談してハズレだった場合ってのは、大概ちゃんとしてないプロに聞いたからそうなるのである。じゃあ”ちゃんとしたプロ”とはどういう人間か、ワタクシの私見ではあるが:

  • そのプロ活動で生活費の全てを賄える+貯金できるだけの十二分な収入を得ている
  • その十二分な収入を最低5年以上にわたり継続的に得られている
  • プロ活動するにあたって法律やルールやマナーを守っている

取り敢えずこの3つが満たされていれば、最低限ちゃんとしたプロだと言えるのである。ちゅーのも特定活動で雀の涙ほどでも収入があればプロ活動になっちゃうし、不味いラーメン屋だって最初はソコソコ客が入ってソコソコ稼げちゃうし、裏技を使って収入を誤魔化す事だってできちゃうからである(笑)だから「継続的に活動できてる」「十二分な収入がある」「法律やルールやマナーを守ってる」の3つが必要なのである。

 その3つがあって初めてちゃんとしたプロだと言えるし、その意見には耳を傾ける価値があるのである。ちゅーのもソレなりの技術があって初めてその活動で収入を得る事が出来るのだし、信頼されてるからこそ継続的にプロ活動ができるのである。もしもテメェの業績を大々的に自慢していても、ソレが稼ぎに結び付いていないのであれば、残念ながらソイツはちゃんとしたプロではないのである。何故ならソイツの技術や知識や経験がホントに価値があって求められているのであれば、人々はソレに対しカネを払う必要があるからである。ちゃんとした技術や知識や経験でカネを得られない社会は不健全だし、ワタクシが見たトコだと社会はソコまで不健全じゃないからである。

 そう、重要なのは「カネを払うのは常に他人」という事である。カネは全てではないが、でもカネは最も客観性の高い価値の示し方なのである。ちゅーのもカネは全ての人に対し同じ価値を持っている為、物事の評価のパロメーターとして最適なのである。だから十二分に継続的にカネが稼げてるって事は、完全とは言わないけど信頼の証になるのである:

ビジネスとはお金と価値と信頼の交換?商売の本質を知ろう【ビジネス】
だから稼げないヤツがどんなに「自分のやり方には価値があるッ!」と騒いだトコで、その価値を他人が認めてなければ何の意味も無いのである。でもって他人がその価値を認めたか認めてないかを推し量る客観的な指標は何処にあるのかと問われたら、答えは「完全な指標じゃないけど、カネ稼げてるか否か」である。稼げてないのならソレはアマ活動であり、ぶっちゃけ自己満足である。

*プロ当事者ならば稼げるべし
 プロと言えばプロ当事者であるが(笑)ワタクシが以前から「プロ当事者なんて目指すモンじゃない。ちゃんとしたプロ本業を持った上で、副業的に当事者活動をするのがベター」と言い続けてきた理由が正にコレである。言っちゃ悪いが、当事者活動で継続的に十二分に稼いでる人を、ワタクシは今まで出会った事が無いのである。そういう活動してる人の多くがちゃんとしたプロ本業を持ってなくて、人生一発逆転サヨナラホームランを打つ為に当事者活動に賭けてるって感じだったのである。他の当事者がそういう流れに迎合して、挙って一発逆転サヨナラホームランを狙いだすってのは、社会的にも望ましくないとワタクシは考えるのである。

 だから先ずは一般的な職種においてちゃんとしたプロになる事を目指して、空いた時間に副業的に当事者活動をした方が良いと提案してるのである。当事者活動が運良く継続的に十二分に稼げるようになる確率なんて非常に低いのである。でも一般的な職種であれば、今の時代ならソレを支援してくれる行政や民間の就労サポートサービスが今は各種あるので、生活できるようになる可能性は断然高いのである:

就労支援って?(30秒)|LITALICOワークス
念の為に言っておくが、別にワタクシは「夢を追いかけるな」とは言っていないのである。ただ単に「夢を追いかけたいのであれば、現実的かつ確実なステップを踏んでいくべき」と言ってるだけである。まぁそういう意味ではワタクシもまだ夢の途中なので、デカい事はコレ以上言わないでおくに限る今日この頃であった。

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