アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LE SECRET

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「男はきまって女の最初の恋人になりたがる。これは男の無粋な虚栄だ。女にはもっと繊細な本能がある。女の望み、それは男の最後の愛人となることだ」
By オスカー・ワイルド

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*サーキットはDQNの居場所に非ず
 ぶっちゃけた話、今時速いクルマに乗りたがるヤツは、大きく3通りに分かれるのである。1つ目はカネに余裕があってステータスシンボルを求める富裕層、2つ目は純粋にクルマやモタスポが大好きなエンスージアスト、3つ目はマンガだとかアニメだとかゲームだとかから入ってきたオタクである。この分類から考えれば【首都高はサーキットだと言ってたバカ】は3つ目に該当するであろう。でもってワタクシが見た所、今のニッポンで一番多いのもこの3つ目である。特に今の若い子でクルマ乗りたがるヤツって、高い確率でマンガやアニメやゲームでクルマを知って、ソレをキッカケにのめり込んでるって感じなのである( ̄~ ̄)痛車のベースにスポーツカーがやたら多いのも、ソレが理由かも知れないのである。


並木優弥 容疑者 ルーレット族の妖怪逮捕 「首都高はサーキット」

 クルマはVWのポロっぽいのであるが、まぁドイツ車は小さくても低速トルクがあって思いの外スピードが出るから、ソレでハマっちゃったのであろう。コイツがダサいのは言うまでもないと思うが、ソレ以上にダサいのが【某チューニング雑誌のコラム】である。今回のヤツを「アイツはエセだ、カッコだけだm9(^Д^)」ってバカにしてるけど、ワタクシに言わせれば今の時代、エセもガチも走り屋は等しくダサいのである┐(´д`)┌まぁこの雑誌の時代感が2002年からずっと止まったままなのは知ってたけど、2020年の今尚止まったままだとは思わなかったのである( ̄~ ̄)まぁHR/HMのB!誌と同じで、もうソレしか専門誌が無いから細々とやってけるんだろうなと思うのである。

*走り屋はヒーローに非ず
 ワタクシは以前から「クルマの技術は日進月歩で向上し続けてるけど、チューニングの技術は20世紀のまんま。このままじゃチューニング業界ヤバい」って言ってたけど、マジでその通りになりつつあるのである。例えばサスペンションを交換するだけで自動減衰調整機能がムダになるし、車高を落とすだけでオートレベリングライトの光軸がズレるし、ブレーキパッドを変えるだけでも自動ブレーキ機能に不具合が起きうるのである。でもってこういう各種電子制御デバイスは今後増えていく事はあれど、減る事は決してないのである。そう、クルマの進化が進めば進むほど、チューニングできる部位ってのは減ってゆくのである。だからチューニングするって事は21世紀のクルマを20世紀に戻すって事で、ある意味デチューンなのである。


V OPT 192 ⑤ チューンドR35猛レース HKSプレミアムデー ②

 ショップでやってるR35のチューンってのはその殆どがその「21世紀を20世紀に戻す」チューンなのである。殆どの場合メリットはあってもデメリットがソレを上回っており、ぶっちゃけ自己満足以外のメリットが殆ど無いのである。80~90年代にクルマに目覚めた人はソレがデフォだったから大した問題にはならないだろうけど、その時代を生きてなかったらどうなるんだって話である。スマホに慣れ切った若い子に「今日から電話はコレ( ̄▽ ̄)」ってダイヤル式黒電話オンリーにしたら、間違いなくストレスでハゲ散らかすであろう(笑)あともう一つ、あの時代にあって今の時代に無いモンがあるのである。ソレは「仲間内からのヒーロー扱い」である。


首都高レース1993年 *元旦の宵* Tokyo Shutoko C1 Loop 首都高バトル

 昔は峠だとか首都高とかで速いヤツは仲間からチヤホヤされてて、だからヒーロー願望のあるヤツが挙ってクルマを速くしてバトルに挑んで、ソコから土屋圭市だとか谷口信輝だとか織戸学だとかが全国区のスターまでのし上がったのである。で、今のストリートにソレがあるのかって話である。速くったって誰も持て囃してくれないし、プロドライバーになりたくてもカート出身のガチ層には手も足も出ない。ワタクシの世代とその一つ下の世代が恐らくソレを知ってる最後の世代であり、その世代が現役で乗ってられる内はチューニング業界も幾ばくか生き残れるだろうけど、その世代が速いクルマを卒業しだしたら終焉へのカウントダウン開始である。

*チューニング業界がこの先生きのこるには
 だから今まで通りのチューニングシーンでいようと思ったら、電子制御システムだとかモーターだとかバッテリーだとかを弄れるようになる必要があるのであるが、ソレは自動車整備学校を出ただけの人間には余りにも敷居が高過ぎるし、かと言ってソレを学ぶためには物凄い手間暇がかかるのである(^_^;)じゃあチューニングショップや業界がこの先生きのこるにはどうすれば良いか、ワタクシなりに考えてみたのである:

  1. モタスポやサーキット走行に関するチューニングをメインに据える
  2. 外装のラッピングだとか内装のカスタマイズだとか、走りの性能以外のカスタマイズを売りにする
  3. 旧車専門と割り切って、従来のチューニングに加えレストアや廃盤パーツのワンオフ作成なども受け持つ
  4. 思い切ってeスポーツに力を入れる

ワタクシが提案するのはこの4つである。ワタクシが今贔屓にしてるのが(1)のタイプのショップである。あと2002年ももう18年前→ガチ旧車になるのも時間の問題なので、従来のショップはレストアを出来るようにした方が絶対良いし、長く乗るために敢えてノーマルのまま&内外装で個性を出そうとするオーナーも増える筈だからである。

 あとワタクシが個人的に増えてほしいのが(4)である(笑)織戸学が自分の店でシミュレーターやってるぽいけど、ソレの規模を更に広げようって話である。特に昨今、新コロの影響でリアルレースが開催できなくなり、その結果バーチャルレースが一気に知られるようになったから、需要は更に増えるとワタクシは思ってるのである。更に言えばPS5が発売されたら【グランツーリスモの新作も出る】ので、eモタスポは更に人気出ると思われるのである:

Gran Turismo 7 Announcement Trailer
現に【ステアリングコントローラー用のカスタムパーツ】作ってるパーツメーカーまである程だから、決して荒唐無稽な話ではないと思うのである。ワタクシは前々から言ってるけど、格差が広がって若者のクルマ離れ(つーか、カネの若者離れ)が益々進んでる中、eモタスポは若者と実車及びモタスポを繋ぐ大きな架け橋となりうるからである。新コロが社会を変えたかどうかはまだ分からんが、モタスポ界は確実に変えたと思う今日この頃であった。

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