アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WITCHKRIEG

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「いつなんどき破壊されるかもしれない危険にさらされた平和など、平和と呼ばれるに値しない。そんな不安定な平和より戦争のほうが、民衆の安寧にとって害の少ないことがしばしばだ」
By オットー・フォン・ビスマルク

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*戦後3/4世紀
 今年もまたやってきた終戦記念日の日である。コレは毎年言ってる事であるが、今年もその意識は変わらんのでまた言う次第である。あの戦争は何が悪かったのかと問われたら「戦争をした事が悪かった」のではなく「戦争に負けた事が悪かった」のである。そう、大ニッポン帝国の何が愚かだったって、勝ち目の無い戦争をおっ始めてしまった事がである。ワタクシが言うまでもないと思うが、戦争での勝利はその背後にある様々な残虐行為をも正当化してしまうのである。原爆投下然り、シベリア抑留然り、正に「勝てば官軍、負ければ賊軍」であり、戦争に勝たなければ全ての咎を問われる事になってしまうのである。


終戦から75年 全国戦没者追悼式 首相「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」

 だから戦争を反省するとしたら「もう二度と戦争を起こさない事」ではなく「もう二度と負け戦はしない事」なのである。ワタクシが言うまでもないと思うが、戦争はこちらから仕掛けなくても、相手から仕掛けてくる事なんてザラなのである。だから十分に防衛力を上げて、集団的自衛権をシッカリ認めて、万が一の状況に備える。ソレが平和を守るという事であり、前の戦争で亡くなった人達に報いるという事なのである。何も準備してないヤツが口八丁手八丁で何かを得れるほど、世の中甘くないのである。ホントに素晴らしいモンを得たいのであれば、ソレだけの準備や犠牲が必要なのである。

*プライベートサーキットって何ですか?
 さて、サヨクいヤツ等に色々突っ込まれる前に話題を変えようジャマイカ(笑)ニッポンじゃまだ馴染みが無いが、欧米にはプライベートサーキットなるシロモノが存在するのである。FSWだとかシルバーストーンだとかニュル南だとかスパみたいに、一般客を呼び込んで大々的にレースをやるためのサーキットじゃなく、クルマ好きのセレブな会員がスポーツ走行を楽しむための社交場みたいなトコである。よーするにゴルフコースのクルマ版である:

The Thermal Club - Private Pavement

ASCARI TRACK DAY AND TOUR - BEST RACE RESORT ON EARTH
動画の中にフルチューンしたFD3SだとかBNR34だとかそういうのが無かったように、プライベートサーキットとはそういうトコなのである(笑)スーパーカーを所有する裕福な会員が、スーパーカーのパフォーマンスを堪能する&同じスーパーカーオーナー同士の交流を深めるための場所なのである。

 そんなプライベートサーキットが、このニッポンにおいて【千葉の南房総においてアジアで初めて建設される】んだそうである。アジアにそんなモン作るんだったら中国ではと思ったのであるが、やっぱクルマ文化の歴史の長さや深さにおいては、アジアにおいてはやはりニッポンが一頭抜けてるからだろうと思うのである。今ニッポンじゃ社会の二極化が進んでいて、ビンボー人が増えると同時に富裕層も増えていて、スーパーカーの売り上げが右肩上がりだそうである。そういう顧客のニーズを掴もうという事なのであろう:

THE MAGARIGAWA CLUB
ワタクシも実は興味津々だったのであるが、この事に詳しい某ロンマニアの方から「会員権が2500諭吉、しかも一括払いだよ」と聞かされたので、刹那で「んじゃ今まで通りFSWのスポーツ走行で良いっす( ̄▽ ̄;)」と答えた次第である(笑)まぁ予想通りだったけど、こういうトコはラジコンやミニ四駆を買う感覚でスーパーカー買っちゃう人向けの場所であり、ワタクシの様なオタクなアスペ野郎はお呼びじゃないのである(爆)

 ただワタクシの個人的な感想としては、こういう文化がニッポンで芽生えること自体は大いに歓迎する次第である。ちゅーのはやっぱ何だかんだ言っても、クルマは走らせてナンボだからである。スポーツカーってのは走行性能をフルに楽しんでこそ真骨頂であり、ソレはスーパーカーも変わらないのである。スーパーカーを街乗りしかしないってのは、ワタクシに言わせればポッキーを一本だけ食って残りを捨てるようなモンである(笑)

【富士】スーパーカーイベント 全開通過 サウンド/LOUD Supercars flyby sound in Japan. Aventador, Huracan, 488Pista, more❗️
だから「クルマは走らせて楽しむモノ」「サーキットで全開で飛ばすのは楽しい」って文化が定着する事は、クルマ文化を広めるという意味でも、公道での安全を高めるという意味でも、モタスポを一層ニッポンに定着させるという意味でも、全ての人にとってウィンウィンな結果になると思われるからである。

*クルマは走らせてナンボ
 そう、ニッポンにはモタスポやクルマ文化が未だ正しく定着してない、ソコが問題なのである。この前のポルシェ911GT2RSで湾岸を珍走してたヤツもそうだけど、パフォーマンスカーはクローズドコースで走らせるモンであるという認識が余りにも根付いていないのである。何せ「一般車でもサーキットを走らせて楽しめる」って事すら知らない人の方が未だ断然多いのだから、リスクを避ける方法だとか、非常時における車体の立て直しだとか、そういうのは更に絶望的な話なのである(´ヘ`;)だから機械任せの安全策ばかりが検討されるようになってしまい、ソレが走る楽しさを益々スポイルしてしまうようになってるのである。


BestMOTORing 中谷明彦の生き残り緊急回避術「死なない運転テクニック

 そう、サーキット走行文化がなぜ必要になるかって、ソレが公道での安全に繋がるからである。こう言うとまた怒られそうであるが、上記の911GT2RSのヤツもサーキットで腕を磨いたヤツであれば、珍走はしても犠牲者を出す確率は大幅に減ったと思うのである。かくいうワタクシもサーキット走ってるのは界隈最速の男になりたいとかレースに勝ちたいとかじゃなく、単純に「運転が上手くなりたいから」であり、その考え方は今に至るまで変わってない次第である。サーキットでタイムを縮められるようになればなるほど、公道でも余裕をもって安全に走れるようになる。スポーツで得たモンはスポーツ以外でも大いに役立つ、改めてそう思う今日この頃であった。

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