アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

JUMALTEN AIKA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「君が長生きするかどうかは、運命にかかっている。だが、充実して生きるかどうかは、君の魂にかかっている」
By ルキウス・アンナエウス・セネカ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*40代になって分かる事
 サブタイに対するワタクシの答えは「死というシロモノが頭の片隅に浮かぶようになる」である。実際40代になると身体の成長は完全に終わって老化が始まり、体力は落ち易く回復し難くなり、病気に罹り易く治り難くなるのである。すると当然、死というシロモノを意識せざるを得なくなるのである。実際ワタクシの大坊時代の同級生や先輩後輩達の中にも亡くなられた人が何人か居るし、生きてても身体に色々不具合がある人も何人か居るのである。だから同世代の人と会う時も、知らず知らずの間に「もしかしたら、コレがコイツに会う最後の機会かも知れない」って思ったりもするのである。千利休が「一期一会」と言ってた意味が、この年になるとやっと分かってくるのである。

 まぁスタローンの年が年だけに続編は未だ作られていないけど、エクスペンダブルズはその心理を見事に突いて大ヒットした映画だと思うのである。出てくるヤツはスタローン含め、どいつもこいつも旬を過ぎて相当経つヤツばっかなのであるが、寧ろソレが良いのである(笑)そうやって映画で姿を見せてくれるだけで、全盛期をリアルタイムで観てたオッサン&オバサン共は安心するのである:

『エクスペンダブルズ』予告編

『エクスペンダブルズ2』予告編
ロクに演技できなくても、出演時間が短かったとしても、ガキの頃のスターの元気な姿を見られれば、かつてのファンとしてはソレで十分なのである。言い換えれば、映画を通した同窓会なのである(爆)彼らがまだ生きてて頑張ってる事を知れば、自ずと自分もやる気になってくるってモンである。

*スターと死の匂い
 そう、40代になるとガキの頃のスターの訃報に触れる機会が激増するってのも、死を意識する理由なのである。新コロ第一波の時の志村けんの訃報が悲しかったのはガキの頃に散々笑わせてもらったってのもあるけど、やっぱ「あともう暫くしたら自分もそうなる」って意識させられたのがデカいのである(´・ω・`)多分今回の【エディ・ヴァン・ヘイレンが65歳で逝去】でも、多くのリアルタイムで応援してたファンや当時のギターキッズ達も同じ事を考えた事であろう。特にロックの世界ってのは酒やらヤクやら何やらで健康的にアレなヤツが少なくない→フツーの人よりも平均寿命が短いから、来る時は一気にドカンと来るモンなのである。


伝説ギタリスト エディ・ヴァン・ヘイレンさん死去(2020年10月7日)

 そう考えると、何故クイーンとかローリング・ストーンズとかの超ベテランバンドのライブが何時だって満員御礼なのか、何となく分かるってモンである。何ちゅーか「コレが〇×のライブを見れる最後の機会かも知れない(;´Д`)」って緊張感が「ならばライブを観に行かなきゃッ(`・ω・´)」って気持ちにさせるんじゃないかと思うのである(笑)でもよく考えてみたら、カリスマ的な人気を誇ったミュージシャンってのは、多かれ少なかれ「死の匂い」ってヤツがするのである。ステージでの振る舞い、歌詞の内容、演奏に込める感情、アルバムのジャケットアート等々、何処か「コイツ長生きできないんじゃね( ̄Д ̄;) 」みたいな雰囲気があるのである。


カート・コバーンの悲惨な人生

洋楽 和訳 Linkin Park feat. Kiiara - Heavy

 ファンは意識的無意識的にも「コレはヤベェ、明日にでも死んじまうんじゃねぇかコイツ( ̄Д ̄;)」って気持ちになって、ソコから「コレが最後のライブかも知れないから、今回は目一杯ハジけるぞぉォォォヽ(`д´)ノ」って熱狂を生み出し、熱狂が更に熱狂の連鎖反応を生み出してるんじゃないかと思うのである(笑)こう言っちゃアレだが、人間ってナマモノは無いモン強請りが大好きなのである。ある時は大して欲しがらんくせに、無くなった途端に変な値段を付けてまでも欲しがるのである。何だかなぁと思うけど、ソレに価値があるのならソコに投資するのが経済の基本ってモンであり、故にワタクシは経済の道を歩まなくて良かったと思うのである(爆)

*死を後悔しないには
 上記サブタイのワタクシの答えは「やりたい事を真っ先にやっちゃう」である。例えばマジで欲しいクルマがあるのなら「子供が独立して退職金を貰ってから」とか悠長な事は言わずに、買える時に多少ムリしてでも(勿論、違法行為はNG)買う、コレがワタクシのジャスティスである(笑)そう思ったのも、社会人になって医療現場に関わるようになってからである。医者という仕事をしてると思い知らされるのが「人はいとも簡単に死ぬ」という事である。昨日まで調子良く回復してた入院患者さんが今日になって容体が急に悪くなって、手を尽くしたけどどうにもならなかった。そういう経験は一度や二度じゃないのである。

 そういう経験があるからこそ「マジでやりたい事は出来る時にやらなければ」という考えに至ったのである。確かに退職金貰えれば何をやるにしても余裕で出来るけど、65歳になるまで生きてれる保証は無いし、生きてても五体満足である保証もないのである。だから最初のR35買った時ワタクシは33歳だったけど、若過ぎたとは思わなかったのである。何故ならその時一番乗りたかったクルマがソレで、頑張れば何とかなったからである:

GT R開発密着365日 Nissan GT-R development story
例えば「もうちょっと年取ってからでも良いや」って考えて妥協して、その間身体に変調をきたして車運転できなくなった時に「あの時R35買っとけばよかった(´;ω;`)」って思わないでいられるかって話である。でも多少ムリしてでもやった後なら「確かにもうクルマを運転できないけど、その時自分が乗りうる最高のクルマに乗れたんだから、後悔はない( ー`дー´)キリッ」って言えるのである。人間同様クルマも一期一会なんだから、クルマ選びに妥協してはいけない。改めてそう思う今日この頃であった。

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