アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BAPTIZED IN FILTH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「友情、信頼、私はそれを”徒党”の中に見たことが無い」
By 太宰治

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*一体感は最高のエンターテインメント
 ワタクシの恩師の一人に学生運動にハマってた人が居たのである。その人にふと「学生運動ってどんな感じだったんですか?」って聞いたトコ、意外にも「最高に楽しかった」って答えが返ってきたのである( ゚Д゚)曰く「部活と一緒で、同じ熱い志を持った仲間と一緒に、素晴らしいモンを追いかけるのは最高にワクワクする」との事であり「大学出た後も未だ運動を続けてるヤツ等は、多分あの頃の楽しさを忘れる事が出来ないんじゃないか」とも言ってたのである。まぁ実際、あの時代のニッポンは成長期にあったとはいえまだ幾分か貧しかった&ソ連もバリバリ現役だったから、反権力は一大エンターテインメントでもあったのであろう。


世紀の事件簿 東大安田講堂攻防戦

 恩師がそのままズルズルと運動にハマらなかったのも、ソコに気付いたからではないかと思うのである、ドイツの諺に「友達は良いモンだ。喜びは2倍になって、悲しさは半分になるから」ってのがあって、ビートたけしも「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言ってたが、正に学生運動の本質を現した言葉だと思うのである。一人では勇気が無くとも皆一緒なら怖くないし、相手から攻撃される事があっても皆で守り合える。自分の主義主張をシッカリ持ってて、ソレに対し全責任を負える強い人間ってのは、今も昔も一握りだけなのである。大概のヤツはテメェの矜持に自信も確信も無く、集団の中にしかアイデンティティーを見出せないのである。

大義よりも徒党
 以前とあるロンマニアの方が「今時の若い子は信奉する対象を見つけたら徹底的に帰依して同志と団結を強め、異論反論をぶつけるヤツに対し攻撃的になる」と聞かされていて、当時のワタクシは「心酔してないのに徹底的に帰依するの?ワケワカメ\('A`)/」って思ってたが、この【フィンランド首相の胸元が云々】で首相を叩くフェミ連中が少なくなかったのを見て、漸くその意味が分かったのである。連中は「大義や哲学を理解し感銘した者同士で徒党を組んでいる」のではなく「まず徒党を先に組んで、大義や哲学は後回しか後付けしてる」のである。だから言ってる事に一貫性が無いし、ダブルスタンダードも多いし、議論もしない上にやたら感情的なのである。


Finland's PM get criticized for wearing a low-cut neckline blazer | Sanna Marin Trolled

 何故そうなるかって、今がネットとSNSの全盛期だからである。憤りだとか嫉妬だとかストレスだとかルサンチマンだとかコンプレックスだとかいうネガティブな環境を抱えたヤツ等が、何かのキッカケで特定の事柄に注目が集まった時、同じようなモンを抱えたヤツ等で共鳴共感して共存するのである。その事柄について深い知識を持つ必要なんてないし、知識がにわかで間違ってたって問題無いのである。何故なら連中にとって一番重要なのが「徒党を組む事」だからであり、そして「共鳴共感の輪」が世界の全てであり、テメェ等の主張以外は全部間違いで、テメェ等の「輪」を乱すヤツは許さないって話である。徒党を組む事が手段ではなく目的って考えれば、今までの意味不明さにも納得が行くってモンである。


日本学術会議 任命拒否と「学問の自由」 【報道特集】

 最近話題のニッポン学術会議云々も正にソレである。こうやって野党やサヨクがあの手この手で問題提議をするのは、そういうヤツ等が共感共鳴して盛り上がる事を期待してるからである。だから煽るだけ煽って、対案は一切示さないのである。対案示して矛盾点を突かれて弱気になったら、ソレだけで結束が弱まってしまうからである。兎に角「正義は我にありッ!皆ついてこいッ!」って姿勢を崩しちゃいけないのである。ソレが上手く行ったのがパリ暴動でありBLMであり、あとニッポンで言うと鬼滅の刃である(笑)言っちゃ悪いが、アレも「自分が純粋に面白いと思ったからハマった」よりも「隣のヤツがハマってるから俺もハマった」ってファンの方が多いと思うのである。

大義あっての徒党
 言うまでもないと思うが、大義と哲学を理解した上で心酔した人間同士が徒党を組むのは大いにアリだし、寧ろ推奨すべき事である。ダメなのは「まずは徒党を組んでナンボ」の考え方である。上記にもあるように、そういう考え方で徒党組んだヤツ等の一貫性の無さや矛盾の多さは批判の対象となり、結果的にマトモな人を遠さげる事になってしまうからである。マトモな人が離れていって、残ったマトモじゃないヤツ等がより強い共鳴共感を得る為に&残ったヤツ等の結束を固めるためにより過激な言動に出て、その事で更にマトモな人が抜けていって、後はその悪循環である。社会運動だとかオタク趣味の集まりだとか、そういうヤツ等が年々過激化してるのは、要はそういう事である。


人種差別への抗議デモ、勢いをどう持続する 米ワシントン

【漫画】オタクが嫌われる理由5選【マンガ動画】

 あともう一つ何が問題って、同じやり方でやり返される事である。BLMとかがソレだけど、こういうヤツ等は「我々は可哀想な弱い人達なんだから、我々の行動は許されて然るべきだ。やられる側は強者なんだから、甘んじて攻撃されなければいけない。反撃したら世界が黙っていない」と思ってるが、そんな事は無いのである。民主主義国家では皆が平等であり、世界は黙ってはいないかも知れないけど実際に行動なんかしないのである。良い事をすれば良い事が返ってきて、悪い事をすれば悪い事が返ってくる。子供向けの教訓だけど、大人でも全く同じ事だって事が忘れられがちな今日この頃であった。

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