アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TILL DEATH, LA FAMILIA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「芸術でも音楽でも、映像、ファッション……。ものを創り出すことに自分を賭けている人間は大勢いる。何のために?いいんだよ。ためではない。ぶつけたいから、ぶつけるんだ」
By 岡本太郎

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*理想の年の取り方
 20歳ぐらいまではフツーに成長して、身体能力のピークとされてる20歳の状態を維持したまま年だけを取って、150歳を過ぎた辺りから一気にポックリと逝く。コレがワタクシの考える「最高に理想的な人生の送り方」である(笑)つーのも年取ってくると、特に40歳を過ぎた辺りから、誕生日が来るのが憂鬱に感じるようになるのである(´ヘ`;)ちゅーのも40歳になったら人間の成長は完全に終わってしまい、後は徐々に衰えていく一方だからである。つまり40歳以降は誕生日を迎える度に、昨年と比べ身体能力が落ちてるのを自覚して「あぁ人生も下り坂に差し掛かったんだな('A`)」って思わされる事に他ならないからである(笑)


【老いなき世界①】老化は治療できる病!いつまでも若く生きられる(LIFE SPAN)

【老いなき世界②】老化を治して若返る行動と薬とは?(LIFE SPAN)

 だからもしドラゴンボール7個持ってて神龍を呼び出したなら、ワタクシは間違いなく「20歳時の身体に戻した上で不老不死にしてくれ」って願う事であろう。たとえどんなに長生きできたとしても、身体が老化し続けるなら存分に楽しめないからである。良くフィクション作品なんかで「長く生き過ぎて退屈で死にたい」ってネタがあるけど、ワタクシに限ってはそうならないだろうと思うのである。ちゅーのもワタクシは新しいモン好きな上に凝り性なので、毎年の様に新しいコンテンツさえ出てきてくれれば何百年でも何千年でも退屈はしないだろうからである(笑)更に言えば古いネタも追求すれば、ソレこそ時間が幾らあっても足らないであろう。

*クルマはファッション
 そんなワタクシが今後生涯をかけて極めたい趣味と言えば、やっぱクルマであろう。クルマの何が楽しいって、ソレが様々なジャンルの複合だからである。クルマは日常を快適に過ごすための「道具」であり、楽しむための「オモチャ」であり、スポーツの為の「ツール」であり、更には自分を演出するための「ファッション」でもあるのである。様々な要素が絡み合ってるからクルマは複雑なのであり、絶対的な答えが無いのであり、故に興味が何処までも尽きないのである。巷で「ニッポン車は底が浅い」と言われる所以は、つまりそういう事じゃないかと思うのである。道具として考えれば抜群に優れてるが、クルマは単なる道具じゃないからである。


Honda 記者会見

 ホンダのF1撤退がココまで叩かれる理由も、正にソレなのである。もうニッポン車が「安くて高性能なコスパの良い道具」であれば十分な時代は終わって、コレからは様々な要素を盛り込んでいかなければこの先生きのこれない時代において、その為の手段を捨ててしまったからである。最大のライバルであるトヨタはソコんトコ実に上手くやってて、優れた道具以外の要素を上手に取り込んでいってるにも関わらず、である。カシオやセイコーがどんなに売り上げを伸ばしてもヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲになれないのと同様、ホンダが目標であるカーボンニュートラルを達成できたとしても、F1撤退により失われたブランド力は戻って来ないのである。


The best of Paris Fashion Week spring/summer 2020

 よーするに、F1はじめレースってのは走る実験室であるのと同時に、クルマのファッションショーでもあるのである。ソコで得られる利益や技術が少なかったとしても、ソレ以外の要素があるから参戦し続けてるのである。まぁF1に関してはもうクルマにカネを惜しまない層が好んで買うような高級ブランドしか恩恵を得れてないが、ソレでもブランド力を上げていこうと思ったら、こういうのは欠かせないのである。ぶっちゃけ今のままだとホンダは単なる「コスパと走りがソコソコ良いクルマを作るトコ」で終わりであり、ソレはトヨタや他の欧州ブランド、そしてアジアンカーでも代替できるモンなのである。

*ブランドは求められる限り続く
 ブランドは何故重要か。バッジ代で商品を高く売れる、グッズやロゴ等のライセンスで儲けられるってのもあるけど、一番はやっぱ「潰れない事」であろう。たとえ経営危機に陥ったとしても再生事業に乗り出したい資本家が大勢居るから、ソイツ等に売却すればブランドは継続するのである。実際フェラーリランボルギーニはじめ数多くのブランドが売却と再建を繰り返しながら今に至ってるのである。例えば有楽製菓が潰れたとしても誰も再建したいと思わんだろうし、顧客も「ブラックサンダー好きだったけなぁ( ´△`)ま、キットカットに切り替えよう」ってなってお終いである(笑)ブランドが重要な理由がソレである。


Honda 挑戦の歴史: 第1期F1・F2活動

 ワタクシが何故ココまでF1撤退を惜しむかって、ホンダにはブランドになれるだけのモンがあったからである。実際90年代のホンダ車なんてのは、スポーツカーじゃなくてもロマンとワクワクの塊だったからである。道具としても優れていて、かつオモチャ的な楽しさとツール的な優秀さも兼ね備えていて、後はF1で活躍を重ねていけばブランド力が自然とついてきた可能性が高かったのである。でもホンダはアルマーニプラダになるよりも、ユニクロしまむらになる事を選んでしまったのである┐(´д`)┌ブランド力を上げていくには途方もない時間とカネがかかるけど、落とすのは無料で簡単にできる。改めてそう思う今日この頃であった。

f:id:LiongHMD:20201111235321j:plain