アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

EXECUTION GUARANTEED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「芸術はなぐさみの遊びではない。それは闘いであり、ものを噛み潰す歯車の機械だ」
By ジャン・フランソワ・ミレー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*復活しなくておk
 生産終了したスポーツカーの「○×が202X年に復活する」ネタ、もういい加減飽きたのである( ´△`)今までその手の雑誌はずっとフォローしてきたけど、その殆どがハズレなのである。今回も【S2000が2024年に復活】なんてニュースが流れてきたけど、ワタクシは全く信じてないし、百歩譲ってマジだったとしても期待はできない次第である。何故かって、今のホンダにゃFR市販車を作るノウハウなんか無いから、ロクなモンが出来ない可能性が高いからである。BMWやベンツのFRが何故素晴らしいかって、何十年も作り続けて熟成に熟成を現在進行形で重ねているからである。でもホンダはFR作りのノウハウを10年以上も前に捨てているからである。


best motoring 1999 07 HONDA FRスポーツを徹底検証! S2000に太鼓判!

 でもってホンダはその手の失敗をS660と現行NSXでやらかしているので、その状態で次期S2000を信用しろってのがムリな話である┐('~`;)┌仮に登場したとしても、期待できるようになるのはフルモデルチェンジした後になるであろう。ぶっちゃけた話、今のホンダにファンが期待してるのは、フィットTypeRかN-One TypeRじゃないかとワタクシは思うのである(笑)軽くて軽量でパワフルで、峠やミニサーキットならば大型ハイパワー車と良い勝負ができる、初代シビックTypeRや初代インテグラTypeRを髣髴させるマシンである。ぶっちゃけホンダは今も昔も、デカくてハイパワーなクルマが似合ってないのである。

*機械式自動車の時代
 まぁでも、こういう内燃機関車(以後ICE)で目一杯遊べるのも、もうあと10年ちょいである。もう世界的に2030以降はICEの新車販売が禁止される見込みだし、安全基準や環境基準は益々厳しくなって各種安全デバイスは最早義務だし、もう何をどうやっても高回転までブン回すNA車はオワコン化を避けられないのである:

脱ガソリン車へ 日本車の切実な“裏事情”記者解説(2020年12月3日)
だから前々から言ってるけど、もうヒール&トゥなんて練習する意味は無いのである(笑)今後ずっとMTを愛し続け、中古車だけを乗り継いでいくのなら話は別であるが、ワタクシ中古車は嫌いなのである(爆)もうHVやEVを受け入れる準備は出来てるし、寧ろ楽しみでもあるのである。

 多分昔ながらのクルマに親しんだ人の多くは、この急激な電動化を受け入れられない事であろう。クォーツ腕時計が登場した時、機械式腕時計が駆逐されるのを拒んだ人が少なくなかったのと同じである。だから今後ICEがどうなるかと問われたら、ワタクシは「腕時計と同じようになる」と答える次第である。そう、機械式自動車の誕生である(笑)

  • 動力は内燃機関のみで、エンジン燃焼に電子制御の類は一切用いられない
  • 電気はスパークプラグ点火やライト類や方向指示器の点灯といった、走行に必要な最低限のみに使われる
  • その他の制御系統は全て油圧や人力などで行われ、コンピューターを用いたデバイスは一切存在しない
  • 当然走らせられる場所は限られてるため、基本クローズドコース専用
  • 値段も当然超張るから、基本的に富裕層向け

とまぁ、こんな感じである。クルマ属性のあるロンマニアの方ならば分かると思うが、ミッションは3ペダルMTのみであり、ABSもTCSもVDCも存在しないのである。腕時計同様、一気に先祖返りするのである。

 そう、ICEはやがて馬と同じようになるのである。公道で走ってる姿は一切見られず、一般の人が乗って操る機会は殆ど全く無く、限られた場所で限られた人のみが運転し、富裕層や上級国民のステータスシンボルとして存在するのである。そのうちモタスポも、機械式自動車をメインに行われるようになるんじゃないかと思うのである:

驚異の加速力!あのセナが乗ったF1マシン 1986オーストラリアGP ロータス・ルノーJ ダンフリーズ オンボード
もう今時のレースカーって市販車との乖離がデカくなり過ぎてるんだけど、この際だから完全に分離しちゃえばいいと思うのである。もう市販車とレースカーは完全に別の乗り物で、其々運転の仕方もノウハウも全然違うって感じにである。電動だけじゃなく自動運転も実用化されれば、もう完全にモタスポは市販車と切り離される事であろう。

*モタスポがこの先生きのこるには
 無論、機械式自動車云々は冗談であるが、でも市販車とモタスポの繋がりが年々細くなってるってのは事実である。何ちゅーかココ数年、世界中でモタスポのオワコン化が一気に進んできた希ガスのである(´ヘ`;)F1も昔と比べるとかなり衰退したし、DTMは実質的に消滅に近いし、WTCCも何時の間にか無くなっちゃったし、ソレに加え新コロで観客入れられないときたモンである(-_-;)モタスポそのものが無くなる事は無いにしても、規模は相当小さくなってしまうんじゃないかとワタクシは思うのである:

DTM und ihre Zukunft
原因は色々あるけど、やっぱ若者のクルマ離れ(もっと正確に言うと”カネの若者離れ”だが^_^;)が一番デカいと思うのである。ヨーロッパ在住のロンマニアの方曰く「モタスポ本場のヨーロッパの方がニッポン以上に若者のクルマ離れが酷い。ニッポンはまだマシ」なんだそうである。

 曰く「二極化が進み過ぎて若い子がクルマ買えなくなって、クルマ買えないが故に走りの楽しさに目覚める子も居なくなった」んだそうである。やっぱモタスポの面白さやプロドライバーの凄さってのは、自分で実際にスポーツ走行してみないと分からんのである。この状況を打破するにはどうすればいいかって、ワタクシはやっぱ「eスポーツを推奨する」と答える次第である:

[日本語] FIA-GT選手権 2020 | ネイションズカップ | リージョナルファイナル | アジア/オセアニア地域
確かに実車との乖離はまだ色々と大きいのは間違いないが、ソレでも全くやらないよりかは断然マシだからである。厳しい状況になると一発逆転を狙ってしまいがちになるのであるが、厳しい状況だからこそ粘り強くコツコツやってくしかないのである。いずれにせよ新コロが終わらなければモタスポも始まらないのは間違いないと思う今日この頃であった。

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