ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「ヒットを生み出す秘訣は”異種格闘技”にある。異種格闘技とは、”異なるものを取り入れて自分のものにアレンジしていく技”のこと」
By 富野由悠季
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*メガヒットの生み出し方
ドラゴンボールが終わった時、ワタクシは「もうコレ以上ヒットするジャンプ作品は生まれないだろうなぁ~( ̄▽ ̄)」と思ってたのである。が、その予想はワンピースの登場でいとも簡単に覆され、そして今は鬼滅の刃である( ̄▽ ̄;)こういうメガヒット作品を追っていくと、とある共通点をワタクシは見出すのである。まず1つ目は「王道的なテーマである事」である。王道的作品の何が凄いって、分母がデカい事がである。オタ非オタ、老若男女全てにアピールできるからこそ、ヒットするとデカいのである。少年ジャンプの「努力・友情・勝利」の何が秀逸かって、その3つは世界中どんな文化でもどんな宗教でも肯定的に受け取られているからである。
「鬼滅の刃」興行収入300億円超え 歴代1位に迫る(2020年12月14日)
でもって2つ目は「熱狂的なファンが多い事」である。人間ってのは「自分が何を好きか」よりも「隣のヤツが何を好きか」が気になるナマモノであり、SNS時代になって一層ソレに拍車がかかってるのである。今でこそココまでヒットしてる鬼滅であるが、連載当初はこんなに流行ってなかったのである。中盤ぐらいまでは「独特の画風やノリで熱狂的なファンがソレなりに居る少年ジャンプの中堅所のマンガ」だったのであるが、熱狂してネタにするヤツが結構多かったから、ソレが徐々に伝搬していったって感じである。そしてソレが1つ目で言ったように王道的な作品だと、伝搬速度が圧倒的に速くなるのである。
*ぶつからないイヤホン
まどマギやガルパンがあんだけオタに熱狂的に支持されたのにも関わらず、鬼滅の足元にも及ばないのは何故かって、まどマギもガルパンも人を選ぶからである。作品の画風やテーマを見ただけで、オタ文化に親和性の無い人は敬遠しちゃうモンなのである。たかが先入観、されど先入観である。先入観で食わず嫌いしちゃいけないという決まりが無い以上、先入観は否定できないのである。さて話は変わって、と:
MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.171 (モーターファン別冊)
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*最後はやっぱ運
話は戻って、最後の3つ目はサブタイにもあるように「運」である。まぁコレ言っちゃお終いなんだけど、作品に興味を持つキッカケが作品外の要素(主題歌、制作会社のネームバリューなど)だったりする事は実に良くあるのである。あとは「丁度時代がそういうモンを求めていたから」ってのもあるのである。モハメド・アリが何故ボクシングという枠を超えた人々の英雄になれたかって、時代が世界的な活躍をする黒人を必要としていたからである:
1974 10 30 キンシャサの奇跡 モハメド・アリ vs ジョージ・フォアマン
当時は黒人が公民権を得てまだ間もない頃で、差別に負けずにのし上がる黒人ヒーローを人々は欲していて、ソコにアリが現れたからこそ、アリは伝説になったのである。マイク・タイソンやフロイド・メイウェザーがあんなに強いのに何故伝説になれなかったって、つまりそういう事である。
あとはマイケル・ジャクソンが伝説になれたのも、コレまた運である。マイケル・ジャクソンの全盛期って、丁度MTVが登場した時と被っていたのである。でもってマイケルのパフォーマンスってのはライブで映えるのもそうだけど、実にMTV向けだったりするのである。当時流行り始めたMTVにMTV映えするマイケルのパフォーマンスが加わったんだから、そりゃウケまくるに決まってるのである:
Michael Jackson - Beat It (Official Video)
Michael Jackson - Smooth Criminal (Official Video)
若いロンマニアの方々にはコレの何が凄かったのか想像し難いであろうが、あの時代はネットもスマホも、当然ながら動画サイトもSNSもストリーミングも存在しなかった時代である。音楽はレコード等の物理的記憶媒体かライブで観るか、あとはこのMTVだけだったのである。単純に成功するだけなら実力とプロモーションがあれば何とかなるけど、伝説として名を残すには時代と運に後押しされなきゃならない。やっぱ人生って間々ならないなと思う今日この頃であった。