アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SOUNDCHASER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「昔の日本人は時代に逆らっても、大切なものを守ろうとする美学をもっていた。扱う商品への愛着と自信。これがあるから、世の中がひっくり返っても軸がぶれず、時代の変化にも動じなかった」
By 荒俣宏

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*軸って何ですか?
 どんな分野でもそうであるが、ロングセラーになるモンにはある一つの大きな共通点があるのである。ソレはズバリ「軸がブレない」である。ソレが例え時代遅れであろうとも、ソレが理に適っていないとしても「でもソレがあるからこそ○×なんだッ!」って胸を張って言える事がソレである。クルマで言うとポルシェ911が正にソレであり、時代が変わっても頑なに水平対向エンジン&RRレイアウトを固辞してるがこそ、あんだけのブランドになれたのである:

【5分でわかる名車】ポルシェ 911~ 半世紀に渡る歴史が色濃く残るスポーツカーのアイコン~
無論、ただ単に固辞し続けてるだけでなく、ソレを守った上でその他諸々を進化させまくってるからこその歴史なのである。サイズが年々デカくなって、RWDからAWDになったりしたけど、軸である「水平対向エンジンを後輪後部に搭載した2ドアクーペ」である限り、911は何処まで行っても911であり続けられるのである。

 同じ事がGT-Rにも言えるのである。GT-Rの軸は諸説色々あるだろうけど、ワタクシは「(その当時の)とびっきりの最強エンジンを搭載した日産車」と考えてる次第である。初代(ハコスカ&ケンメリ)も二代目(R32、R33、R34)も三代目(R35)も駆動系式やミッションの違いはあれど、その軸に変わりはないからである。だからどの時代も「力こそパワー」な走り好きがGT-Rに飛びつくのである:

Nissan GT-R Heritage
S20もRB26DETTVR38DETTも、デビューした時は国産車ダントツの超ハイパワーエンジンだったのである。だからこそニッポン中のクルマ好きが憧れたし、決して安くは無かったけどムリして買うヤツが後を絶たず、かく言うワタクシもその1人なのである(笑)四代目がどうなるかは分からないが、ダントツの超ハイパワーエンジンさえ搭載してれば、ファンはついてくるだろうとワタクシは考えるのである。

*変わっても変わらないモン
 上記の「軸」こそが、この【『サクラ革命』爆死&大炎上の“納得の理由”】に対するワタクシの回答である。何せサクラ大戦1~Vまで続いてた「軸」が今の新サクラで結構ズレてしまったんだから、そりゃ新サクラがコケたのも納得の理由である。その新サクラよりも更に軸がブレてるのがこのサクラ革命なんだから、そりゃ売れるワケが無いのである。たとえ藤島康介広井王子あかほりさとるがもう関わって無かったとしても、従来の軸をそのまま守り続けてさえいれば、環境やシステムが大幅に変わっていても「色々とメチャクチャ変わったけど、でもやっぱコレはサクラだッ!」って思えただろうなとワタクシは思うのである。


『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~ 』スペシャルアニメ

『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』青ヶ島放送局 サービス開始記念生特番

 旧ファンを切り捨てて新ファンを獲得するって考えが、抑々間違いなのである。昔は兎も角、今はネットとSNSと動画サイトの時代である。旧サクラをやった事が無くてもどんなゲームなのかは簡単に分かるだろうし、何より旧ファンが新サクラに対してどう感じてるのかまでも簡単に分かるのである。そして歴史が長いコンテンツというモンは、ある程度は旧ファンにもその価値を認められなければならないのである。じゃあ旧サクラの「軸」って何だろうなと考えたのであるが、ワタクシは「中性~女性的なキャラデザイン」「おにゃのこ達が歌と踊りと戦闘が最高峰のグラで描かれる」の2点を挙げる次第である。


[PC版]サクラ大戦OP全集[フルHD]

サクラ大戦V OP

 コレが新と革命になって急に男性的なキャラデザインになってしまったんだから、そりゃワタクシも驚いたモンである。久保帯人が凄いマンガ家なのは疑う余地も無いのであるが、単純にシリーズに合わないのである。どんなに優れたV型エンジンでも、ポルシェ911には合わないのと同じである。藤島康介でなくても、同じような中性~女性的な絵を描く絵師だったら話は変わってたかもと思うのである。あとグラに関しても、旧サクラはあの時代の最高峰のグラ技術を注ぎ込んで作られていたのである。で、新や革命が今の時代の最高峰のグラで描かれてるかと言われたら、お世辞にもイエスとは言えないのである。そりゃ旧ファンにも見向きされないし、旧ファンに見向きされないモンを新ファンが興味持つ可能性は低いのである。

*値段と手軽さで人は感動させられない
 クルマに例えればこのサクラ革命とやらは、日産がスズキからアルトワークスOEMで貰ってきてチューニングを施して、ソレにGT-Rのバッジを貼って売るようなモンである(笑)たとえどんなに「乗り味は正真正銘GT-Rのソレだよッ!乗ってみれば分かるよッ!従来のGT-Rにはできなかった走りも出来るよッ!」って言われても「ンなモンGT-Rじゃないッ!」で終わりである(爆)そう、上記にもあるように、伝統のあるシリーズ作品/製品ってのは理屈や数字やパフォーマンスじゃないのである。理に適ってなくても軸があるからこそソレなのであり、軸がブレているならば全く新しい名前でやるべきなのである。


HA36Sアルトワークスカスタム 改造 2型 4WD ビートラッシュシフトノブ SWK ローダウンスポーツスプリング ローダウンシートレール ポテンザSW010 ライツLEDテール 愛車紹介

 そう、時代遅れなオッサンの他和議とと言われてしまえばソコまでの話であるが、ワタクシ的にはソシャゲって軽自動車みたいなモンなのである。だから誰がどんなに「ソシャゲの○×面白いよッ!」って言ってても、ワタクシ的には「速いと言われても、所詮は軽の速さだからねぇ( ̄~ ̄)」ってなるのである(笑)軽自動車規格同様に、スマホというプラットフォーム上、何をどうやっても制限が出てしまい、洋ゲーを嗜んでる人間としては余りにも物足りなさ過ぎるのである。スマホゲーはヒマ潰しには丁度良いが、本格的なゲームをやるには向かない。だから今後も据置機に拘ろうと思う今日この頃であった。

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