アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FOR THOSE WHO HAVE HEART

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「幸福は対抗の意識のうちにはなく、協調の意識のうちにある」
By アンドレ・ジッド

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*売れないは悪
 90年代~00年代のクルマで最もデザインが優れたクルマは何かと問われたら、ほぼ間違いなく「FD3S」がトップか、百歩譲ってトップでなかったとしてもベスト3以内には入るであろう。そんな今尚称賛されているFD3Sであるが、果たしてどんだけ売れてたのかを調べた所「グローバルで68000台」だそうである('A`)蛇足であるが、同世代のクルマでFD3Sの3~8倍の値段がした「最も不人気なポルシェ911」と呼ばれた996型911ですらグローバルで17万台売れてたのだから、その差は歴然である。

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 そう、FD3Sは排ガス規制で惜しまれて生産中止になったのではなく、単に売れなかったから生産中止になったのである。FD3Sに限った話ではなく、A80スープラ然り、S15シルビア然り、R34GT-R然りである。ンでもってこの4車種と言うのは、今時の新車を否定する際にオタク共か対比として持ち上げてくるクルマである。故にこの辺りのクルマを引き合いに出すオタクの話はマトモに聞いてはいけないのである(笑)ホントに売れてて支持されてるんだったら、排ガス規制を乗り越えて売られ続けるモンである。

*売れるは善
 そう考えると、丁度10年前に発売された86/BRZは良くやってると言えるのである。売り上げも相当なモンだし、ワンメイクレースも大盛況だし、走行会行けば(特に2000m以下のショートサーキットでは)ゴロゴロ居る。クルマ自体が良く出来てるかと問われたら正直「?」だが、コスパとか使い勝手の良さとかチューニングやカスタマイズのし易さとか、そういうトコが秀逸なのである。ソコんトコのマーケティング戦略の上手さは流石トヨタである。そんな86/BRZに【次期型が発表された】のだから、そりゃ刮目せざるを得ないのである。

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 ディメンションが先代とほぼ同じトコを見ると、シャシーの基本設計はキャリーオーバーと見て良いであろう。スペックと動画観た限りであるが、今回のフルモデルチェンジの何が良いって、やっぱエンジンである。排気量増えたからパワーが上がったのは当然だが、トルクが中間から出るようになったのが実に(・∀・)イイ!!のである。ちゅーのも速さを出す為に一番重要なのが中回転から高回転にかけてのトルクであり、先代はココがショボかったのである。ソコんトコをシッカリ改善してきたトコが、何ちゅーか実に良く分かってるのである。

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 一部のオタクは「ターボじゃないのかよ(´・ε・`)チェッ」とか言ってるが、上記にあるようにオタクの声なんぞアテにならんのでスルーしておkである(笑)先代同様コレはエントリーモデルであり、エントリーモデルならば扱い易いNAが適してるのである。そう、86/BRZの何が良いって、初心者にとって非常にリーズナブルな事がである。そのコンセプトがシッカリ継承できてればこの次期モデルもシッカリ売れるだろうし、実際試乗車が出たら乗りに行きたいモンである。NDも来年9月で3回目の車検なんで、ひょっとしたひょっとするかも知れないのである(爆)

*チューニング業界最後の輝き
 半年前に発売されたGRヤリスと、今年の夏~秋に発売される新型86/BRZと、今年末or来年前半に出るだろう次期フェアレディZ。この3台を最後の輝きとして、チューニング業界は一気に衰退する。残念ながら、ワタクシはそう予言する次第である(笑)スポーツカーってのは8~10年ぐらいの長期に渡って複数回のマイナーチェンジを受けて売られ続けるのが常であり、そして純ガソリンエンジン車(略称ICE)が禁止されるだろうのが2030年代からだから、恐らくコレ等(ひょっとしたら次期WRX-STIも)が国産スポーツカー最後のICEになる可能性が高いのである。

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 ニッポンでは2030年代半ばとされてるが、外国の早いトコでは2025年からなんてトコもあるのである。当然、電動時代にワンチャン賭けてる国産勢は早々に全ラインナップを電動化して来るであろう。ンでもって、チューニングショップやらパーツメーカーとかにHVやEVやPHEVをチューニングできるノウハウがあるかと問われたら、ワタクシの見たトコでは「無い」である。だから国産車が電動化され始めたら、後はもう廃れていくっきゃないのである。今クルマ好きがすべき事は、残り少ない新時代までチューニングを楽しむ事。改めてそう思う今日この頃であった。

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