アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HORRIFIC COMPOSITIONS OF DECOMPOSITION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「不正よりもなお困ったものがひとつだけある。それは、手に剣を持たぬ正義だ」
By オスカー・ワイルド

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ショーファードリブンのススメ
 まぁ裁判、特にデカい裁判とは概してそんなモンであるが、事件から一年経った今尚【元高級官僚の89歳の爺さんの事故】が続いてるのである。この件に関しては前にも言ったように「型落ちのプリウスを」「テメェ自身で運転して」「事故ったら報道された」ヤツが上級国民なワケ無いのである。ガチ上級はロールスかベンツSかセンチュリーをショーファードリブンで移動するモンなのである:
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ガチ高級車は事故られた時の安全性がプリウスなんぞと比較にならんぐらい高いし、ショーファーが運転してるんだったら万が一こっちが事故ってもショーファーに全責任おっ被せられるからである。そう、ガチの上級国民は、そうやってテメェの身を確実に守ってるのである。ソレをしてないって事は、あの爺さんは上級国民なんかじゃないのである。

 でもってあの裁判だけど、アレって頭のイカれた被告人を弁護するために使うテクニックなんじゃないかとワタクシは睨んでるのである。ごく偶に社会常識が欠落した反社会的人格なヤツとか、テメェの世界に籠り過ぎて自分と他人の区別が付かないヤツとか、そういう話の通じないヤツを弁護するためのテクニックである:

被告に何の制限もさせないまま、メチャクチャな事を延々と話させる

そうする事で弁護士は暗に「コイツ何言ってもムダで、諫めてもこの通りだから、裁判長分かってよ~( ̄▽ ̄)」って仄めかす

責任能力の無さを認められて、施設行き等を条件に減刑が認められる

(゚д゚)ウマー

といった感じである。多分爺さんの弁護士側は、爺さんの当時88歳という高齢を利用して&責任の一部を免許の延長を許可した警視庁におっ被せる事で、爺さんの減刑を得ようとしてるんじゃないかと思うのである。もしもコレが88歳の爺さんじゃなくて44歳のオッサンだったら、多分速攻で全面降伏して情状酌量を狙う作戦を取ったんじゃないかなと思うのである。

*リアルである必要は無いが、リアリティーは必要
 まぁこのネタは結審してからまた語ろうと思うので、また次回である。話は変わって、何故韓国映画の銃撃戦がリアルなのかって、韓国政府が映画産業を全面的に支援してて自由度が高いのもだけど、一番はやっぱり「韓国は徴兵制で、銃器の扱い方をミッチリ仕込まれてるから」だと思うのである:
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ちゃんと基礎から学んでるから構え方とか撃ち方だとかも自然だし、各種アクションも理に適ったモンになるのである。ハリウッドに至っては元特殊部隊隊員がシッカリと指導したりするから、尚更リアリティーが半端無いのである。とにかく、鉄砲が身近にあって、鉄砲を撃つ事が日常の一部とかしているからこそ、些細な仕草からもリアリティーが生まれてくるのである。

 じゃあニッポン映画には何があるかと言えば、ワタクシは「剣術と武道」と答える次第である。ハリウッドでも剣術を扱った作品は幾つかあるが、何れも形しかマネできてないのである。剣術の根底にある「どうやれば効率的に敵の胴体を真っ二つにできるか」が分かってないから、変なトコで変な仕草をして、ソレがリアリティーの低下に繋がってるのである:
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コレが正にソレであるが、トム・クルーズの腰が終始浮きっぱなしで浮付いた動作が多いのに対し、真田広之はシッカリと腰を落としてシャープな動きに終始してるのである。ニッポンは剣道発祥の国だから当然ながら剣術を根本から理解していて、ソレが演技指導にも当然繋がるのである。もしもガンアクションならば、トムと真田の立ち位置は逆になるであろう。

 今回【るろうに剣心 最終章 The Final】観て思った事が、前三作同様ソレだったのである。折角ニッポンには剣術や武術の深い歴史があって、ソレをハリウッド映画では味わえない濃いアクションシーンに仕立て上げられるだけのノウハウもあるのに、この作品に続く映画が出て来ないのはひじょ~~~に勿体無いと思うのである( ̄~ ̄)
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まぁ香港映画の功夫もソレだけど、やっぱ剣術や武術が現代劇に合わないってのと、あと時代劇は拡張性が無いからネタ切れを起こし易いってのもあるのであろう。スチームパンクみたく昔の時代背景に奇妙なオーバーテクノロジーを混ぜるという手法もあるが、コレもセンスが問われ過ぎて当たり外れがデカいから難しいのである(^_^;)

*二次元と三次元の程好い中間
 でもって映画の感想であるが、今回もまた「マンガと実写の折り合いの付け方が絶妙に上手かった」である。アニメやマンガが原作の実写化ってのは、原作に忠実過ぎると「だったらアニメでやれよ(`ε´)」だし、だからと言って現実に寄り過ぎると「原作がコレである必要ねーじゃん(`ε´)」になってしまうモンである。だから丁度良い中間点を模索するのであるが、このシリーズは特にソレが上手いのである。必要あらばオリジナル要素を入れたり、原作を改変したりして折り合いをつける、そのセンスが実に巧みなのである。当然だけど、6月公開の最終作は観に行くつもりである。

 るろ剣以上に実写化が上手く行ったのはルーキーズであるが、アレは元々リアル志向のマンガだったから、ガチフィクションの実写化だとコレが一番であろう。この塩梅を間違えるとシャレにならない大惨事になる事は、ワタクシが言うまでもなく歴史が証明してる事である(笑)
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結局邦画って、悪循環に陥ってしまってるのである。儲からないから製作費を捻りだせず、製作費が捻りだせないから有名作品の実写化しかできず、実写化はハードルが高いから失敗作が多く、失敗したら余計に製作費が捻りだせず、あとは悪循環まっしぐらである。まぁぶっちゃけ一番の問題は「ニッポン人が映画を然程好きじゃない」なんだけど、ソレ言ったらお終いな今日この頃であった。

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