アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SIDE SHOW FREAKS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「偉大な行動や思想は、ばかばかしいきっかけで生まれる。街角やレストランの回転ドアから、名作は生まれるのだ」
By アルベール・カミュ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*サクラ散る
 まぁこうなる事は分かっちゃいたけど【サクラ革命が6月いっぱいでサービス終了する】んだそうである。据え置き機の新サクラもコケて、アニメもコケて、そんでもってソシャゲもコケたとなれば、最早サクラ大戦シリーズの完全な終焉とも言って差し支えないであろう。旧サクラの大ファンだったワタクシとしては、この上なく残念な気持ちである(´・ω・`)
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まぁこの件については以前にも述べたと思うが、再開したサクラの何が問題だったって、やっぱ壊しちゃいけないトコまで壊しちゃった事であろう。新しいファンを獲得したい、マンネリを打破したいってのは分かるが、壊しちゃいけないトコまでも壊したら本末転倒なのである。たとえメチャクチャ速くなると分かっていても、V8エンジンをミッドシップ搭載したクルマはポルシェ911じゃないのである。

 ただ勘違いして欲しくないのは、旧ファンとしてワタクシは旧作の焼き直しは望んでいないし、新ファンを獲得するために旧ファンを切り捨てる事は決して悪い事ではないのである。ただしソレは「旧サクラを凌ぐ途轍もないモンを作った場合」に限るのであり、今回の一番の問題はソコなのである。分かり易く言えば、第二世代GT-RからR35に世代交代した時みたいなモンである(笑)
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旧ファンとしては復活した新作が自分の好みに合わなかったとしても、より凄いモンが出てきたら「コレはコレでアリ」って思える人も出てくるモンであり、そうは思えなくても「新しいファンが沢山出来てシリーズが続いていくのであれば、ソレはソレで良いや( ̄▽ ̄)」って思えるモンなのである。今回の新サクラの場合、R35が出てきてくれると思ったら、スカイライン400Rが出てきてしまったのが問題なのである(笑)

*オワコンになってからが本番
 まぁ何ちゅーか、サクラ大戦はこのまんまVで終わってれば名作として綺麗に終われたのに、晩節を汚してしまったって感じである( ̄~ ̄)では「名作」とは何か?アホほど売れた作品?社会現象になった作品?ワタクシの見解は「オワコンになった後もずっと語り継がれ、長きにわたってネタにされ続ける作品」である。マンガで言えば、北斗の拳なんかが正にソレであろう。原作は30年以上も前に連載終了しているのであるが、今尚画像やセリフがネタとして頻繁に用いられ、スピンオフなどの二次創作作品が盛んに出てるのである。

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 つまり名作ってのは、ファンの心に深く刻まれる作品の事を言うのである。心に深く刻まれてるからこそオワコンになっても記憶に残り続けてて、記憶に残り続けてるからこそ各種ネタとして用い易いのである。そしてネタ由来で少ないけど新しいファンが生まれ、その新しいファンの心にも深く刻まれ、ソコから更に語り継がれるのである。単に売り上げだけならば、北斗の拳よりも売れた作品は幾らでもあるであろう。が、記憶に刻まれた深さと、その後のマンガ界への影響力に関して言えば、北斗の拳の右に並ぶ作品なんてそうは無いであろう。

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 マンガに限った話じゃないけど、ワタクシが今時の各種和製コンテンツに不満を感じてる点がココなのである。確かに良く出来てて売り上げも良いモンが多いのであれば、衝撃的な出会いが皆無なのである。ワタクシが旧サクラを初めてプレイした時の様な、脳天を.44マグナム弾でブチ抜かれたような強烈なインパクト。ソレがココ最近のコンテンツには感じないのである。だからその時は楽しめるけど、楽しみ終わったらすぐに記憶から消えてしまい、何ちゅーか時間とカネをムダ使いした気分になるのである( ̄~ ̄)

*不景気が故の使い捨て?
 前にも言ったけど、コレが所謂「使い捨てのコンテンツ」ってヤツである。テンプレートに則って売れ線に定めてコスパ良く作って、広告を上手く使って注目を集めて、ハナッからグッズなどを用意して勢いに任せて短期間で同時展開して、飽きられたらさっさと撤退して次に移行する。艦これ然り、タピオカミルクティー然り、ポケモンGO然りである。当然、そんなモンの中から20年後30年後もネタにされるようなモンなんて出て来やしないのである。鬼滅の刃ウマ娘が2050年にも語り継がれてるトコが、果たして想像できるであろうか(笑)

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 何故こうなってしまったかって、ワタクシが思うに「不景気だから」である。何故バブル期のコンテンツが軒並み面白かったかって、失敗する余裕があったからである。皆が積極的にチャレンジする状況では、リスクを冒して斬新な事をしてでも出し抜こうと思い立つモンである。逆に不景気だとリスクを冒そうとしたがらず、退屈な使い捨てでも良いから細かい稼ぎをコンスタントに刻む事を考えるようになるのである。退屈になれば余計に売れなくなってしまい、売れないと余計に堅実な方向に走ってしまう。この悪循環を打破しない限り和製コンテンツの未来は暗いと思う今日この頃であった。

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