アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DEAR DESOLATION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「天性とか勘だけでは限界がある。安定感がないし、継続もできない」
By 野村克也

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ファンは待たされるのが嫌い
 時々作者が続きを書かなくって連載が止まってしまうマンガなんかがあったりするが、ワタクシはこういうのは好きではないのである。何故かと言えば、ファンに失礼だからである。マンガ家に限らずどんな職業でもそうであるが、お客様をガッカリさせる事はプロが最もやっちゃいけない事の1つだからである。病気とか事故とかの止む得ない場合があるのならば、その事を公表しファンに理解を求めるべきだとワタクシは考えるのである。ファンを大事に出来ない作家は、決して一流だとは言えないのである。

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 某マンガ家が【「完結してから買う」って言ってたら、ソレ以前に売り上げが悪くて打ち切りになる】って言ってるが、ンなモン知ったこっちゃないのである。ファンが連載マンガの何を一番嫌がるって、楽しみにしてるのに続きが読めずに焦らされる事がである。焦らされるぐらいだったら完結するまで待ってから買った方がマシだから、皆そうしてるのである。続きを書く気の無いマンガ家を延命させるために細々と買い支えるなんて、時間とカネのムダ使いでしかないのである。繰り返し言うが、一番重要なのはファンなのである。

*ノーモア未完
 まぁコレはニッポンのマンガのシステム上のソレによる弊害とも言えるのである。マンガの権利が原作者にあって、マンガ家がアーティストの様な地位と尊敬を受けていて、だから原作者が描きたくなければ誰もソレ以上何も言えなくなってしまうのである(^_^;)あと本人に描く意思があっても、突然の事でどうにもなくなってしまったりもするのである:
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ワタクシはベルセルク全然読んでないから細かい事までは良く分からんが、やっぱ作品が未完のまま終わってしまうってのがファンも悲しいし、作者も無念だろうと思うのである。ワタクシも「もしも作者が生きてたらなぁ(´・ω・`)」って作品は幾つかあるんで、気持ちは良く分かるのである。

 そういうのに対しどう対処したら良いかをワタクシなりに考えてみたのである。上記にあるようにニッポンのマンガ界の特殊性もあって困難だと思うが、連載を開始する前に原作者と出版社の間で「連載を続けられなくなった場合」の契約を予め交わしておくのである。例えばこんな感じにである:

  • 作者が作品を続けたくても続けられなくなって(病気、事故など)一定期間連載を継続できない場合、作者の同意の元で出版社が作品の権利を買い取る事が出来る
  • 作者死亡などの完全に連載を続けられない場合においては、遺族の同意の元で出版社が作品の権利を買い取る事が出来る
  • 作者が作品を意図的に続けない(創作意欲が無くなった、ネタ切れなど)で一定期間経って、警告をしてもなお続けない場合、出版社が一方的に権利を買い取る事が出来る
  • いずれのケースにおいても、原作者(及び遺族)には作品権利買い取り後の売り上げ印税の一部が支払われる

とまぁ、簡単に書くとこんな感じである。コレならばファンが望むなら作者が描けなくなっても連載だけは続けられるし、原作者も「何もしないよりかは少しでも収入があった方が良い」って権利を手放すメリットも生じるし、出版社も(引継ぎが上手く行けば)利益を上げる事が出来る。正にウィンウィンの契約である。

 まぁファンとしては「○〇先生の絵じゃなければ××じゃないッ!」って人も居るであろう(^_^;)実際、絵が余りにも個性的過ぎて、誰にも真似し様が無いようなマンガ家だって居るからである。まぁソコんトコは出版社が「引き継いだ方が得か否か」「後継者が居るか居ないか」を作品毎に判断して、上手くやってくしかないと思うのである:
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まぁソコんトコは意見が分かれるだろうけど、ワタクシは作品は続けられるのなら続けた方が良いと考えてる次第である。現に原作者は亡くなったけどドラえもんサザエさんクレヨンしんちゃんも続いているし、ソレで勢いが衰えたかと言われたらそうでもないからである。だから子供向け作品以外でも、その手法は通じると思うのである。

*マンガは商品
 でもって今ある数多いマンガの中で、作者が描けなくなった後も続けて欲しい作品は何か?コレに対しとあるロンマニアの方が「ゴルゴ13」と答えたのであるが、思わず唸ってしまったのであるw( ̄o ̄)w確かにゴルゴだったら、作品を継続し易そうではあるのである。ちゅーのも今のゴルゴって原作者のさいとうたかをは実質作画だけであり、脚本は複数のシナリオライターが作ってる状態だからである。でもって人類が存在し続ける限り、ゴルゴのネタも尽きない事であろう(笑)だから絵の描き手さえ何とかなれば、原作者亡き後も作品をずっと続けられるのである。

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 あとコレはワタクシ個人の見解であるが、やっぱマンガは作品というよりも商品だと思うのである。だから作家の芸術性独創性よりもファンを如何に喜ばせるかが重要だと思うし、やっぱ売れてナンボだとも思うのである。無論売り上げが全てとは言わんが、でもやっぱマンガを続けるためには売れる必要があると思うのである。パテック・フィリップロールスロイスみたいなのなら兎も角、1巻100諭吉の1000部限定のコミックなんて誰が読むんだって話である(笑)マンガは何時の時代も大衆娯楽であり、大衆娯楽だからこそ価値があると思う今日この頃であった。

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