ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「ボクが好きなのは、お金があっても、基本的にお金はないものとして、こまめに電気を消しまくるような生活。で、貯めたお金を無駄に使う」
By 萩本欽一
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*チューニングパーツと純正パーツはセット
もう生産終了から来年で20年になろうとしてるのに、未だ【RB26DETTの新チューニングパーツ】が出てくるのはビックリである(^_^;)まぁそんだけこのエンジンが築き上げてきた伝説が凄いってのもあるんだろうけど、ただ900馬力はやり過ぎだと思うのである( ̄~ ̄)ちゅーのも、そんだけパワーがあると、駆動系以外の負担もハンパ無いからである:
パワー上げる
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駆動系の過熱を防ぐためにラジエーターの強化やオイルクーラーの設置が必要になる
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増えまくったパワーを路面に伝えるために足回り系やブレーキ系の強化が必要となる
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当然、ボディー全般の補強も必要になる
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普段滅多に壊れないようなトコにも負担が掛かる為、その都度交換や修理が必要になる
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エンジンチューン代以外にもアホほど出費が増える
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( ゚Д゚)マズー
というチューニングの連鎖に陥るからである。ワタクシが常々「パワーアップはノーマルの1割増しぐらいまでで十分。ソレ以上パワーが欲しければクルマ買い換えろ」と言ってる理由がコレである。特に第二世代GT-Rなんてパーツがもう殆ど出ない&復刻モンもアホほど高いんだから、この手のチューニングは割に合わないのである。
そう、こう書いてて気づいたのであるが、チューニングってのはメーカーにより純正パーツが供給されてるからこそ成り立つ行為なのである。純正パーツが出るからこそ壊れても直せるし、失敗してもノーマルに戻せば済むからである。そう、モノがありさえすればソレをカネで買えるのだが、モノが無ければカネがあってもどうにもならないのである:
youtu.be
たとえこんだけハデにブッ壊れても、車体とパーツとカネさえあれば何とかなるのである(笑)が、パーツが無かったとしたら、とてもじゃないけどリスクは冒せないのである。ワンオフで作ると途方も無いカネが掛かるし、共食い整備はただでさえ少ない個体を更に減らす自滅行為である。RX-7もそうであるが、もうあの時代のクルマは永く乗るための延命チューンをメインにすべきなのである。
*チューニング業界の終わりの始まり
ただこういう記事を未だに雑誌やメディアが載せてるって事は、もうチューニングって行為が今の若い世代に見向きもされてないって事の証左でもあると思うのである。ワタクシが以前から言ってる事であるが、この前出たGRヤリスと、今夏~秋に出る新型86/BRZと、年度末~来年頭に出ると言われてる次期フェアレディZと、あと何時か分からんが次期WRX-STI。コレ等を最後の輝きにして、チューニング業界は一気に衰退するとワタクシは予言するのである。理由は簡単、チューニングメーカーもショップも、2030年以降にやって来る新しい時代に対応できなさそうだからである。
多分上記車種が、国産スポーツカー最後の純内燃機関車になるんじゃないかとワタクシは思うのである。ソレ以降は何らかの形で電動パワーユニットが入ってくるだろうから、そうなったらもうチューニング屋は手が出せなくなるのである。エンジンやミッションだけならまだしも、今年末から自動ブレーキも義務化されるし、今後はサスペンションも電制が普及してくるであろう。でもって今までのチューニング業界を見る限りだと、そういう電制化に対して何かできてるかと問われたら、答えは「何も出来ていない」である。
そうすると残るのは内装とエアロぐらいであるが、コレもまた制約が多いのである(´ヘ`;)今時のクルマって大概バンパーやグリルとかにレーダーやセンサーやらが組み込んであるし、ステアリングやシートにも色んな装置が組み込んであるからである。ソレが保安基準と繋がっていたら、ソレ即ち交換できないって事である。だから2030年以降はチューニングパーツやチューニングショップの需要は激減するだろうとワタクシは予想してるのである。スポーツカーやモタスポは今後も続くだろうけど、チューニングカーはもう旧車以外は見られないかもなのである。
*公道にスポーツカーは不要?
何故昔は一般的にスポーツカー人気があったかって、昔は道を速く安定して走れるのはスポーツカーぐらいだったからである。旧車乗りのロンマニアの方ならご存知かと思うが40年以上前の一般車(特に国産車)って止まらない曲がらない走らないで、特に高速道路走ろうモンならガタガタ揺れて怖かったモンである(^_^;)だからビシッと走れる外車とか、国産でも安定性の高いスポーツカーやクーペが重宝したのである:
youtu.be
が、今はクルマの技術が進化しまくって、大型SUVでさえ一昔前のスポーツカー並みの機敏さと速さを出せるようになってるのである。そうすると公道でのスポーツカーを走らせる意義は年々減っていくモンであり、だからこそ車種もバリエーションも減っていってるのであり、特に昔は主流だった250諭吉~450諭吉台のスポーツカーは壊滅的だとも言えるのである。
今現在スポーツカーの意義と言えば、ステータスシンボルとしてのソレか、或いはサーキット走行等を行うモタスポ愛好家の需要ぐらいなモンで、高速道路を飛ばすだけならSUVのスポーツグレードでも事足りるのであり、ソレもチューニング業界が廃れる理由の一つでもあるのである。だからチューニング業界がこの先生きのこるにはどうするかと言えば:
- モタスポに特化したショップになる
- 車検とかメンテとかにも力を入れるトータルカーライフケアを目指す
- レストアやパーツのワンオフ制作を加えて旧車専門で細々とやってく
まぁいずれにせよ、チューニングメーカーやチューニングショップが減っていく事にゃ変わりはないのである(^_^;)だから今、HKSやCUSCOみたいな大手メーカーやマインズやRE雨宮みたいな有名ショップがすべき事ってのは、各種純正パーツの社外制作とか旧車の本格的なレストア事業とか、そんなトコだと思うのである。今のままだと先細ってるモンが更に先細るだけ、改めてそう確信した今日この頃であった。