ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「愚行は天然痘のようなものである。一生に一度はやらねばならない」
Ｂｙ ホレス・ウォルポール
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊自由は危険で不公平
自由は無条件で素晴らしいモンだと思われるが、実はそうじゃないのである。よく自由になる事を「籠／檻／鎖から解き放たれる」って言うけど、解き放たれたら解き放たれたでメシはテメェで確保しなきゃならないし、天敵から逃げられるかどうかもテメェ次第だし、雨風を凌げる場所もテメェで見つけなきゃなんないのである。ソレが出来る強い個体にとって自由は天国であるが、弱い個体にとっちゃ籠／檻／鎖に繋がれてた方がマシなのである。そう、自由と平等ってシロモノは掛け替えの無いモンであるのと同時に、人間を有能と無能でクッキリ分ける諸刃の剣でもあるのである。
ただ何故ソレでも尚自由が大事かといえば、人間というナマモノが進化するにおいて自由が欠かせないからである。型に捉われない自由な発想が推奨される文化や社会があって、且つその自由を政治的に保証されるからこそ、前例に捉われない斬新な発想が出てくるのである。そして前にも言ったように、人を豊かにするのは技術と経済なのである。抗生物質等を作る技術があって、且つソレを量産しまくれる経済力があるからこそ貧しい人々にも安価で薬を買えるようになるのである。だから少なからぬデメリットがあったとしても、天才や発明を生み出しうる各種自由は重要なのである。
＊Ｔｈｅ愚行権
だからこそソレが愚行であったとしても、合法であり他者主権侵害が無い限りは自由でなければいけないのである。そう思ったのも【ニュージーランドで２０２５年からタバコ全面禁止】という記事を読んでからである。ワタクシも一応医者だから、タバコの医学的なクソさは十二分に理解してるつもりである。カネのムダ使いだし、吸い殻はゴミになるし、火災の原因にもなるし、各種病気で医者の手を煩わせる。ワタクシは生まれてから今に至るまでタバコなんか吸った事無いし、多分死ぬまで吸う事は無いであろう。が、タバコが政治的社会的にクソかと言われたら、ワタクシの答えはノーである。
何故ならば上記にもあるように、人間には愚行権があるからである。喫煙が如何にクソな行為であろうとも、他人に直接損害を与えない限りは自由である必要があるのである。自由が生み出すダイナミズムこそが人間を進化進歩させるためのキモなのであり、直接的な損害を与えてないのに法で自由を縛るって事はソレ即ちダイナミズムを損なう行為であり、ニュージーランドにとって有益とは言えないのである。コレが「プライベート空間なら喫煙おｋ」とか「喫煙者は医療費割増し」とか「タバコ買える場所の制限」とかなら「厳しいけどしゃーない」で済むけど、先進国ならば自由の制限は禁忌なのである。
まぁ今のニュージーランドはサヨク政権だから、自ずと「自由よりも、先ずは安心と安全と安定」って方向になるんだろうなって思うのである(￣～￣)経済はヒツジと観光とラグビーに任せて、最新技術は外国から買って、こじんまりと平和に生きてけりゃいいって算段なのであろう。が、数多の古人が「現状維持は退化と同様」って言ってるように、良かれと思って始めた自由の制限は、やがてまた別の自由の制限に繋がるのである。ソレはワタクシが言うまでもなく、古今東西の歴史が示している事である。故に人は不断の努力で自由を確保する必要があるのである。
＊反差別は反自由
そう、今世界中で起こってるBLMやらポリコレやらフェミニズムやら環境保護やら動物愛護やらの根底にあるのは、こういった「自分を豊かにしてくれない自由への反発」があるのである。自由と平等が保証されてれば保証されてるほどに、競争が平等であれば平等である程に、実力のあるヤツとそうでないヤツの差は開いていき、ソレが富の不平等と格差を生み出すのである。でもソレが自由で平等で合法的な環境の中で起こった事である以上、負けた側は異論を挟めないのである。自由と平等とルールが”絶対善”である以上、ソレに対し不平不満を唱える事は”悪”だからである。
ソコで生まれたのが今流行り（？）の「差別ガー」である。平等な競争だと思われていたけど実は根底に差別があって、差別によって生まれた結果論だから、我々はその結果を認めないって理論である。この【構造的差別が云々】が正にソレであるが、こうやって差別を捻じ込む事で、テメェが競争に負けた事をチャラにしてしまおうと考えているのである。でも上記にあるように自由の制限は人類の進化における禁忌であり、ソレをやったら最後、後はズルズルと後退していくだけであり、そうやって皆で貧しく不幸になる事こそが負け犬やサヨクの願いなのである。現状維持は退化と同様、大事な事なので二度言う今日この頃であった。
