ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「創造的な人間は、曖昧さと付きあうのを楽しんでいる。すぐに問題が解決されなくてもいいと思っていて、ぴったりした考えを待つ余裕があるのだ」
By エイブ・タネンバウム
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*The全正面作戦
先日のトヨタのEV発表会は何ちゅーか「クルマの発表会かくあるべし」ってのを見事なまでに体現した会だったと思うのである。興味ある客でもない客でも、ソレを見たらワクワクする、メーカーはそういうモンを提示してナンボなのである。が、客にとってはワクワクでも、他メーカーにとってはガクブルだったのではないかと思うのである(笑)アレの何がヤバいって、小型車中型車大型車、実用車趣味車業務車、安価車普通車高額車、ほぼ全てのジャンルをカバーしてしまってる事がである。あとはバスとかトラックとかの大型車ぐらいだが、ソコんトコは傘下の日野やいすゞが抜かりなくやってる事であろう。
中小メーカーってのは大概「お、大手のやってないトコならワンチャンあるかも(震え声)」って考えるモンであるが、ソレをほぼ全部トヨタが先回りしてしまったというワケである。ぶっちゃけた話、この時点で日欧米の殆どのメーカーのEVはトヨタに太刀打ちできなくなってしまうという事なのである( ̄Д ̄;)でもってトヨタの事だから、燃料電池車だとか水素エンジンだとかバイオ燃料だとかも抜かりなく研究してるだろうし、このままICEとHVとPHEVのままやったって別に良いのである。何ちゅーか、トヨタというメーカーの底力を思い知らされた次第である(^_^;)
*スバル&ポルシェ
コレの何がヤバいって、欧米メーカーもそうだけど、ソレ以上に他の国産メーカーがヤバいのである。特にホンダは「2040年までにICEは捨てて、FCVとEVだけでやるッ!」って言っちゃった→後戻りできなくなったから、ヘタしたら日産よりもヤバいかもなのである(^_^;)まぁワタクシがホンダ車の世話になる事は今後20年は無いんで、話を変えようジャマイカ(笑)
*大EV時代は来ない?
このトヨタのEV大攻勢に弱点があるとしたら、たった1つだけである。ソレはズバリ「トヨタ(及びレクサス)のブランド力」である。トヨタはぽれミアムブランド方面の弱さをレクサスで補っているのであるが、未だ欧州高級メーカーには及んでないってのが事実であり、付け入る隙があるとしたらソコなのである。だからこのまんま世界のEV化が進んでいったら、欧米勢はプレミアムブランドのEVだけが生き残って、マスブランド方面のEVはトヨタ(及びそのグループ会社)に殆ど駆逐されてしまうって事になってしまう可能性だってあるのである。
欧州は「2035年までにICEの新車販売を禁止する」って言ってたけど、多分その時になったら「やっぱICE搭載車も条件付き(最低でもマイルドHVなど)で販売しておk」に変わる可能性もかなり出てきたとワタクシは思ってるのである。だから完全EVを明言してるのはロールスロイスとかその辺りのプレミアムブランドだけで、他のマスブランド系は(一部を除いて)何処も完全EVを明言していないのである。まぁEVでもICEでもHVでもFCVでも、インフラさえ整えば楽しく乗れる事は変わりないと思うので、ソコんトコは楽観視してる今日この頃であった。