ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「弱点も、我々がいったんそれを知りさえすれば、もはや我々を害すこともない」
By ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*弱点はコンロッド
もう降りてしまったのでホントはどーでもいいのであるが、心優しいワタクシは未来のR35乗りに対し、今後R35を乗ってく上で重要なアドバイスを残したいと思うのである(笑)R35に搭載された国産最強のエンジンであるVR38DETTであるが、アレ実は弱点があるのである。サブタイにもある通りコネクティングロッド(通称コンロッド)である。街乗り~ワインディング程度なら5年10万キロぐらい全然平気であるが。サーキット走行みたいな全開走行を重ねると一番弱い部分であるコンロッドに負荷の皺寄せが蓄積し、徐々に曲がっていき、最悪折れてエンジンブローしてしまう事があるのである。
だからR35でサーキット走行を嗜むのであれば(走行の程度やエンジンの個体にも寄るが)ある程度走行を重ねたらエンジンのオーバーホールを施行する事をオススメする次第である。その際に強化コンロッドを仕込み、厳密なコンロッドやピストンの重量合わせを行い、クランクシャフトのセンター合わせもやれればモアベターである。幸い今はNISMOファクトリーで公式にやって貰えるし、ソレ以外にも認定工場や有名所のチューニングショップでもやってるので、エンジンが元気ないなと思ったらやってみると吉である。
*よくわかるヘッド
まぁコレは構造上の欠点というよりかは、超ハイパワーエンジンの宿命と言った方が正しいかもである。ちゅーのも600馬力なんてのは本来レースカーのパワーであり、某有名エンジン設計者曰く「スポーツ走行どころか、そのパワーで5年10万キロ走れる事自体が奇跡」なんだそうである。だからブローして余計なモンまで壊してしまうよっかは、大人しくオーバーホールした方が費用も最小限で済むのである。さて話は変わって、と:
*乗り継ぎのススメ
フェラーリやランボルギーニなんかは3万キロ走ったら過走行扱いになって売値がガクンと落ちるらしいのであるが、ソレも多分コレが理由なんじゃないかと思うのである。パワーはアホほど欲しい、でもエンジンは重量物だから軽くしたいとなれば、そりゃ自ずと耐久性が犠牲になるのである。だからパワーが500馬力以上あるクルマでサーキット走行しようと思うのであれば、数年毎のオーバーホールは欠かせないのである。が、オーバーホールってのはやるトコの腕が問われる&時と場合によってはやれない事も間々あるので、そういう人はどうするかって、最新型に乗り継ぐのである。
911に限らず欧州スポーツカーの何が巧みかって、そういうサイクルで乗り継がれる事を前提に作られてるのである、1モデルのライフサイクルが大体8~10年で、真ん中あたりにマイナーチェンジを挟む事で、大体4~5年毎にエンジンがヘタる前に乗り換えてエンジンをリフレッシュ&ついでに性能アップを図る事で、ずっと最適な状況でサーキット走行を楽しめるようになってるのである。ニッポン車はR35を含めソレが出来てないから、そういうのを好む顧客が外車へドンドン逃げていくのである。良いモンとは続くモンの事であり、悪いモンとは続かないモンの事であると改めて思う今日この頃であった。