ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「迎えの拍手は昨日までの人気、降りる時の拍手は今の人気」
By 五代目 古今亭今輔
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*良いクルマ悪いクルマ普通のクルマ
良いクルマとは何か?走りの良いクルマ?コスパに優れたクルマ?販売台数の多いクルマ?ワタクシの答えは「作り続けられるクルマ」である。スーパーカーや特殊な記念碑モデルを除いて、クルマは商品なのである。商品であるという事は、ソレ即ち「ユーザーに求め続けられてナンボ」という事である。価格だとか燃費だとか実用性だとか販売台数だとか、そういうのは二次的三次的なモンなのである。時代を超えて求め続けられ、その存在が販売するブランドの歴史そのものになる。ソレがワタクシの定義する「良いクルマ」である。
こう書けば分かると思うが「悪いクルマとは何か?」の答えは当然「作り続けられなかったクルマ」である。こんな事言うと熱心なホンダファンから「お前はNSXやS2000やS660を悪いクルマだと言うのかッ!」って怒られそうであるが、ソレに対する答えは「炎上上等で言うけど、イエス」である(笑)上記にもあるが、一部を除いてクルマは商品なのである。いくら好きなヤツの熱量が高かろうが、全体的に商品として成り立たないのであれば価値を成さないのである。資本主義社会において、モノの価値は市場が決めるのである。
*我は逝く、さらばWRX-STIよ
まぁGRB/GVBからVABにフルモデルチェンジする際に通常なら行われるはずの大幅な性能向上が見られなかった&VABの販売終了直前に実質親会社のトヨタから”ラリーベース4WD”とVABとキャラの被るGRヤリスが発売された時点で何となくそうなるんじゃないかと思ってたのだが、どうやら【今のWRXからVABの後継モデルとなるSTIは作られないっぽい】のである( ̄~ ̄)ワタクシは元GDB乗りなんで「細々とでもいいからWRX-STI続いてくんないかなぁ( ´△`)」って思ってたのであるが、やっぱ今のスバルにゃアウディやBMWとタメ張れるようなスポーツカーを作る技術もブランド力も無いからムリっぽいみたいである。
ンじゃぁ将来復活するのかと問われたら、ワタクシの予想は「メチャクチャ厳しい」といったトコである(^_^;)つーのも従来WRX-STIやランエボの居たポジションにゃGRヤリスとシビックTypeRが居て、その2車種でインプ&エボ難民を救済できてしまうだろうからである。言っちゃ悪いがWRX-STIの売り上げはGC8→GDB→GR/GV→VABと世代交代する毎に右肩下がりになっていて、五代目で似たようなモンを作っても売れない事は確実だからである。だから「ハイブリッドならワンチャンあるかも」って事なんだろうけど、スバルのハイブリッドが素晴らしかったなんて話は聞いた事が無いのである。
だから話はちょっと戻るが、WRX-STIが良いクルマなのか悪いクルマなのかと問われたら、ワタクシの答えは「その中間だからフツーのクルマ」である(笑)ただコレはホンダをボロクソ言う時に頻用した言葉であるが(爆)伝統を絶やしてしまうと熟成が出来なくなってしまうから、受ける損失は非常にデカいのである。現行NSXがソレであるが、復活しても熟成が無ければ色んな細かいトコに粗が出てきてしまい、先代や競合他車種と散々比べられてディスられる→再度生産終了って悪循環に陥ってしまうのである。そういう意味で、今回のWRX-STIの歴史の一旦終焉は非常に残念なのである(´・ω・`)
*二極化するスポーツカー
あと今の状況で確実に言える事は「90年代みたいな280馬力&350諭吉の需要が抑々激減してる」って事である。今時売れてるのはR35や911みたいな「大型大出力高価格なスーパースポーツ」か、スイスポやロドスタみたいな「小型軽量低価格な草の根スポーツ」の2種類であり、その真ん中が思いっ切り凹んでるのである。格差社会で勝ち組と負け組に社会が分裂して、中間層が激減してしまったからである。そう、インプやランエボの立ち位置って、今の時代だと中途半端なのである。だからGRヤリスとシビックTypeRの2車種でインプ&エボ難民を吸収できてしまうのである。
だからWRX-STIがこの先生きのこるには、もう2つしか道が無かったのである。GC8に原点回帰して小型軽量で行くか、450馬力越えのジャーマン3とタメ張れるスーパースポーツ路線で行くかである。前者はトヨタがGRヤリス作っちゃったし、後者やるにゃスバルじゃ技術もブランド力も足りないし、故に「WRX-STIは一旦終了」という結論に辿り着くのである。でも走りイメージの無いスバルがどんだけ売れるのかと問われると、非常に微妙だと言わざるを得ないのである( ̄~ ̄)ぶっちゃけスバル車はムダに高い上に燃費も良くない・・・ってコレ以上は限無いので(笑)ココまでにしようと思う今日この頃であった。