ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「ショックはラッキーのはじまり」
By カオリ・リナ・ターナー
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*The正常性バイアス
当初は「あんなバカな事をするのは海外のド底辺ぐらいでしょ。ニッポンの底辺はコイツ等よりもマシだから無問題( ̄▽ ̄)」って嵩括ってた反ワクチンの過激運動であるが、遅ればせながらニッポンでも流行り始めたのである(^_^;)何故こうなったかって、サブタイにある通り正常性バイアスってヤツじゃないかと思うのである。ある日突然に未知のウイルスがパンデミックを起こして日常が一気に大きく変化して命が脅かされて、全く新しいワクチンの一斉大規模接種が始まって副反応で命が脅かされて、短期間で劇的に色々起こり過ぎて、脳ミソと感情が追い付かないヤツがソレを拒絶する事で精神の安定を図ろうとしてるのである。
ワタクシも生業上その手の活動してるヤツ等と若干面識はあるのであるが、そういう事するヤツの相場は大体決まってるのである。社会や医療に少なからぬ不満や不信を抱いていたり、自己肯定感が低いが故に「自分等は利用され搾取されているッ!」って被害妄想があったり、そして「真実に目覚めた」仲間達と共に既得権益を拒絶し打倒してワンチャン人生大逆転しようと願ってるヤツである。傍から見たら滑稽かも知れないし、実際滑稽だとワタクシも思うのであるが、連中は「この戦いに負けたら今後の人生も連中に舐められっぱなしだッ!ソレだけはイヤだッ!」って大マジなのである (´~` ;)
*ベルリンの壁・パート2
でもって同じような事が、政治の世界でも起こってるのである。当初は「たった2日でキエフは陥落して大統領は身柄を確保され、東側の復活と共に西側諸国は苦境に立たされる」って思ってたのが4週間に渡って持ち堪え、ゼレンスキー大統領という21世紀のジャンヌ・ダルクが誕生し世界中の喝采を浴び、西側世界が新たな敵の誕生と共に理想的平和主義から現実的安全保障へ舵を切り替えるのを見て、ニッポンのサヨク共は大パニックに陥った事であろう。ベルリンの壁崩壊によるデジュール上のサヨク主義崩壊だけでなく、憲法9条に基いたデファクト上のサヨク主義までも否定されようってんだから、そりゃヤバいに決まってるのである。
だから【TVディレクターのソレ】だとか【映画作家のソレ】みたいなアホの極みとしか言い様のない主張に終始するしかないのである┐(´∀`)┌ソレなりに世界史を勉強してるロンマニアの方々ならば速攻で「バカかお前は」ってなるし、世界史を勉強してなくてもシベリア抑留や北方四島がどうなったのかを見れば一目瞭然である:
でもって上記のヤツ等含めサヨクが「降参した方が良い」とする主張の根拠ってのは、殆ど全部希望的観測なのである。希望的観測を何乗にも重ねて、実現の可能性がン億ン兆分の1ぐらいまで下がってる「皆がハッピーになれる平和的な解決法」を恰も唯一の方法だと言わんばかりに掲げてるのである┐( ̄ヘ ̄)┌だったらウクライナの人達が今やってるように、良い条件で講和できるまで戦い続ける方がマシなのである。
そう、誰もがハッピーになれる解決法なんて何処にも無いのであり、ソレが緊急事態における極限状態の中での決断なら尚更である。できる事は一番マシな現実的具体案を即座に選び、デメリットや問題点はその都度修正していくっきゃないのである。ソレが新コロ禍におけるワクチンであり、ウクライナにおける徹底抗戦なのである。ソレが分かってないから反ワクチンやサヨク的喧嘩両成敗論は支持されないどころか、寧ろバカにされるのである。完璧な決断なんてこの世には存在せず、あるのは不完全な決断を適時修正する事であり、リーダーが問われるのはこの修正力なのである。
*忠臣蔵2022?
無論ワタクシもナイーヴではないので、ウクライナが色々と胡散臭い事も知ってるのである。ソレこそ吉良上野介みたくロシアに対しネチネチ嫌らしい事は多少なりやってた事であろう。が、たとえそうだとしても、ドス抜いて斬りかかったらソコで全てお終いなのである。どっちが正しいか以前に、ソレは文明社会に対する拒絶だからである:
youtu.be
そう、ドス抜いて何らかの要求が通るようになってしまったら、誰もがドスを抜くようになってしまうのである。だから近代社会で文明人としてやってく為には「どんな理由があってもドスを抜いたヤツが得をしてはならない」「ドスを抜くヤツとは交渉しない」「ドスを抜く時は広範囲における同意が必要」って決まりがあるのである。だから今回はどっちが悪いか以前に、先ずはドス抜いたヤツを処罰してからになるのである。
今回の件でロシアを擁護するヤツってのは、ロシアに対し浅野内匠頭みたいなシンパシーを抱いてるのであろう。何せ吉良上野介のバックに居るのはサヨクが最も嫌うアメリカ帝国主義なのだから尚更である。だからロシア支持の「Z」マークを掲げてるヤツってのは、いわゆる赤穂浪士みたいな気持ちになってるんじゃないかと思っちゃったりもするのである(笑)
youtu.be
まぁ旧ニッポンのメディアも戦中は「一億人の赤穂浪士」と銘打って国民を鼓舞してたから、やっぱ忠臣蔵的な理想と忠心に美しく散る物語ってのは、弱者のルサンチマンに火を灯すモンなのであろう。必要なのは正しい決断をする事ではなく、間違った決断を修正する事。大事な事なので二度言う今日この頃であった。