アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DUST TO ASHES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「夢は人を元気にする。疲れるのは夢がないから」
By 福島正伸

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オタクの声、聞くべからず
 前回少しだけ述べたのであるが、実はフェアレディZの売り上げって世代交代する毎に落ちていってるのである。厳密に言うとZ33で21万台とZ32(16万台)から少しばかり復活したが、Z34リーマンショック後というタイミングもあって12万台と歴代最低だったのである(´ヘ`;)コレはどういう事かと言うと「コアなオタクの言う事なんか信用するな」って事だと思うのである(笑)
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今度の新型(RZ34)は素で一気に400馬力台まで&NISMOはソレ以上上げてくるんだろうけど、ソレで何処まで売り上げを伸ばせるかはワタクシとしても多少心配なのである( ̄~ ̄)ちゅーのもコレで売り上げが伸びなかったら、今の電動化の波に飲まれてフェアレディZの歴史が終わるかも知れないからである(;´Д`)

 ワタクシが思うに長く続くスポーツカーの歴史って、一つの共通点があるのである。ソレは「必ず何処かで従来ファンを多数切り捨てる覚悟の大変化がある」って事である。有名なのはポルシェ911が993→996で伝統の空冷を捨てて水冷になった事とか、国産だとロドスタがNC→NDで大幅な小型軽量化してきた事とかである:
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911は水冷になった時、不評だった涙目ヘッドライトも相成って当時のオタク達に叩かれまくったけど、993がたった6.7万台しか売れなかったのに対し、996で17.9万台と大復活してる&ソレ以降も売れまくってるんだから、結果的に大成功なのである、NDも小型軽量化した事によりNB以上に売れまくるようになり、コルベットもC8でMR化しても売り上げは更に伸びてるのである。やっぱオタクは声がデカいだけであり、話を真に受けてはいけないのである(笑)

*燃え尽きたぜ…真っ白にな…
 何だかアメリカの自閉症界隈で「Autistic burnout自閉症燃え尽き症候群?)」なるトピックが上がっているのである。まだ新しい話でニッポン語の資料が無く【英語のソレ】になってしまうが、よーするに支援だとかによる当事者の積極的な社会参加や、ソレによる家族や支援者の当事者に対する過剰な期待などにより、当事者が疲れ果ててしまう現象の事を言ってる様である。コレはやった事のある人間にしか分からん事なのであるが、こういうソーシャルスキルレーニング(SST)って精神的に結構来るのである(^_^;)身体では感じないから気付かれ難いが、精神がガリガリ削られていくのである。

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 有名な話で、発達障害当事者には「できる」と「できない」の間に「できるけど疲れる」が多くあるのである。健常者にとっての「できる」が当事者にとっては「できるけど疲れる」な場合が多く、そして健常者の「できるけど疲れる」が当事者にとっては「できない」だったりする場合も多いのである。ソレ等を「できない」から「できるけど疲れる」に変えていくのがSSTの役割なのであるが、この疲れ方が「超疲れる」のか「然程疲れない」なのかは人其々であり、組み合わせによってはヘロヘロになってしまうのである。

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 あとコレはワタクシの経験であるが、当事者の「できない」を「できるけど疲れる」にするのはソコまで難しくないのである。でも「できるけど疲れる」を「できる」にするのは非常に難しいのである。自分ではできるようになったと思ってたモンが、実は手を抜く方法を知らず知らずの間に身に着けただけだったりするのである(^_^;)実際「できるけど疲れる」が「できる」になったのはクルマの運転とMT操作ぐらいなモンであり、コレも10年以上かかっての事である。ワタクシが何故頑なに左ハンドルを拒否するかって、つまりそういう事である(笑)何時かは慣れるだろうけど、物凄く時間が掛かるだろうからである。

*メシ、風呂、寝る
 こういう事態に陥ったらどうすれば良いかって、ワタクシの対処法は「とにかく休む」である。美味いモン食って、リラックスして、少し多めに睡眠時間を取る。そうすれば回復するのである。SSTや仕事等は時間を決めてスパッとやって、休む時間はシッカリ確保して休んで、回復で疲れを相殺するって方法である。ニッポンだと「睡眠時間を惜しんで云々する」って精神論が持て囃されるが、ソレは「できる」が多くて疲れない健常者だけの特権である。同じ事を当事者がやったら、そりゃ疲れるに決まってるのである。だからメリハリ付けて休む事が重要なのである。

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 ワタクシの私見であるが、支援や理解が中々上手く行かなくなる理由の一つがこの「疲れる」だと思うのである。当事者は同じような事が出来るためには多少なり疲れがあるのであるが、ソレがナチュラルにできる健常者はその疲れをイメージできず、自分達と同じように「殆ど疲れる事無くパッとできる」と思い込み、ソコから「コレができるならアレも出来る筈」って更なる期待をかけてしまい、皆に好かれたいと願う支援やSSTを受けてる当事者はその期待に応えたくて燃え尽きてしまうのである。でもまぁこういうのは積み重ねていくっきゃないので、今回こういう形で知れるようになったのは良い事だと思う今日この頃であった。