アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

UGLY AND PROUD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「遅れをとって俯いた時、足元に成功が見つかる」
By 斎藤茂太

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*正しい絶交のやり方
 もしもロンマニアの皆様の中に「アイツの顔なんかもう見たくないし、声も聴きたくないッ!絶交だッ!」って考える相手が居るのであれば、ワタクシから忠告する事が1つだけあるのである。ソレはズバリ「ソレが違法行為や主権侵害絡みでない限り、完全に縁を切るな。最低限の連絡方法だけは残しておけ」って事である。ちゅーのも、人間の考えなんてTPOと共に変わるモンだし、TPOが変われば絶交した事を自分or相手が悔いる事もあるし、憎しみが消えてしまう事もあるのである。そんな時、その最低限の連絡手段から引き返す事が出来るようになるのである。

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 その事は昔、ワタクシの先輩的な人から教わった事であるが、ソレは正しいとワタクシも思うのである。ちゅーのも一度完全に関係を絶ってしまったら、再度元に戻すのに自尊心が大いにジャマするからである。そして人間というナマモノは概して弱いモンであり、テメェの自尊心を守るために間違った道を更に突き進んでくヤツってのは古今東西星の数ほど居るのである。でも完全に断ってさえいなければ、その自尊心のハードルは大幅に下がるのである。そうやって自尊心に捉われ深みにハマって抜け出せなくなったヤツ、ワタクシも若干名知ってるのである。

*The発展途上国
 さて今日はロクなネタも無いので、誠に遺憾ながらウクライナ絡みのネタをやらせてもらおうと思うのである(笑)多分あの紛争で多くのニッポン人達が強烈な違和感を感じてるのが、あのロシア軍やロシア政府のメンタリティーの在り方であろう。ワタクシは元インドネシア人で、バリバリの独裁政権だったスハルト時代をリアルタイムで見てきたから分かるのであるが、アレは典型的な発展途上国のメンタリティーなのである。各論はちょっと違うかもしれないが、総論的な部分がロシアやインドネシア発展途上国のソレは似通っているのである。

 要はロシアってのは、核兵器をアホほど持ってる発展途上国なのである。実際ロシアの産業ってのは未だに石油やガスや天然資源や農作物といった第一次産業がメインで、一番栄えてるトコと一番貧しいトコの格差が62倍(ニッポンは東京と沖縄の2.4倍)もある、典型的な発展途上国のソレなのである。そうするとどんなメンタリティーになるのかって、こんな感じである:

  • 貧しいからあらゆるモンが奪い合いになり、モラルが大幅に低下する
  • モラルが低いから社会インフラが真っ当に機能せず、融通を効かせてもらうために賄賂や汚職が横行する
  • モラルハザードから身を守るために家族や仲間以外の人間を信用しなくなる
  • 家族や仲間の絆を強めるために厳格な集団主義が適応され、人権や法律が無視されるようになる
  • 対等な人間関係というのは基本的に無く、余所者は基本的に服従させるor服従するかの二択
  • 信頼関係やルール順守という考えが乏しいから競争が成立せず、重要ポストがコネや賄賂で決まる
  • 技術やモノは他所から買えばいいor盗めばいいと考える様になり、自国産業が育たない
  • 社会にダイナミズムが無いから誰も積極的に行動せず、ズルや手抜きが横行する
  • 当然だけど貧富の差はドチャクソ大きくて、極僅かな人間がアホほどの富を独占するようになる
  • マトモな人や高学歴高技能な人はそんな状況がバカバカしくなって、国を出てしまう

何故ウクライナにあんな事が出来るかって、何故ロシア軍があそこまでポンコツかって、つまりそういう事である。ウクライナは「服従させるべき余所者」だから徹底的に見下すし、モラルハザードが酷いから略奪が酷いし、インフラが機能してないから兵站や統率がロクに機能しないのである。ニッポン人からしてみたら不思議な話でも、発展途上国的に考えれば「発展途上国あるある」なのである。

 でもって問題は何かって、この地球という星は発展途上国の方が実は多い(地球人口の7割)のである。でもって発展途上国の人達は自分等が遅れてる&遅れてるが故に先進国に良い様に搾取されてるのを分かってるから、先進国的なやり方や文化に対する反発も実は強いのである。ハリウッド映画を鑑賞しコカ・コーラを味わいながらも、西洋文化や先進国を嫉妬し憎む、そんなアンビバレントさを抱えてるのである。そして中国とロシアは、そんな発展途上国の希望の星でもあるのである。多分世界はコレから第二次世界冷戦に移行してくだろうけど、途上国の多くが中国&ロシアの専制国家ブロックに行くんじゃないかと思うのである。

*たかが教育、されど教育
 昔読んだ本に「産業革命後、学校や教育インフラが大幅に成長して、教育が国家の成長に占める割合が飛躍的に伸びていった。結果、先進国と途上国で教育格差がアホほど広がってしまい、ソレが現代の格差問題に繋がってる」って記載があったのであるが、マジでその通りだと思うのである。コレも発展途上国の人間じゃないと分からん事であるが、途上国って高校進学率どころか中学進学率も低い場合が少なくなく、しかも学校で教えてる内容も先進国と比べたらショボい事この上ないのである。ワタクシもニッポンに来た時、レベルの違いに愕然としたモンである(^_^;)

youtu.be

 どうやれば途上国を発展させる事が出来るかって、もう教育しかないとワタクシは思うのである。教育といっても一部のエリートだけを伸ばせば良いのではなく、全体的に底上げをするって形でである。ちゅーのも上記にあるように、周りのレベルが低いのに一部のレベルだけ極端に高いと、余計に貧富の差が進む&階級が固定化するからである。全体的なレベルを上げていって、就業率や技能をアップさせて貧困を改善して、そうしないとモラル云々も育たんのである。道徳ってのは満腹だからこそ守れるモンであり、飢えた人間は先ず生き残る事しか考えない。世知辛いけどマジな話だと思う今日この頃であった。

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