アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SHADOWS ARE SECURITY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「自由な世界のみが平和になることができる。自由な世界は、虚偽を虚偽で打ち負かそうとする無駄な争いを捨てる」
By カール・ヤスパース

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*領土問題って何ですか?
 領土問題で一番厄介な事は何かって「奪われた領土は基本戻ってこない」って事がである。ウクライナに関して即時停戦を訴えるヤツ等が失念してるのが、正にこの点である。そう、アメリカが1972年にニッポンに沖縄を返還したのって、実はレアケース中のレアケースなのである。領土の返還が平和的に行われるとしたら、ソレは互いが自由主義を重んじる民主国家だった場合だけである:
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あと先進国が(戦略的なトコを除いて)ソコまで領土に拘る必要が無いのって、条約や同盟や経済関係などで強く結びついてれば事足りるからである。互いを信用できるから重要資源を独り占めする必要が無いし、緩衝地帯として衛星国を作る必要だって無い。自由による結び付きが互いの安全を保障してるのである。

 だが中国やロシアみたいな専制国家はそうじゃないのである。基本的にテメェ等以外は信用しないから、他民族がテメェの土地の周りに居るのが気に喰わないし、怪しい動きをされると気になってしょうがない→直接or間接的に支配しようとするのである。だから領土や衛星国は増やしていく以外の選択肢は無いし、そうしないと安心できないからである:
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あと更に言えば、ロシアも中国も主要産業は第一次か第二次であり、ソレ等を維持する為にゃ資源が欠かせないのである。だから資源を得るために領土拡大を絶えず試みるし、そうやって南沙諸島とかが掠め取られたりしてるのである。テメェ等以外を認めないから条約や同盟も信用できなくて、故にテメェで直接支配するしかないのである。

*自由>平和
 領土問題と言えば、気が付いたら今日でウクライナ侵攻が始まって丸一年である。去年の今頃の段階では「キーウは辛うじて死守できたとして、ドニエプル川より東を丸々獲られてもしゃーない。ソコで膠着して冷戦突入か( ̄~ ̄;)」って思ってたのだが、蓋を開けたら東4州以外は取り戻せてたのだから、ホント世の中何が起こるか分からんモンである。ウクライナの人々がココまで闘る気満々なのは過去にロシアと色々あったのもだけど、一番はやはり「ウクライナ人達は自由を知ってしまったから」だと思うのである。自由ってシロモノは、平和よりもずっと貴重だからである。

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 何故って、平和は自由から生まれるからである。社会に豊かさを生み出すのはイノベーションであり、イノベーションは表現や思想や内心の自由といった、そういった基本的人権が保障されてる環境でのみ育まれるのである。そういった自由な環境の中で豊かさを生み出す事、そしてルール順守による他者との信頼関係がより一層の自由と豊かさと安全を保障し合える事を知れば、もう昔ならではの自由の無い色んな意味で貧しい時代には戻れないのである。豊かさとは経済的なソレだけではなく、知識的哲学的なソレも含まれるのである。

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 古い諺に「カネ持ちケンカせず」ってのがあるけど、ソレはつまりそういう事だと思うのである。ウクライナ人はソ連から独立した後にソレを知り、だからこそ自分達の自由を守る為に死に物狂いで戦えるのである。逆に言えば何故ロシアが戦争をおっ始めたかって、ロシアが自由を知らなくて貧しいからである。自由と自由の保証が社会を豊かにする事が理解できず、資源の確保でしか富を得られないから延々と領土拡大していくしかないのである。コレ以上、不自由を押し付けるヤツ等に譲歩してはいけない。ソレが昨年の今頃から始まった自由社会の新たな潮流なのである。

*アジアの自由
 だからもし台湾有事が起こっても、台湾は決して降参しないだろうとワタクシは確信してるのである。何故なら台湾はウクライナ以上に自由を知ってしまっており、ソレを手放す事は自分達のアイデンティティーを捨ててしまうのと同様だからである。一度自由を知ってしまった者にとって、自由の無い人生は死んだのと同様なのである。だから万が一台湾有事が起こった場合、ニッポンがすべき事は「台湾を徹底的に援助し共に戦う事」であり、ソレ以外の選択肢は無いのである。同じ自由国家として、アジアの自由を守る為に戦っていくしかないのである。

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 古人曰く「第二次世界大戦以降、ガチ民主主義国家同士の戦争は起こってない。戦争は片方か、或いは双方が専制国家の場合に起こる」との事であるが、なぜ自由がソコまで重要なのかの根拠でもあるのである。自由と民主主義を広める事こそが平和への第一歩であり、戦争しない為だけに専制国家の押し付ける不自由を受け入れるというのは、長い目で見れば更なる不幸を生み出すのである。そして今、ウクライナや台湾で不自由が押し付けられようとしてるならば、平和の為にすべき事は戦争しない事ではなく、自由を守ること。そう信じて止まない今日この頃であった。.