アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DAVID COMES TO LIFE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「右か?左か?の決断をするわけですが、その決断で深く悩んでもあまり意味がないのです。なぜならどっちを選ぼうがその結果の善し悪しは、人生をやり直さない限り一生わからないからです」
By 藤子不二雄(A)

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*欧米何するものぞ
 以前ポルセンで「50歳の壁」なる言葉を聞いた事があるのである。どういう意味かって「50歳を境にして左ハンドル欲しがる人と右ハンドル欲しがる人の比率が逆転する」という意味である。でもってポルシェのメイン顧客層ってのは、実は意外と若くて40代~50代なのである。そう、丁度その50歳の壁なのである。ソコに差し掛かったからこそポルシェニッポンは方向を一気に転換して、全車種で右ハンドルを中心に導入するようになって、991型までは左ハンドルしか輸入してなかったGT系までも992型からは右ハンドルを選べるようになっていったのである。

 ココで「そうなんだ、へぇ~(´・∀・`)」で終わる人は、まだまだロンマニア指数が低いと言わざるを得ないのである(笑)ロンマニア指数の高い人ならば「今の50歳って、その前の世代と何がどう変わったんだ?」って疑問に思うはずであり、ワタクシはその答えは「今のアラフィフが免許取れる18歳前後の頃は、丁度ニッポン車がBNR32の登場などで黄金時代を迎えてた頃だから」と答える次第である:
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そう、今のアラフィフはBNR32を皮切りに輸入車に負けず劣らずの国産車の登場を多く見てきたし、憧れて免許取って買って乗ってリアルタイムで熱狂してた世代なのである。だから前の世代みたいに「国産車輸入車の足元にも及ばない」っていう卑屈さもコンプレックスも殆ど無いし、だから「ホントに良いクルマ乗りたきゃ左ハンドル我慢して外車乗れ」って言われても「うるせぇ俺達にはGT-RRX-7スープラがあるんだッ!」って今のアラフィフ以下は答えられるのである。

*右か無か
 ワタクシは色んな意味で右な人間である、利き手も利き足も利き目も右だし、腕組む時左が上になるから右脳人間だし、リバタリアンだから思想もどちらかと言うと右である(笑)でもって50の壁の下の方だから、クルマ買う時も「外車でも可能な限り右ハンドル」って決めているのである。死ぬほど欲しいけど左ハンドルしか設定が無いだとか、右ハンドルにした時の違和感が強過ぎるだとか、そういうのがあるなら一考の余地はあるが、今時のニッポンに輸入される外車にゃそういったモンは殆ど見当たらんのである。でもって992はそういった違和感も無く、GT3には右ハンドルも用意されてたので、右ハンドルを選ばない理由は無かったのである。

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 でもってその右ハンドル992GT3を10ヶ月&1万キロ運転して感じた事と言えば「違和感はゼロじゃないけど乗り出して3分で気にならなくなる」「サーキットで30分走ってもペダル操作ミスなどは無く、的確に操作できてる」「300kmぐらいロングドライブしても変な疲れは全く感じない」の3点であり、ソレを以って「他の外車は知らんがポルシェは積極的に右ハンドルを選ぶべし」と結論付けるのである。以前から何度も言っている事であるが、ニッポンでクルマを運転するならば、安全性で右ハンドルに勝るモンはないのである。ワタクシは安全を重視するから、右ハンドルのデメリットが小さいならば右ハンドルを選ぶ次第である。

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 だからフェラーリだろうがランボルギーニだろうがマセラティだろうが、もし買うとしたら「うるせぇ右ハンドル持ってこいッ!」というジャスティスを貫く次第である(笑)ワタクシにとってクルマは「乗ってナンボ」のシロモノであり、ニッポンで乗るんだったら右ハンドルに勝るモンは無いからである。こう書くと「右ハンドルはリセールが云々」って言われるだろうが、どーせ買ったらン万キロ走って色々傷がついちゃうんだから、抑々リセールもへったくれも無いのである(爆)そんなにリセール云々が重要なら、そういうクルマは最初から買わないか、別のトコで稼いで穴埋めすれば良いのである。

*視覚聴覚or身体感覚
 ただやっぱロンマニアの方の中にも「「ソレでもやっぱ右ハンドルの違和感が拭えない」とか「視点が変わる事による違和感は大した事無いから、だから左ハンドルの方が良い」って言う方もいらっしゃるだろうが、ワタクシはソレを否定する気は毛頭無いのである。ワタクシが思うに、コレは「身体感覚優位か視覚聴覚優位か」の違いなんじゃないかと思うのである。身体感覚優位の人は、目や耳で感じる違和感は然程気にならないが、その代わり身体で感じる事の違和感がブーストされてしまうのである。そういう人にとっては、僅かとはいえ右ハンドルの違和感が気になってしまうのであろう。

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 ワタクシはブログタイトルが示すようにアスペルガーで、どうやら視覚優位みたいなのである。だからペダルのオフセットは我慢できても、左ハンドルにおける視覚的な違和感がブーストされてしまうのである。でもってアスペルガーである以上、慣れない事をやると失敗する可能性が大幅に上がってしまうのであり、決して安くないクルマでソレをやるのはリスクが高過ぎるのである(^_^;)ぶっちゃけワタクシは「”左ハンドルは慣れる”は健常者の特権」とすら思ってる次第である(笑)自分と他人は具体的に何がどう違うのか、ソレをシッカリと分かってないと他人の助言は役に立たないと思う今日この頃であった。